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【遊学】5月30日(全仏オープン)

◯西岡選手、大逆転

全仏オープンの初戦の観戦にやってきた。前回は予選決勝だったが、今日は本戦ということで空気感が少し違う。人も多く、ほとんどのコートで試合が行われている。緊張感と観客の高揚とが混ざったなんとも言えない感じがワクワクを掻き立てる。

僕が好きなデミノーはこの前の日程で既に初戦を終えており、無事一回戦を突破している。さて、では誰を観ようかと試合の予定表を見ると、第一試合に日本の西岡選手がいるじゃあありませんか!これは見逃せないと指定のコートへ急ぐも、既に満員近く入場待ちに。
一人分の席が空いていたようで、列にお一人様が僕しかいなかったので優先的に通してもらえた。ラッキー🤞

西岡選手は昨年のこの時期には世界ランキングが100位以下であったのに、それからスランプを抜け出し、上り調子で現在は30前半に位置づけており今大会はシード選手としての出場である。
170cmとテニス選手としては小柄な体型ながら、左利きを活かしたトリッキーで賢いプレーが特徴の選手。ただ、今大会のサーフェスであるクレーコートが苦手だそうで、、、

相手はアメリカのJ.J.ウルフ。強烈なサーブとフォアハンドを軸に戦う、ザ・アメリカンなプレイスタイル。どういう試合になるかが楽しみ!

試合開始前の挨拶(奥が西岡選手)

会場にはチラホラ日本人もいたが、アメリカ人の方が圧倒的に多い。その上日本人はあまり大きな声で応援できず(シラフで大声出すのはちょっと恥ずかしかった笑)、西岡選手にとってはアウェイなコートに、、、

応援を追い風に最初の2セットをJ.J.ウルフが選手。後が無くなってきた西岡選手。ここで、中東系のお兄さん二人組が大きな声で「Let’s go Nishi! Let’s go!」「Come on my boy! Come on!」と大きな声で応援。これまでささやかな「頑張れー!」しか無かった応援に迫力が出る。

更に、残念なことにJ.J.ウルフが右手首に違和感を感じている様子。少しプレーの質が落ちたのを見逃さなかった西岡選手が1セットを返す。更に粘りながらもう1セット返すと、試合の流れが完全に西岡選手のものに。これをモノにした西岡選手が3セット連取の大逆転の末に勝利!!

試合後サインに応じる西岡選手

◯その他のハイライト

西岡選手と写真を撮ってもらい、興奮冷めやらぬまま次の試合観戦へ。次に観たのは男子ダブルス。フォニーニ(イタリア)、シュトルフ(ドイツ)、コキナキス(オーストラリア)と、シングルスのトップが揃い踏みする豪華なダブルス。こういうのもグランドスラムならではだろう。

普段とは違うコートの広さで、普段では使わないようなショットや戦術を使っている彼らはカッコよかったし、観てて楽しかった。

手前がフォニーニ組、奥がコキナキス/シュトルフ組

その後は第2シードのメドベージェフが負けそうと聞き、急いでパブリックビューイング(PV)へ。センターコートはPVがあるので、センターコートの入場チケットがなくても楽しく観戦できる。

PVの大きな画面の前にはビーチで見るような小さなハンモック状の椅子が設置されており、この座り心地がとんでもなく良い!更には物販で売っているので、お金がないくせに本格的に買おうか悩んだくらい笑

チェンジコート間にPVで観ている僕らが映されたりするのを楽しみながら、メドベージェフの勝敗を見守る。結局彼は初戦で姿を消し、全仏オープンは大荒れとなるのだった。

座り心地抜群の椅子
PVの客席がすっぱ抜かれた時

最後は少し離れたところにある3番目に大きなコート、シモーヌ・マチューへ。ここでは第1シードのアルカラスと同世代で、今ノリノリの世界ランク8位のルーネが試合をしているそう。

こういう大きなコートは専用のチケットが必要なのかと思っていたが、シモーヌ・マチューだけは共通チケットで行けるらしい。もっと早くしれてたらズべレフの試合も観れたのに!!!
しかも大きなコートなのに指定席がないので、良い席が選び放題である。なおさら悔しい!!

僕がついた頃には試合も最終盤で、ルーネの勝利まで秒読みだった。それでも対戦相手の最後の粘りや、勝ち切るまでの大変さが観れたので満足です。

満員のコート(手前がルーネ、奥がユーバンクス)

盛りだくさんの1日に心地良い疲れ。帰宅。

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