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書き出ししかない小説お蔵出し

闇に沈んだ砂原を、一人の男が歩いて行く。
漆黒をかき分けるその手に、明かりの類はない。足取りが覚束ないのは、もう数日もの間、飲まず食わずだからだ。
男は、何度となく繰り返した恨み言を、再びつぶやく。
「俺が…何をしたってんだよ…」
涸れた音は、砂塵に巻かれ、吹き消えた。

第三文明期・初期…。人々が魔法を忘れ、真の意味で独り立ちを始めた、人類史における夜明けの時代…。

自分は創作活動としてはゲーム制作がメインです。しかし、小説も書きたくなるときがあります。書いてみます。書ききる前に飽きます。お蔵入り。幾度となく繰り返した光景です。

ってわけで上記の文章は、書きかけの小説、仮題は『熱砂熱砂カーニバル』の第ゼロ章「輝蒼の空、熱砂の大地」より引用。テキストファイルで保存してあったのですが、中身はこれで全てです。飽きるの早すぎませんかね我ながら。

テキストファイルの日付は……2011年5月! 7周年! ひゅーっ!

まあ、いつかなんかの形で、作品としてきちんと、お出ししたいですね。言うだけならタダです。

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