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二黒と九紫 今回のデモを考える(現状編-1)

コロナウイルスの騒動については緊急事態宣言も解除され、ウイルスに対する脅威は過ぎ去ってはいないものの、すこし緊張も緩和してきた雰囲気がございます。

第二波、第三派に備えるというところは依然として変わってはいませんので、対策においては弛緩することなく、新たな生活を進めて行きたいところです。

さて、そんなコロナウイルスに変わって目下世界を席巻している話題がございます。

今回の投稿のタイトルにもございますように、黒人に関する人種差別問題からのデモ…Black Lives Matterがそれです。

一年の展望を考えるにあたりいろんなことを考えてまいりますが、コロナウイルスのことと言え、この世界はいろんな意味合いで本当に予想だにしないことが起きるものだと感じます。

今回のBLMデモに関しても確かに改めて見ると今年そういう向きがないわけでもないのですが、ここまでの動きはさすがに予想はできませんでした。

起こった事象についての分析はどこか「後出しじゃんけん」のようにも感じてしまいますが、「気学における盤面の見方の学び」という観点から今回、2020年において発生し、全世界に飛び火したデモを見て行きたいと思います。

2020年・白人と黒人

さて、2020年という年をテーマに見てゆくわけですが、今回のデモについて基準となるポイントをまず確認してみたいと思います。

今回のデモにおける主要なファクターはもちろん、黒人に対する主に白人の人種差別によるところが発端となっています。

法の下の平等を勝ち得たように見えても、例えば黒人に生まれついたというだけで様々なアンフェアな状況があるというのは今現在でも起こっています。

例えば、ある地域では黒人の母は子供にこう教えます。

・買い物をしたらレシートかレジ袋なしに店を出てはいけない。たとえガム1個だったとしても。

日本ではほとんど気にしない問題ですし、白人がこれを行っても何の問題もないということなのでしょうが、黒人がこうしたことを行うと盗んだのではないかと見咎められるリスクが高いということです。

その他にもたくさんのリスク回避のための「教え」があるようですが、(詳しくはこのリンク先をご覧ください)これは、「黒人であるから」というだけで気にすべき事柄です。

こうして、実質現在も不平等な関係にある白人と黒人ですが、九星気学的な星で見た場合、

白人=九紫火星
黒人=二黒土星

として考えて行きます。

つまり、盤面を見て考える場合、この二つの星を見て相関関係をみてゆくことになります。

それでは、久しぶりですが2020年の盤面を見てみましょう。

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いつもの通り、向かって左が星の基本配置のになります。そして2020年の配置が向かって右です。

二黒土星と九紫火星、この二つの図をぱっと見ただけでとても興味深い関係にあるように見えます。

2020年・二黒土星

まずは二黒土星の方から見てまいりましょう。

今年、二黒土星は盤面上の上、つまり南にいます。
そしてその南の位置、これはもともと九紫火星の本拠地でもあります。

すでにこれだけで興味深いところもありますが、まずは
「九紫火星=白人」
と限定せずに、元々の九紫火星の働きと合わせてみてみたいと思います。

① 光・炎の上にいる二黒土星

九紫火星は文字どおり、炎の星。太陽と言ってもいいでしょう。
南は正午に太陽のくるところでもあるように、南というところはとかく太陽の光が強い「脚光があたる」場所でもあります。

南、すなわち九紫火星は光が強い星ですが、
「光が強い」ということは「白黒(光と影)がはっきり分かたれる」状況が起きるわけで、九紫火星(の人)は元来物事の白黒をはっきりつけたいと考える傾向が強い…ということになってまいります。
そして、ここから九紫火星は「正義(光)のために悪(影)と戦う星」という性格も備えてきます。
(訴訟などの争いごとは九紫火星の担当です)

② 炎は情熱の炎

そして炎といえば「情熱の炎」ともいいますように、九紫火星は情熱的な星です。
今年は南に二黒土星がやってきており、二黒土星はもちろんこの九紫火星の働きに倣って2020年を動いて行きますから、二黒土星もその情熱という「熱」をもって今年は存在しているといえます。

情熱の星である一方で、九紫火星はともすれば感情的になりやすい側面も持っています。
今年は二黒土星が九紫火星の上にいますが、自分の星などが九紫火星の上にやってきたときは感情の起伏が激しくて少し疲れる時期になる場合もあります。

今年の二黒土星はこの①・②の働きとともにいます。
図らずも、この働きはデモ自体の動向・デモの根底にある黒人の方々の想いと符合しているように感じられます。

*破壊殺

そんな2020年の二黒土星ですが、盤面をご覧になっていただいてもわかるように、「破壊殺」がついています。

もともとこの破壊殺とは、「目的が壊れやすい」状況のことを言います。
難しく考えず、ただ単に「影」と考えていただいても結構です。

今年の二黒土星、九紫火星という光の上にいる一方で、影も同時に抱えているという形で捉えることができるわけです。

…ここまでをまとめてみましょう。

2020年の二黒土星の動きは、気学的に見た場合

正しさのために情熱を持って戦う時期でもあり、そして同時に大きく脚光をあびる時期でもある。
だが、脚光をあびるほどに中に潜む問題もクローズアップされてくる。

といえる一年だと言えると思います。

展望においてはこれと易などを考えてみて行きますが、2020年の二黒土星を易の観点から見た場合、

「大きな光は持っているもののその光が届き切らない」

という形になります。

つまり、これは

「正しいことを言っていてもそれがうまく伝わりきらない」

ということです。

こうしたことを踏まえ二黒土星の2020年の生き方を考えた場合、上のまとめに加えて

正しいと思って進めたいことがなかなか伝わらない。
なので、自分自身を磨いてもっと地力をつけて周りに認めてもらえるように努める。

という内容が加わってきます。

このあたりが、2020年の二黒土星の動向としてオーソドックスなところであり、実際のデモもこうした流れを踏まえているように感じられます。

2020年・九紫火星

さて、それでは今回のもう一方のファクター…白人を表す九紫火星を見て行きましょう。

九紫火星は2020年、盤面で向かって右に居ます。
方位でいえば西にいるわけですが、この西というところは

・日が沈むところ
・転じて、仕事の後の楽しい時間のころ

という場所になります。

日が沈むところ…つまり1日の終わりなわけですが、自分の星が西にやってきたときは何かを終えたく(やめたく)なる時期でもあります。
「流れの変わり目が程なく先に見えている時期」とも言えるでしょうか。

そして、人間関係や趣味などにおける楽しい事も多い時期になります。

そして元来西は七赤金星の本拠地の場所であり、その七赤金星は喜びを司るほんわりとした星です。
嬉しい言葉を言えば言うほど、幸せが大きくなるという性質を七赤金星は持っています。

そうした意味合いから、「今年の九紫火星は本来楽しいことを口にして、その言葉どおり楽しい時期にいる」というふうに言えるはずです。

ですが、注意したいのはその九紫火星にも別の凶、つまり「暗剣殺」が付いているということです。

暗剣殺は「不注意から事故に遭いやすい時期」のことを言いますが、この暗剣殺の時期にあっては、(特に人においては)とかく心に剣を持ちやすいのが特徴です。

例えばこの時期、
「言葉が剣のようにきつくなって相手を傷つけやすかったりする」
ということが起きてきます。

二黒土星のところで九紫火星に触れましたが、もともと九紫火星は正義のために戦う星です。
そんな「戦う」星が(良くない意味での)剣を持ってしまったら…。
あまり考えたくないですね。

もともと九紫火星は七赤金星という「ほんわかたのしい星」の上にいますから、今年はその星に倣って柔らかい雰囲気で楽しく過ごしたいというのが2020年、九紫火星のテーマとしてあります。

ですので、今年九紫火星が「凶に基づく剣を振るう」という行いは七赤金星の性質とは真逆、一番陥りたくない流れでもあると言えるでしょう。


九紫火星の2020年の動きについてまとめておきます。

2020年の九紫火星は気学的に見た場合

ほんわかと楽しい七赤金星の上にいるので、一つの区切り目を間近に控えつつも、喜びの言葉とともにて幸せを広げて楽しく一年を過ごせる時期にいる。
ただし、うっかりミスによる事故やきつい言動が人を傷つけることがあるので注意したい。


…今回のデモの発端となった事件、このお話と合わせて振り返ってご覧になっていかが感じられますでしょうか。


ここまで、まずはオーソドックスに盤面を見てみました。

今後の展望について九星気学(&易)の観点からもう少し見てみたいと思いますが、あまり情報量が多いとみなさんを混乱させてしまいそうですので、ここまでを「現状編の1」として、ひとまずここで留めておこうと思います。

二黒土星(黒人)と九紫火星(白人)の大きな流れとデモの流れについて、皆様もいろいろと振り返り、感じてみていただけましたら幸いです。

次回は「現状編の2」としまして、もうすこし現状の深掘りをしてみようと思います。そしてその後、今後の展望などを考察してゆく構成にしようと存じます。

どうぞお楽しみに。


次回の投稿は6月23日です。

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