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【遊学】5月26日〜29日(パリ)

パリは高い。とにかく高い。ヨーロッパの中で一番物価が高いのではなかろうか。ドイツよりも高いし、観光施設はどこに行こうにも金がかかる。3月末に高校の同期とすでにパリ観光をしてしまっているので、今回のパリ滞在は全仏オープンと前回ストライキで閉まっていたヴェルサイユ宮殿に行く以外は慎ましく過ごすと決めていた。

次の全仏のチケットは30日。正直なぜこんなにも微妙な日程の開け方でチケットを取ってしまったんだと思わないでも無いが、2ヶ月前の自分を責めてもしょうがない。慌ただしい2ヶ月を過ごしたのだから、ゆっくり羽を伸ばしても良かろうなのだ。

◯5月26日

前日の疲れから目覚ましもかけずにぐっすりと眠る。適当にご飯を食べ、溜めていたアニメをアマプラで視聴。このまま何もせずに1日を終えてやろうかとも思ったが、パリまで来てこれ以上の人間的退廃に、これほど早くに足を踏み入れては引き返せなくなると思い、外へ繰り出す。

あれもなく歩いていると、ふと「パリに来たらカフェに行くといいよ。競馬新聞とかそういうのが置いてない、素朴なところ」と、パリ在住の知り合いに勧められていたのを思い出し、道すがら見つけたカフェへ。

エスプレッソをチビチビと飲みながら、ダウンロードしていた本を読んだり。外に出てみると案外楽しいものである。

エスプレッソ

◯5月27日

僕はこの旅を始めて2週間と経たずに帽子を無くした前科がある。この前名だたるテニス選手からサインを頂いた愛用の帽子(2代目)は絶対に無くせない。ので、3代目の帽子が是非とも欲しい。

しかし、あまり高い帽子は買えないのでどうしていたものかと苦悶していたところ、パリでは毎週末蚤の市が各地で開催されいるそうな。蚤の市であればそこそこ手軽なお値段で買えそうな気がするぞ。

やってきたのヴァンヴの蚤の市。パリ三大蚤の市と言われるだけあって、道をずっと露店が連なっている。高価そうなアンティーク品がそれなりにいい値段で売られている真向かいでは、ガラクタが100円ほどで売っていたりと守備範囲が広い。期待を膨らませて歩いたものの、良さげな帽子は見つけられず、、、
お金がないので無闇矢鱈なお買い物もせず、がっくりと肩を落としながら帰路へ着いた。

蚤の市の掘り出し物たち
ヴァンヴの蚤の市の様子

帰る道すがら、ダメ元でH&Mによってみた。するとあるじゃないですか!1000円以下でそこそこ丈夫な無地の帽子が!買いです。

◯5月28日

この日はほとんど何もせずに宿に篭り切り。宿で一緒の人たちとお話をしたり、アマプラを見たり、本を読んだり。

小学生の頃に出会い、中坊の頃に2周目を読んだ『獣の奏者』を読み始めた。前回読んでから実に8年近く経っているが、相変わらず面白い。更には感じる世界が当時とは違ってとても楽しい。

夕飯は久しくカレーを食べてないなと思い、カレー作り。出来合いのカレー粉で作る、玉ねぎとズッキーニとレンズ豆のカレー、アリです!
お米は日本米など使えないので、バスマティライス(インディカ米)を使った。あわないはずもなく

お手製カリー

◯5月29日

この日はなんだかとても元気。有り余る元気をどうしてくれようと考え、散歩に繰り出す。ドリームハウスは厳密にはパリ市内にはなく、13区を少し南下したところにある。なので、建物がパリっぽくなく普通の住宅街といった感じ。

どこか行きたい場所があったわけではなかったが、パリっぽい建物が恋しい気分だったので13区に向かって北へ北へとずんずん。

パリ市内

あるところを境に景色が急にパリっぽくなるので、「あっ、13区入ったな」となる。市内は人がいっぱいおり、天気も良くみんな楽しそう。「明日そういえば全仏オープンの初戦を観に行くんだ」と思い出した僕はなんだかテニスが観たい気分に。全仏オープンを中継してるカフェを探すことに。

ノートルダム大聖堂からよりも少しだけ13区側の大通りに面したスポーツバーで中継をしているのを発見し、入店。スポーツバーだけど昼間から酒を飲む気になれず、またもエスプレッソを注文。
エスプレッソ一杯で粘れるだけ粘って、ジョコビッチの勝利を見届けて帰宅。

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