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#3「死霊のメカニズム」の反省点

思うところあって、漫画の公開は主にpixivで行おうと決めたので、noteの運用方法迷ってたのですが、試験的に、制作した短編漫画の反省点や言い訳、ついでに狙いやコンセプトを書きなぐる場として有効活用してみよう思います

そういうわけでこの前描いた「死霊のメカニズム」の狙いと反省点を整理していきます
ほんで、これらを活かして次回作をよりよきものにしよう、というわけです
かしこや

死霊のメカニズムのコンセプト(狙い)
・華倫変の漫画のオマージュ感を減じて、オリジナル感を出す
・エログロ描写を減じて、
kindleインディーズ発禁の憂き目を回避する
・試験的に短いページ数で限界までドラマを詰め込んでみる

死霊のメカニズムを作った狙いは大きく上記3点です
振り返ると、阿呆のようなコンセプトですが、これを描き始めたときは、それらが他の何よりも大事なものに思えたわけです
順番に解説します

・華倫変の漫画のオマージュ感を減じて、オリジナル感を出す
まずはじめにこれがありました
というのも、そのひとつ前に作った創作漫画「玉姫様」という漫画は、華倫変という漫画家の作品が好きすぎるあまり、大量にオマージュ描写をモリモリに盛った結果、作者の目から見ても、オリジナル作品と言い切れるものでは到底なくなってしまい、今回は華倫変漫画をオマージュしつつも、その影響を減じて、オリジナル作品と言い張れるものにしたる。したるやで。という強い意志がありました
ゆうてこの作品自体、華倫変の「電車がこない」てゆう短編漫画のオマージュなんですけど、オリジナルと言い張れるくらいにはなったと思うので、その点は良かったです
ちなみにこれ

華倫変「電車が来ない」解説

華倫変本人の「電車がこない」の解説コメントなんですが、奇しくも、反省点までオマージュするかたちになりました
その点に関しては後述の「反省点」の項で詳しく書きます

・エログロ描写を減じて、kindleインディーズ発禁の憂き目を回避する
これも制作時の方向性に大きく影響しました
前回、創作漫画「玉姫様」を描いた時は、個人的に気に入っている作品ということもあって、大変気分がよろしく、テンシヨンもアゲアゲ、喜び勇んでkindleインディーズにアップロードしたのですが、ものの1週間あまりで発禁になりました
ショックでした
ほんでまた質の悪いことに、発禁理由というのがハッキリわからない
メールで問い合わせたりしたのですが、kindleインディーズ側が空気読めよ方式をとっているので、最後まで判然としませんでした
でもでもしかし、私はkindleインディーズに漫画をアップロードしたかったので、今回は問題となりそうな描写を全カットして、ほんで、至って健全な全年齢対応マンガを描こうというのが大きなコンセプトとなりました
そのかいあって、kindleインディーズには無事投稿できたのですが、私は個人的に、エログロ描写が描きたくて描きたくてたまらない、エログロ大好き人間なので、この辺の”大丈夫ライン”は後々探っていきたいなと思っています

・試験的に短いページ数で限界までドラマを詰め込んでみる
私はまだ漫画を描きなれてないので、どれくらいのドラマ量ならどれくらいのページ数になるっていうのが、わかってない部分があって、とにかくギュムギュムにドラマを詰め込んだら、どれくらいのページ数になるのか興味があったので、試験的にやってみました
結果、詰め込むことはできたのですが、詰め込みすぎたと思います
説明的な台詞が多くなってしまい、ストーリーを追う以外の描写があまり描けませんでした
あと、1ページあたりの密度が上がるので、ページ数が少ないからといって、1作品にかかる時間の短縮にもなりませんでした
特に今はフルデジタルで作画しているので、制作時間にかかわる要素はページ数ではなくコマ数だと思いました
上手くいったかは微妙ですが、よい体験だったと思います

さて、次は反省点を列挙します
・読みにくく伝わりずらい作品になった
・最初の方と最後の方で作画のレベルが変わっている
・1ページ目でつかめていなかった

詳しく解説します

・読みにくく伝わりずらい作品になった
最大の問題点といえると思います
コンセプトでもあったのですが、短いページ数に大量のドラマを詰め込んだため、外連味が減じて、サラっと読んだ時に伝わりずらい漫画になったと思います
ただ、これは言い訳ですが、廃墟の作画とか幽霊の作画とか頑張ったので、そういう雰囲気の良さはあって、なので、サラっと読んでも雰囲気漫画としての良さはあった思います
まあ、頑張ったかいあって、pixiv編集部でオススメ漫画としてピックアップしてもらえたり、コメントやブックマークも今まで描いた漫画の中で、一番たくさんもらえたので、優しい読者には気に入って貰える部分もあったと思うので、今後の方向性としては、より多くの読者に気に入ってもらえるよう、読みやすく伝わりやすい作品を目指すことになりそうです

・最初の方と最後の方で作画のレベルが変わっている
これも重要な反省点で、私は画力が低く、かててくわえて画風も定まっていないので、漫画を描いていると多少なりとも途中で画力が上がり、結果として、作品の最初の方と最後の方で画力に差が出てしまいました
上達すること自体は喜ばしいことなのですが、24ページという短い作品の中でこれが起こると、キャラの絵が同一人物とは思えないほど変わってしまい、描いてる最中に「誰やお前!」と発狂、泣く泣く修正を繰り返すも焼け石に水、ええか?この漫画は登場人物3人しかおらへんのや、わかるやか?え?同じ人に見えへん?、ダブルキャストや、と、強引にダブルキャスト方式を採用、読者への負担を強要してしまう作品になってしまいました
解決法として、現在制作中の漫画は最後まできっちりと下書きして、作画の安定を図っています

・1ページ目でつかめていなかった
上記2点に比ぶれば、些細な反省点なのですが、死霊のメカニズムは1ページ目を所謂「扉ページ」にしたので、ドラマが動いていません
これは元ネタの「電車がこない」がそうだったので、それを踏襲したので、特に後悔はないのですが、ネットへの投稿では如実に影響が出ました
ネット無料マンガはいまや星の数ほどあって、それはもはや広大な銀河を形成していると言っても過言ではありません
想像してください、悠久の宇宙にきらめく無数の星、地球から数万光年離れた場所に位置する、異様な光を放つ奇妙な星「華倫変星」、その華倫変星の周囲で円運動を繰り返している塵芥に等しき小さな衛星が、私だ
何が言いたいのかわからなくなってきました
つまり、1ページ目で、ドラマを多少なりとも動かして、衆目を集め、続きを読ませないと、ネット無料マンガはプレビューを稼ぐのが難しいです
前回の創作漫画「玉姫様」に比べ、死霊のメカニズムはネットに投稿した時の初動が非常に悪かったです
それはそれは絶望的なほどに初動が悪く、軽く絶望して、金輪際、漫画を描くのをやめよう思ったんですけど、そういう時にpixiv編集部さんが作品をピックアップしてくださり、首の皮一枚つながった気がして、ほんで、大変気分がよくなって、また漫画を描こうと思いました
結果的にそういった後押しもあって、作品に対する反応は伸びに伸びて、今までで一番プレビューも評価もあったので、もうずっとpixivはんについていこう思います

最後に、ここで取り上げた作品は↓で読めます
死霊のメカニズム
玉姫様
kindleインディーズ「死霊のメカニズム」
新作も制作中なので、ツイッターpixivフォローも、なにとぞよろしくお願いします
貴腐菌@創作垢(X:旧Twitter)
貴腐菌のpixiv


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