シニアパートは職場ランチを抜けたい。
私は10:30から、お昼ごはんを食べている。
はっ?早すぎない?
理由がある。もちろん。
仕事のスケジュールの都合である、、、。
↑
嘘っぽい(笑)
毎週月曜日は、昼ミーティングの後、
13:00からスタッフ全員で
食堂へ行き、一緒に食べよーって
ことになっていたが、
私は、それが、すごーーーーーーく嫌だった。
いわゆる「職場ランチ」と言われるやつ。
だいたい、いつも中心で話す人は同じ。
周りも、その人に合わせて楽しそうに見える。
見えるだけかもしれない。
私は、せいぜい意味なく笑ってるだけだ。
話を振られることもほとんどない。
たまに、話を振られると
一斉に、みんなが私に注目するのよ。
あぁーーーあぁーーーイヤだぁー。
まして、私は簡単自作弁当。
おしゃれでも、豪華でもない。凝ってもいない。
ごはんと卵焼きと昆布と梅干しだけの。
ちょっぴりレタスも入っている。
いかにも、ばあさんっぽい。
ダッサ。
30代たちを目の前にして、
そのダッサい弁当を食べれるか。
じゃあ、オシャレなお弁当を作れば
いいじゃん、、、と思われがちだが、
作りたくないし、作れない。
私はパートだし、お昼休憩の1時間に
時間給は発生していない。
だから自由であるはずだ、、と自分に
言い聞かせた。
そして、ある日。
意を決して、
お叱り、もしくは注意を覚悟の上で、
「職場ランチ」を抜けた。
自ら、仲間ハズレになる選択。こわっ。
そういう行動に出るところが、
高齢者のワガママでキママな欠点である。
しかし、イヤなことをムリにすることは、
高齢者にとって心身ともに良くない。
どっちやねん(笑)
気が強いんだか、弱いんだか、
よく分からないが、勇気(?)ある決断をした。
どこでも同じだろうが、大学構内の食堂も
11:30から13:00頃まで、
学生と職員で満員の席取り争奪戦である。
シニアがモヤ〜と、立ち入る隙間はない。
なので、
ひとりランチを楽しめる場所を探した。
しかし、やっと見つけた、その場所も、
アラウンド12:00は、
「1人でランチがスキよ派」の職員が
ポツポツやってくる。
みんな、浮かない顔をしている(笑)
その上、冷暖房のない場所であった。
当然だが、夏は暑く、冬は寒い。
汗をかいたり、ブルブルふるえたり、
困難を極めるが、仕方ない。
人の目を気にするよりは、
暑さと寒さを我慢する方がマシである。
後ろめたい満足だった。(気が弱い)
ある日、ひとりで黙々と食べてると、、
「あれっ、ここでランチしてたんですか?」
「私も、いいですか?」
「私、みんなと一緒に食べるの、なんかね、
気を使ってね、たまにはね、、
ゆっくりと食べたい時があるのよ」
と、同じ会社の女子が笑いながら、
側のイスに腰掛けた。
そして、またある月曜日。
戸外のベンチに腰掛けて、お弁当箱を
広げている男性スタッフを見かけた。
彼は、何かをパクッと口に入れながら、
ニッと笑って、軽く会釈してくれた。
彼もまた、たまには、ひとりランチが
したいのね、、、、、と思った。
案外、みんな心の中は、
私と同じなのかもしれない。
社内で喫煙する人が、4人いる。
大学構内には、喫煙所が一箇所だけである(多分)
遠い。
会社が入っている建物から、
歩いて、7-8分はかかる距離だ。
駐輪場の脇にある、その場所は屋根もない。
いつも、数人が、それぞれ微妙に
違う方向を向いて、喫煙している。
だから、雨の日は長い道を歩いた上に、
雨をしのぎながらタバコを吸う、、、という
切なくも、楽しいひとときを
過ごしているのである。
なんか笑えるような、辛いような。
でも、その光景を見てると、
後ろめたい気持ちのひとりランチと
変わらないよね。
どうしても、譲れないものがある。
私は料理が苦手である。
娘が中学生の時、
「お母さん、もっとお弁当らしい、
お弁当を作ってよぉ〜」と言われた。
そんな私が自分のために素敵なお弁当を
作れる訳がないじゃん。
でも、、職場ランチのために
頑張って作ってみようか、、。うーーん。
それはないわ、、、と呟きながら、
今朝も、卵を焼く私である。
(注 サムネイルは、仕事で忙しい娘のために
作った夕食弁当である。)
ぷっ。
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