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停滞の向こう側 ①

みなさんこんにちは。気学Style!西島です。

緊急事態宣言が出てしばらく経ちます。
最近は「おうちですごそう」が合言葉のように広まってきておりますが、新型コロナウイルス感染症の拡大が始まってから、私たちの日々の人との接し方もだいぶ変わってきつつあります。

前に書いたコラムの内容と少し重なるところもあるのでお話としてはもう少し先に書こうかとも思ったのですが、やはり「鉄は熱いうちに打て」とのことばもございますので、今日はその気づきを書いて行こうと思います。

コミュニケーションの変容

この感染症が広まり始めた時、少しして広まり始めたのが「Zoom」などを使っての「テレワーク」でした。

同じ頃に始まったのが学校の登校規制でもありましたが、この二つが相まって生活の形が少しずつ、そして大きく変わり始めている部分があると思います。

そしてウイルスの広まりとともに、一般のお店の営業時間が変わり、一部施設は閉鎖され、最近ではたくさんのサービスが自粛の名の下にストップしています。

そして今では緊急事態宣言下、「おうちですごす」ことが強く求められています。

飲み会で居酒屋を使えなくなった分、リモート飲み会が開かれてみたり、学校の授業が遠隔で実施されたり、これまで対面式で行われていた多くの仕事がテレワークに切り替わってきています。
気学Style!の気学講座もご多分に漏れずリモート講座に転換しています

その一方で、家の外に出てみればソーシャルディスタンスを取ることが推奨されてみたり、スーパーやコンビニでは防護カーテンが設置されるようになりました。

屋外でのアクティビティは大幅に制限され、公園なども閉鎖されて使えなくなるところが増えてきています。

これまで私たちが普通に行っていた交流・コミュニケーションが大きく変容してきていることを感じずにはいられません。

コロナウイルス・リモートワークの話が出始めてから薄々は意識していたのですが、この状況を見るにつけ宇宙の大きなシステム・その働きの精密さを改めて感じてしまいます。

「コミュニケーション」といえば一白水星

前々回の投稿、「苦難は祝福の中に」で登場した一白水星。

物事の始まりを担当する星であるとともに、コミュニケーション・人と人とのつながりを担当する星でもあります。

今回上に挙げた状況は、この一白水星が深く関わっていると推測できると思います。

九星気学で用いる盤面には様々な情報が詰まっておりますが、今回のことについて盤面を眺めていますと、おもわずため息が出てしまうほど興味深く感じられます。

まずは今年の盤面を見てみることにいたしましょう。

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向かって左側が「後天定位」。星の基本配置です。
そして同じく右側が今年2020年の盤面になります。

漢数字・数字の区別は置いておくとして2020年における一白水星(数字の1)の場所は、後天定位でみると「八」、すなわち八白土星のところにあることが見て取れます。

この形、今年の一白水星は八白土星の気を受けて動くと考えます。

八白土星は変革を司る星ですが、今年の一白水星はこの八白土星を見習って、大きな変革の中で動くと考えられます。

ここまでで話が終われば、

ああなるほど、変革なのでリモートワークとかになるんだな

で終わってしまうのですが、八白土星という星の性質をみると、今の状況が面白いほどこの星に当て嵌まっていることに気づきます。

山の星・八白土星と「変革・停止」

それでは八白土星という星をもう少しだけ掘り下げてみることにいたしましょう。

一白水星は「水」、七赤金星は「沢」でしたが、もともと八白土星は、自然の事象にあっては「山」の星です。

巨大な山はかつては国の境目でもあり、また旅をする人においては大きな障壁にもなりえたでしょう。
行く手を悠然とそびえる山に遮られ、旅人は逡巡しその歩みは止まります。
ですが苦労して険しい山をなんとか登り切れば、その頂上からはこれまで見たこともなかった新しい国、新しい世界を望めることでしょう。

山である八白土星が「変革」の意味を持つのはこういうストーリーに基づきます。

そして、このストーリーを振り返れば八白土星のもたらす「変革」はただ物事が「かわる」だけではないことを、そして「変革」本来のあり方を思い出させてくれるのです。

これまで順調に進んできた旅人ですが、巨大な山を目の前にしてその足は止まりました。そして旅人は山を越えることを選択したわけですが、山を越えるとそこにあったのは別世界。
もちろん旅人はその新しい世界へと踏み出して行ったことでしょう。

この中で旅人は新しい世界へ旅立ったわけですが、中でも重要なポイントは、「止まる」ことにあります。

物事が変革する時、それまで続いていた流れは必ず一度止まります。

「変革のために、止まる(止める)」これが八白土星の性質・特徴です。

八白土星によれば、物事が変わるためには必ずどこかで「一時停止」が起こります。「変革」と「停止」はワンセットなのです。

これについては普段の社会生活を思い返してみるとよくイメージできると思います。

例えば小学生から中学生にかわるとき、「卒業」という形で小学校生活(これまでの流れ)に終止符を打ち、春休み(停滞)〜中学への入学式を経て中学生としての生活(新生活)に移行して行きます。
小学六年生をやりながら中学一年生を始めるということはありえません。

八白土星によって物事が変わる時、これまでの流れに強烈なブレーキがかかります。
いかに順調に見えていた流れですら、「なんで?!?!」と不思議に思えるほど全てストップし停滞してゆきます。
そして、その停滞期間が終わってみると予想だにしなかった全く新しいことが始まってゆくのです。

こんな八白土星という星の上に、今年は一白水星がきているというわけです。

Stay Home

通勤や通学の途中での他愛ない会話、スーパーなどでばったり出会っての世間話や井戸端会議、あるいはお店で商品を買う時の店員さんとのやり取り・交渉など、これまでなんの問題もなく私たちの間で行われていた日常のやりとりは、今は昔のことになってしまいました。

人と会う時は、家族以外は距離を取り、「自分が保菌者であると思って」出来るだけ他人との接触を減らす。外では感染のリスクがあるのでできるだけおうちで過ごすようにすべしという今の状況。

こうしたことのトリガーは新型コロナウイルスではありますが、今、これまで私たちが普通だと思っていたコミュニケーションの取り方に対してどんどんストップがかかってきています。

この動き方は、まさに八白土星の「停止」がかかっているようです。

八白土星の「停止」、言い換えれば「物事を止めるパワー」は九星の中では随一です。生半可ではありません。
その勢いたるや八白土星が物事を止める時は「宇宙の法則に例外はない」と言わんばかりです。

今、これまで当たり前だったコミュニケーションの流れが止まろうとしています。

宇宙の流れに照らして言えば、今年起こるべくして起こってきたこの現象。

そういう意味では、Stay Homeはなるべくしてなったものとも言えますし、逆に言えば、八白土星という理屈の上ではこの流れに変に抗わずに乗ってしまってロックダウンまで行ってしまうのもある意味良いようにも思えます。
(ロックダウンに関しては社会的な影響も大きいので、手放しで「ロックダウンが良い」とはいえない部分もございますが。)

なにはともあれ、こうした動きが八白土星の影響としてのものとすれば、この停止・停滞は初夏〜夏のあたりまで続くと思われます。
(逆に言えばコロナウイルスの影響もまだしばらく続くと言えるかもしれません)

その停止の中、リモートワークなどの動きは新しい世界の先触れとして起こってきているのでしょう。

ですが、ここで

やっぱりリモートワークってことじゃん

という結論にしてしまうのは、八白土星の「変革」のスケールにしては少し物足りないような気もします。八白土星は、時に「魚屋が医者になる」ほどの変革をもたらす星です。

ここまできっちり「停止」が起こってきている以上、変革もだいぶあるのではないかと思います。

また、ここまで八白土星に注目してきていますが、今年は全体としてみた場合「庚」の年でもあります。

そして庚もまた、「かわること」をテーマにした十干です。

私たちの「人との関わり方」の形、どのように変容してゆくのでしょうか。

今回はまず、「停滞の向こう側」として八白土星をみながら現在の状況
…つまり「これまでの流れとその停滞」について見てみました。

次回は、続編としまして「向こう側」の部分について見て行きたいと思います。

どうぞお楽しみにしていただけましたら幸いです。


次回の投稿は4月30日です。





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