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さあ描いて

はじめまして。きえと申します
やっとこさ、note書いてみようと思いまして!長々とした拙い文章ですのでお時間あるときにさらっとお読みいただければ嬉しいです。


ミュージカル『ナイツ・テイル-騎士物語-』
先日、福岡公演に行ってきた。久しぶりの観劇、久しぶりの劇場、久しぶりの博多座!
そして初のナイツテイル。ずっと観ることを夢みていた演目。初演から3年の時を経て再演する、しかも博多座でも上演されると情報がでてから、11月が来ることをとても心待ちにしていた。
チケット争奪戦に苦戦しながらも、ありがたいことにご縁に恵まれ、3度観劇することができた。
それゆえ、今回だけでここ2年くらいずっと抱いていた夢が一気にいくつも叶ってしまった。

・劇場に行くこと
・ナイツテイルの世界に行くこと
・ナイツテイルのカンパニーのみなさんに会うこと
・フラヴィーナに会うこと
・「牢番の娘の嘆き」をはじめ大好きなナンバーを生で聴くこと
                  etc.

そう、わたしは牢番の娘役の上白石萌音さんが、そしてミュージカルが大好きだ。(ミュージカル愛はまた改めて書こうと思っています!)
Twitterの文字数では到底伝えきれないありったけの想いと感動をここに書き留めておこうと思う。




コロナ禍になってからもう随分と経つ。2019年の9月に行ったっきりで、2年以上ぶりとなった生の観劇は、わたしにとってひとり観劇デビューでもあった。そのため、ナイツテイルを観れることへの喜びとちゃんと1人で博多座まで辿り着けるかの不安でせめぎ合い、ずっとどきどきしていたのだが、順調に進み、沢山ある乗り換えも無事にうまくいった。
最寄りの駅で地下鉄を降り、博多座へ繋がるエスカレーターに乗ると、どんどん上がっていくごとにわたしの心も舞い上がっていく。"KNIGHTS TALE"と大きく描かれた博多座の全貌が見えたときにはすでに胸がいっぱいになっていた。本当に博多座に来れたんだ…来てしまった…と

ナイツテイル一色の博多座、とっても素敵でした!!写真撮りまくった

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消毒と検温を済ませて中へ。(スタッフさんも笑顔で対応してくださって素敵でした)
「満員御礼」と千尋のポスター(来年上演予定の舞台『千と千尋の神隠し』のポスタービジュアル)を写真に収め、パンフレットを購入し、空いている椅子に座る。ゆっくりとページを捲りながら、だんだんと実感が湧いてきたところで「会場のご準備が整いました」のアナウンスが。

いよいよ客席へ!!

はああ…ずっと行きたくて仕方がなかった客席はやっぱり良い景色でした。席に座った時の喜びもひとしおで…。思っていた以上にステージから近い良席に胸が高まった
オケの音が少し聴こえてワクワクしながら過ごす時間も、席がどんどんお客さんで埋まっていくのを眺めるのもすき。
さあ、騎士の話が始まろうとしています

漸くここから感想です。感想までの量が多くて、これ終わるかしら。ここまで読んでくださったみなさま、ありがとうございます。引き続き、よろしくお願いします

(ネタバレも含みますので知りたくないよ!という方はそっと閉じてください)


岸さんのアナウンス!!これずっと聴きたかった。優しくて素敵なお声。綺麗な音色が重なる壮大な生オケと相まって一気にナイツテイルの世界にいざなわれた。わたしはここですでに涙腺がゆるゆる。なぜなら昨年のシンフォニックコンサートの動画を見まくっていたから。何度も見たあの動画の音楽が流れ始めて、ああ、これこれ!!と感動の波が押し寄せた。

(さて、ここからはキャストのみなさんの感想をつらつらと)

まずは、アーサイトこと堂本光一さん!
光一さんは、お名前のとおり本当にきらきらと輝いている華やかな方でした。ほんとうに王子のよう!カッコいい。殺陣のシーンの流れるような剣さばき、ダンスも華麗で素晴らしかった
"堂本光一"としてではなく、"アーサイト"がそこにはいて、新曲の『贈り物』もアーサイトの想いが伝わってきてすごく良かった!
博多弁萌えた

お次にパラモンこと井上芳雄さん!
芳雄さんは、ミュージカル『グレート・ギャツビー』以来だったが、深みのあるすてきな声にまたもや魅了された。
空気に色が見えるのだ、『悔やむ男』は特に。
芳雄さんの声に包まれる空間って贅沢ですよね、噛み締めました。
芳雄さんの声ずっと聴いていたい。
コテコテの博多弁も聞けて嬉しかったったい!

エミーリアこと音月桂さん!
桂さんのまっすぐな歌声大好き。可憐なのに芯があって、ユーモアもあって。アーサイトとパラモンが惚れるの分かる、だって女のわたしでも惚れるもん。踊りも優雅で指先まで美しい。そして所作の一つひとつが美しい。乙女なところ可愛い!
本当に愛すべき、愛されるべきキャラクターだと思います。エミーリアが桂さんで良かった!
ウインクにやられた

牢番の娘、フラヴィーナこと上白石萌音さん!
萌音ちゃん!!!萌音ちゃんの歌声、なんて柔らかいの!透き通っていてすーっと心に溶け込む。
念願の『牢番の娘の嘆き』を聴けて夢のようだったし、『悲劇の姫』も身体に電流が走ったかのようにゾクゾクして、大好きなナンバーになった
そしてなんといっても踊り!身体が大きく見えたし、こんなに感情がガツンと伝わってくる踊り、初めて見た。ちょっとだけ、いや、だいぶ泣いた
フラヴィーナ可愛かったー!!!大好き!オペラグラス越しに目が合ったよ!多分ね!

シーシアスこと岸裕二さん!
先程も書いていたとおり、本当に声がすてきな方!もっとじっくり聴きたい。ヒポリタ・エミーリアと奏でる『妹よ』は、迫力がとにかくすごくて鳥肌が止まらなかった。3人の声がぶつかり合っているのに、不思議なくらい綺麗に調和していて聴いてて心地いい。これもまた大好きなナンバーになりました!!殺陣のシーンの立ち回り、かっこよかった!

クリオン、ジェロルドこと大澄賢也さん!
クリオンとジェロルド、あまりに別人すぎて最初同じ方だと気づきませんでした、笑
それにしてもジェロルド、最高に面白かった
大澄さんがいないと、この騎士物語ははじまらない。ダンスもキレッキレであのイントネーションというか話し方?がずっと頭から離れない。わたしもジェロルド先生にダンス教えてもらいたいな

ヒポリタこと島田歌穂さん!
歌穂さんが歌うたび、言葉を発するたびに空気が少し引き締まるような。それでいてとても大きく温かい手で包まれているような。
そして、表情の一つひとつから伝わるヒポリタの想いに心温まったり胸が痛くなったりして何度も心動かされました。ヒポリタ様がいるからこそ、この物語はとてもハッピーで素敵になる。ありがとうございます!


そして、アンサンブルキャストのみなさんが本当に素晴らしかった。三人の王妃である、七瀬りりこさんと折井理子さんと水野貴以さんの歌声。あまりにも心地良い響きに心が震えた。
そして鹿さん!!🦌本当に森で鹿さんたちが息をしているかのよう。あのしなやかな動きと角の感じ、それから牡鹿さんの綺麗なジャンプ。どれも目を見張るものだった
小西のりゆきさんの牢番も大好き。最後のフラヴィーナとのハグもほっこりしたな
さらに最後に度肝を抜かれたのは、折井理子さんによるアテネの信託。あまりにも美しいあの歌声に一瞬自分の耳を疑った。もはや歌っているのではなく、身体から音楽が鳴っているかのようだった。本当にすごい。

プロローグのダンサーさんの動きもしなやかで美しく、コーラスの響きもとても綺麗で聴き惚れた。馬乗りのシーンは本当に馬が見えたし、殺陣もカッコいい。あの花が刺さる?のもすごい。あれどういう仕組みなんだろう、気になる。



ああ、本当に目が足りない。隅々まで見たいし、一人ひとりの動きや表情も見たいし、全体も見たい。欲張りだけど、それほど見応えたっぷりな作品だ。

ダンスも迫力がものすごいし、生オケはやっぱり最高だし、和楽器もこの作品に欠かせない。音の振動が身体にも伝わってきて、ナイツテイルの世界により一層入り込める。
この作品は、お芝居を楽しめるのはもちろんのこと、音楽がとても良い。ナンバーも大好きなものしかなく、耳にも心にも頭にも残る。
一幕の最後の方で歌われる『昇る太陽』は、フラヴィーナ→パラモン→アーサイト→エミーリアときて、その後アンサンブルさんも加わって壮大な大合唱になるのだけどもうすごい。痺れまくった、眩しかった、最高だった、!!幾重にも重なる声が客席全体を包み込んで、あの場にいた全員が一体になったようだった
私事だが、最近はよく"ひとりナイツテイルメドレー"を歌うことにハマっている。家でも、外でも。特にお風呂場は、もはや劇場と化している。




急だけど、ちょっとここで叫ばせてください。

ナイツテイルが大好きだーー!!パラフラ尊いーーーー!エミフラもかわいいーー!アーエミもすきー!みんなすきー!!もちろん騎士のおふたり、アーパラも大好きー!
あの2人の軽快な掛け合いが楽しくておかしくて仕方ない。お互いを褒め合いっこしていたかと思えば急に喧嘩しだしたり、くだらないことを言い合ったり。笑 シェイクスピアらしい台詞の言い回しもなんだか癖になる。
思っていた以上に男性というより男子だった(?)
でもお互いのことを思い合っていて温かく素敵な関係のふたりでした
それからそれから、パラフラ本当にかわいい!!だってハグする時萌音ちゃんの足浮いてるんだよ?体格差尊い。おでこコツンも尊いし俺が先にフラヴィーナを見たー!のところでふたりして首をコテンコテンしてて本気で可愛かった、なにあれ。好き。思いが通じ合ったところ、愛おしそうに手を包んで握りしめていて幸せでしかなかった
初日の終演後にあったインスタライブで話題になっていたりんごキャッチもわたしが行った3公演は全て大成功でした。🍎

ナイツテイルはどのシーンも大好きだけれど、その中でもわたしが特に好きなのはエミーリアとフラヴィーナの心が再会したところ。ずっと会えることを願い、夢にまで見ていたフラヴィーナだと分かったときのエミーリアと、心ここに在らずな様子で、でもものすごく興味深そうに、懐かしそうに花が咲き誇る庭を見渡していた目がどんどん色を取り戻していくフラヴィーナ。二人の間に流れる空気が徐々に温かく優しいものとなり、ふたりは喜び涙する。
このシーンは何度みても感極まり、マスクの下は泣いたり笑ったりで忙しい
昨年のシンフォニックコンサートのダイジェスト動画でも少しだけ流れるので、ぜひ見ていただきたい。



これまでいろいろと語ってきたが、この物語は、これ以上ないほどのハッピーエンド。クライマックスにみんな揃って歌っている『乾杯』は、見ているこちらまで手を高々と掲げ、一緒に"乾杯"をしたいとうずうずするほど楽しい。
カンパニーのみなさんがきらっきらの笑顔で幸せそうに"なまもの"を楽しんでいるのがこれでもかと伝わってくるのだ。だからこそ、毎公演違うものができるし、台詞から歌への入りや台詞の掛け合いを聞いていても、台詞ではなく本当にその人が心から言っているかのように自然で、一人ひとりがそれぞれの役を生きているのがわかる。

シングルキャストであることに加え、アンサンブルさんにおいては一人何役もしている方も沢山いる。このコロナ禍の状態で全89公演、梅芸・帝劇・博多座と約3ヶ月にわたるロングランを無事に駆け抜けたカンパニーのみなさんに心から感謝と大きな拍手を送りたい。初日が延期され、梅芸で予定されていた8公演が出来なかったことが悔やまれるが、それも"なまもの"であるからこそ起こってしまったことだ。誰もが安心して観劇を楽しめる日が、早く来ることを願わずにはいられない。

できることならずっと上演していてほしいし、まだ何度も何度も観に行きたい。目に焼き付けた景色を思い返し、頭のなかで描いてみるだけで感動が蘇ってきて泣いてしまいそうだ。


この作品に出会えて、実際に劇場で体感することができて幸せだ。そして、この作品が、カンパニーが、ミュージカルが大好きだ。
あー楽しかった!最高だった!幸せだった!
それに博多座はとても落ち着く空間で大好きな大切な場所。
わたしは大きな大きな幸せに包まれて劇場を後にした。また会えることを願って…

本当に本当に素敵な時間をありがとうございました!!

(おまけ)
偶然にも、3公演ともソワレだったので冒頭で載せた写真の夜ver.(終演後ver.)も載せちゃう
また雰囲気変わってカッコいい

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通学時間や空いている時間に少しずつしたためていたら、気づいた時にはこんな長さに、、最後までお読みくださり、本当にありがとうございました!
これから気ままに更新していけたらと思っているのでぜひまた覗きに来てくださると嬉しいです

では!!





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