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舞台への夢

舞台との出会いは小学2年生のころだったように思う。
学校の音楽の授業で、サウンドオブミュージックの映画を見たのをきっかけに、元々歌うことが大好きだったわたしはミュージカルに興味を持つようになった。それを知った母が、どうやら今お隣の県でサウンドオブミュージックの舞台が上演されているらしいということを教えてくれたのだが、それを聞いて、観たい!連れてって!とすぐさま強請ったことが始まりだった。

実際に観た時の感動や興奮を今でも覚えている。瞬く間にミュージカルの魅力にどっぷりはまり、同時にわたしも舞台に立ってみたいという夢が生まれた。観劇後の、目をキラキラさせながら感想をひっきりなしに言う姿やナンバーを歌って楽しむ様子を見て、母はそれからも年に1〜2回ほど舞台を観に、時に遠方まで連れて行ってくれた。そのようにしてわたしの観劇ライフは幕を開けた。



舞台、中でもミュージカルは、わたしにとって心の栄養のようなものだ。
観劇中は顔中の筋肉を使うし、自分でも、絶対に今目をキラキラさせているんだろうなと分かってしまうほど晴れやかな気持ちになる。その物語の世界に引き込まれて、一緒になって笑ったり泣いたりする時間が大好き。さらに言えば、作品云々の前に劇場という場所自体が好き。
普段の自分のことは中々好きになれないが、舞台を観ている時の自分はなんだか好きになれる。
不思議だけれど、舞台はそのような力も持っていると思う。

冒頭に、"わたしもいつか舞台に立ちたいという夢がある"と記したが、その夢はまだ現在進行形だ。とはいえ、今わたしは医療系の大学に通学している。 実は元々ミュージカルコースのある大学に進学することを考えていたのだが、高2の冬から始まったコロナ禍の影響もあり、急遽ガラッと進路を変えたのだ。人生いつ何がどうなるかわからない。しかし、高3の夏のギリギリまで悩んで悩んで悩んだ結果なのだが、恥ずかしながら未だにぐらぐら揺らいでいる自分がいる。舞台やライブに行くたびに"やっぱり舞台や音楽に関わる仕事をしたい"と思ってしまうのだ。医療系の学生がこんなに揺らいでいては駄目だろうと思いつつ、やりたい、いやでも…と葛藤する日々。今学んでいることを深めていきたいと思う気持ちもあれば、授業を受ければ受けるほど怖くなっていき、本当にこのままでやっていけるんだろうかと思うこともあるが故に、余計に迷ってしまうのだけれど。


小・中学校と合唱部に所属し、高校からは個人で歌を習いに行っている。それは今も続けていて、両親にも「医療系の大学に通いながら音楽は続ける。厳しい二つの世界で二足の草鞋を履くのは簡単なことではないけれどとりあえずやってみる。」と伝えてはいるが、それもどうなっていくのかは誰にも分からない。幸いにも両親はそれを応援してくれているので、わたしはなんとかやっていけている。
苦しむことも多いが、迷うものがある幸せを感じながらこれからも道を探していこうと思う。




とてもまとまりのない、よくわからないnoteになってしまったが、何を言いたいかと言うと、わたしは舞台が、ミュージカルが、劇場が大好きで大好きでたまらない!ということだ。
先日行ったミュージカル『笑う男』の大千秋楽、本当に本当に素晴らしかった!!居心地が良く、大好きな博多座、また5月にお世話になります。



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