理想で固めたプロフィールと現実

久々にnoteを書く。このブランクの間も数件の下書きを書いてはいたがさすがに知り合いに見られたら困る内容ばかりだったのでやめておいた。今回はどうぞ知り合いの皆さん見てくださいということを書く。

今日,僕が所属している某団体の都合で某意識高い(系)学生たちがこぞって(?)使っているプロフィールサイト(たぶんみんな知らない)に自分の生い立ちや心持ちを綴ることとなった。

当然,僕は意識が高いことを書かなければならない。だからここぞとばかりにプロフィールを自分の理想で埋めてやった。自分の心の持ちようで僕が書いたことは嘘にも本当にもなりうる。

例えば
・小さい頃から好奇心旺盛だった(記憶や証言がないだけだ。本当にそうだったかもしれない)
・中学時代は野球部で努力の大切さを学んだ(実際は何も努力していない。ただ,努力が大切だということはわかった。)
・高校時代の寮生活で自己管理力を高めることができた(完全にこちらの気持ちの持ちよう次第だ)
・今は大学で某語学の勉強を頑張っている(頑張っているかどうかは完全にこちらの気持ちの持ちよう次第だ。激甘評価をすれば自分が頑張っていると捉えることもできる)

と、「あの時こういう自分でありたかったなぁ」という理想像をギリギリ嘘ではない範囲で書いた。僕は昔から妄想をするのが大好きなので書いているときはとても楽しかった。ちなみにこのプロフィールサイトは僕の本名でググればすぐに出てくるので知り合いのみなさんは暇だったらぜひ調べてみてほしい。

妄想は楽しい。そのぶん,現実を見るのは辛い。あくまで僕の主観だが,僕の人生は概ねこうだ。

「変わりたいけど変われない」

最初に「変わりたい」と思ったのはたぶん小学6年生のときだ。このとき,僕は転校してたまたまめちゃくちゃ野球が盛んな地域に行った。その地域には野球チームが一つしかなかったので必然的に,前の年に全国大会に行ったチームに入ることになり,これまで激甘な環境で野球をしてきた僕は衝撃を受けた。これが全国レベルの野球か。当然,練習にはついていけずろくにバッティング練習にも参加させてもらえなかった。そして子供ながらに「この状況は努力によって打破することができるのでは?」と考え,努力をしないといけないと思った。でも何故だろう,素振りもランニングも全く続かない。このとき,初めて自分のことが嫌いになった。

それからはサボりに満ちた人生が始まっていった。中学に入ってからもろくに努力はしなかったし部屋の整理整頓から数学の勉強から,あらゆる苦手なこと逃げていった。高校に入ってからも何も変わらない。変わるタイミングはいくらでもあった。でも,変われなかった。その繰り返しの中,たぶん高二くらいで気づいた。「俺,どうせいつまで経っても変われないんだろうなぁ」

そのくせ,頑張っているフリをすることはとても得意だった。素振りの記録や勉強時間は自然に盛っていたし,実際周りの人も「頑張ってるね」などと言ってくれた。騙してごめんなさい。僕は怠惰なクズです。

大学に入ってからも僕のサボり癖は留まることを知らなかった。そして次第に誤魔化しが利かなくなっていった。僕は大学から新しく語学を学び始めた。語学は努力の成果が一番如実に結果に表れる学問分野だ(たぶん)。だから僕がサボっていることはみんな知っている。ちくしょー。誤魔化してぇ。

でも,僕が変わることはなかった。そしてこれからも,どうせ僕は変われない。でも,嫌な方向に僕は変わった。すぐ病むようになった。これはきっと高3くらいからだが,当時は好きな人(現元カノ)という相談相手がいたのでなんとかなっていた。でも,今はそんな縋り相手がいない,いや,僕の周りの人はみな優しい人ばかりなのできっと親身になって話を聞いてくれると思うが,僕の話はもはや大学レベルではない。1人で抱え込むくらいがきっとちょうどいい。飲酒喫煙に逃げるくらいがきっとちょうどいい。

大学生になってからもう1つ,変わったことがある。感受性が豊かになった。本を読んだり映画を見たりするとひとつひとつの言葉がよく刺さるし登場人物の気持ちにすごく共感できるようになった。これがいい事なのかそうでないかはさておき,これにより怠惰な僕にはおかしな弊害が生じた。努力を促すようなベタな言葉がやけに刺さり始めたのだ。

ついさっきまで,ニコ生で乃木坂の「じょしらく」という舞台のアーカイブ配信を見ていた。そのテーマは「かけがえのない今」だ。いやぁ刺さった。いかにもベタな言葉なのに,「今を大切に生きないといけないなぁ」と心の底から思った。本当に心の底から思った。本当に心の底から思った。

ただ,「かけがえのない今」を認識したとしても僕の明日からの生き方はどうせ変わらない。どうせ昼に起きてろくに勉強もせずにダラダラと1日を過ごすことは目に見えている。結局,変われやしない。現実ってのはそういうもんだろ。

あーあ,変わりてぇ

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