更年期になって真顔で他人のセックス事情をお医者さんに聞いた話

今日は「こ」の日。
写真は黒鳥に餌付けする子供です。

さて、今日は

更年期になって真顔で他人のセックス事情をお医者さんに聞いた話

についてです。

まずは更年期とは？についてドクターズファイル
さんで調べてみました。

更年期とは、閉経前後の45歳から55歳くらいの期間をいう。女性は一生の間に月経を迎える思春期、月経があり妊娠・出産が可能な性成熟期、出産を終え月経が終わる更年期、閉経後の高齢期という4つのライフステージがあり、個人差はあるがだいたい50歳前後に閉経を迎える人が多い。更年期になると卵巣の機能が低下し、女性ホルモン（エストロゲン）の分泌が急激に減少する。その結果、ホルモンのバランスの乱れに体がついていけず、体だけでなく自律神経や精神状態にも不調が起こる。更年期に起こるさまざまな不調を更年期症状といい、程度の差はあっても誰にでも起こる症状だが、中でも仕事や家庭生活などに支障が出るほど重い症状が続くケースを更年期障害と呼ぶ。

とのことです。

47歳の私は更年期真っ只中。
更年期というと、なんとなくネガティブなイメージだったのですが、単にライフステージの一段階として定義されているようです。

閉経の年齢は個人差が大きく、私の場合は比較的早めの43歳。
12歳で始まってから30年以上にわたり、毎月付き合ってきたわけです。

生理痛がとても辛い人も多いと思いますが、私はあまり辛くないタイプで、たまに頭や腰が痛くなることはあっても、普段と変わらない生活を送ることができていました。

また、妊娠時はつわりが全くなく、普段と同じ生活を出産までしており、仕事上の移動の際は新幹線や飛行機も産前ギリギリ許されるまで乗り続けていました。

出産の時は、予定日を10日過ぎても生まれる気配がなく、お腹のなかで急に心拍数が下がってしまったので、緊急帝王切開が決まり、結局陣痛の痛みも出産の痛みも全く知らないままで、全身麻酔での手術となりました。

ライフステージの折々で、女性が悩まされがちな痛みや辛さを、なんとなく回避してきてしまった人生です。
後陣痛の子宮収縮の痛みや、傷の痛みはもちろんありましたが、出産の痛みや陣痛を知らないため比べることができません。

そんなこんなで迎えた更年期なのですが、よく言われるホットフラッシュや、のぼせという症状はなく、単に生理が来なくなったということで、これは楽でいい！と呑気に構えていたのです。

しかし、意外な形で更年期の症状が私を襲います。

それは関節や手足の痛みとしびれです。

手の指の第一関節だけがやたらと痛い。
朝ベッドから降り、床に足をつくとかかとが痛い。
指先が常にしびれていて、腕を上げ続けることが出来ない。

など、年のせい？と、見過ごしてしまうようなマイナートラブルが常に付きまとっていました。

ある時、同級生達と食事に出かけた際に、この地味で不快な症状を話題にしたところ、友人の一人が、
第一関節の痛みは更年期の症状の一つでヘバーデン結節ってやつかも。病院に行ってみたら？

と教えてくれたのです。

すぐに婦人科を受診し、血液検査などを受けた結果、ホルモン補充療法を試すことになりました。

お腹に貼るシール状の薬と、飲み薬を併用し、足りなくなっている女性ホルモンを補います。

治療を始めて１ヶ月目から、すぐに効果は現れました。
第一関節やかかとの痛みが消え、かなり快適に過ごせるようになったのです。

休薬期間は生理と同じように出血があるので、せっかく楽だったのが、また復活してちょっと面倒な気もしますが、痛みがないことの方が圧倒的にありがたい。

また、もうひとつ良かったことが、デリケートゾーンの痒みが失くなったことです。
女性ホルモンの分泌が減ると、萎縮性膣炎(老人性膣炎)(ひどいネーミングだと思いません？)という症状により、痒みが出やすくなるらしいのですが、ホルモン補充療法によって、潤いを取り戻したデリケートゾーンは、痒みとも縁が切れたのでした。

ちなみに治療を始める際の問診で、性交痛がないか聞かれたのですが、産後セックスレスが甚だしい私は、
「試してないので性交痛があるのかどうか分かりません。」
と残念な回答をする羽目に。

思わず、お医者さんに
「皆さんそんなにしてるものなのでしょうか？」
と真顔で尋ねました。

お医者さんは真面目に
「60代でも、ご主人のためにと治療されるかたもいらっしゃいますよ」
と教えてくれました。

更年期ともなれば、いろんなことも知りつくし、十分過ぎるほど大人だと思っていたのに、まさか正面切ってお医者さんに、子供相談室のような疑問を投げかける日が来るとは。

大人ってなってみると全然子供の頃に想像してたのと違って自分が大人らしくないなと感じる。っていうのと同じで、更年期もなってみると全然違ったという話でした。

ではまた明日！