見出し画像

【ポケカ】ふしぎなくすりアルセウスジュラルドン

チュッチュルッチュッチュ♪チュチュルッチュ♪


おーす、みらいのチャンピオン!▼
毎度ご無沙汰しております、キッヅと申します。

さて、去る3月5日にバトルロジック広島八丁堀店にてシティリーグS5がありまして、結果は3勝2敗の29位(61名参加)と芳しくはなかったわけですが、久しぶりにガッチガチにデッキ調整して楽しかったのもあり、構築にあたっての思考のログを残しておきたく、夜更けにほろ酔いでキーボードを叩いております。

デッキ自体は非常に満足のいくものになったと思っているのですが、いわゆる『結論構築!』みたいな大看板を掲げるようなものではございませんので、予めご了承ください。


1.環境の予想

さて、シティリーグに参加するにあたり、まずはどのアーキタイプが多い環境かとの予想を行いました。

「ミュウVMAX」がトップメタであった環境が、2月25日発売の強化拡張パック「バトルリージョン」等によってどのように変化したか?
このログの主旨ではないため深堀りはしませんが、新たに追加されたカードから、次の3点の影響があることが予測されました。

・新たな悪のアーキタイプの誕生(ヒスイダイケンキ、スピードファイヤー等)
・「ミルタンク(ミラクルボディ)」を突破できないアーキタイプの減少
・「ツツジ」によるゲーム終盤における逆転要素の追加

これらを念頭に「バトルリージョン」発売直後のシティリーグ等を観察してみると、悪タイプの勢力拡大によるものなのか、20%近いシェア率であった「ミュウVMAX」が半数まで落ち込み、その隙間を多様なアーキタイプが奪い合う群雄割拠の様相を呈しておりました。
また、これに合わせて、これまで苦手なミュウに阻害されていた「連撃ウーラオスVMAX」の活躍が目覚ましく、その柔軟性の高さも相まって、新造のアーキタイプにもしっかり対応できているようでした。
ミュウも連撃ウーラオスも、極端な強化(あるいは弱体化)を受けたわけではないことを考えると、この観察結果は、単純にデッキの相性関係が強く作用しているからだと結論づけました。

加えて、連撃ウーラオスが環境の中心にあることで、これを苦手とするアーキタイプ(特に雷タイプや「カラマネロ(れんげきテンタクル)」などのルールを持たないポケモン系)はかなり難しい立ち位置を強いられていることが予想されました。

以上から、今回のシティリーグの環境は「連撃ウーラオスVMAX」がトップメタであると予想し、そこを軸に使用するデッキを決めることにしました。


2.デッキの選択

前章で環境の予想を立てたところで、次は使用デッキを選択していきます。
今回の選択肢は3つです。

➊ 連撃ウーラオスを使用する
➋ 連撃ウーラオスを倒せるミュウを使用する
➌ 連撃ウーラオスを倒せるミュウを倒せるデッキを使用する

➊については、私自身が最も操縦を苦手とするデッキが連撃ウーラオスであることから、あえなく却下となりました。
また、➋ですが、びっくりするくらいフュージョンアーツのカードを持っておらずそもそもデッキが作れないので、泣く泣く選べず・・・

ということで、今回のシティリーグでは『トップメタの連撃ウーラオスに有利なミュウがシェアトップに復権する』流れを読んで、選択肢➌でいくことに決め、いくつかの候補の中から『アルセウスジュラルドン(以下「アルジュラ」という。)』を使用することにしました。※ 読みは外れました

アルジュラにした理由としては、ずっと使い続けてきたアーキタイプなので、戦い方もウィークポイントも理解しており、いまの環境に合わせたチューンアップができると自信があったからです。
また、連撃ウーラオスにより、苦手としていた「レックウザVMAX」や「ライチュウV」、「カラマネロ(れんげきテンタクル)」などの『青天井系』が少なかったことも追い風に感じていました。


3.アルセウスジュラルドンとは

本題に入る前にアルジュラの簡単な説明をさせていただきます。

基本的な戦い方は本当にシンプルです。こんなかんじに。

① アルセウスでジュラルドンVMAXを育てる
② ジュラルドンVMAXの耐久を活かしつつサイドを3~5枚獲る
③ その間に育てた2体目のジュラルドンVMAXで残りのサイドを獲りきる

アーキタイプとしての強みは、『150~200ダメージの中打点に対して優位であること』『サイドレースのコントロールが容易であること』『ゲームプランがシンプルで強固なので、デッキスペースに余裕があること』が挙げられます。

一方で、明確なウィークポイントとしては、『強い動きが「ダブルターボエネルギー」に依存していること』『強引に展開できるデッキではないので、テンポが速いアーキタイプに進化前を潰されると逆転が難しい』といったものがあります。
特に2つ目は、本来得意であるはずの「ミュウVMAX」に勝ち越せない最大の理由であると考えております。


4.デッキリスト

【デッキコード】NnLQgn-3af5hx-igngQQ

いよいよ本題のデッキリストです。

ぐんぐんシェイク

前項で述べたウィークポイントを無理やり埋めるため「ぐんぐんシェイク」を採用し、進化前が倒されてしまう危険性を減らしつつ、【スターバース】で強引に「ダブルターボエネルギー」をサーチできる可能性を上げるコンセプトです。
スターバース環境から既にあったコンセプトを参考に、細かくバトルリージョン環境用にチューンアップを施したものになります。


5.採用カードの解説

⑴ ポケモン 9枚

・アルセウス(VSATR:V=2:3)
序盤のゲームメイクを担うポケモンです。
勘違いされがちではあるのですが、このデッキにおいてアルセウスに期待する一番の役割はエネルギー加速で、【スターバース】は副次的な能力になります。
しかし、すでにお伝えしたとおり、「ダブルターボエネルギー」を確実に手札に加えることが必須となりますので、【スターバース】から確実な展開ができるよう、VSATR 1枚、Vを2枚を最低限とし予備を1枚ずつ入れております。

・ジュラルドン(VMAX:V=2:1・1)
理想としては2体の「ジュラルドンVMAX」で戦いたいところですが、1体は進化前に倒されてしまうことも多いので、上下合わせて2枚ずつあれば十分足りました。

ジュラルドンV(ドラゴンタイプ)

また、メジャーな鋼タイプだけでなくドラゴンタイプの「ジュラルドンV」を採用している理由ですが、ひとつは「嵐の山脈」で場に出すことができること、二つ目は、闘鋼鋼エネで140ダメージを出せることです。
特に二つ目の理由が大きく、同条件の場合、鋼タイプのジュラルドンでは90ダメージしか出せず、【トリニティノヴァ】で180ダメージを与えたポケモンVSTAR・VMAXを確実にきぜつできません。進化や鋼エネルギーの追加で解消される差異ではありますが、アルジュラは手札干渉に弱いデッキですので、盤面だけでプランを作れる安心感を評価しました。
両タイプにもそれぞれに優位な特徴がありますので、どちらのジュラルドンがデッキに適しているか、試行錯誤すべきだとは思います。

鋼タイプとドラゴンタイプのジュラルドンの比較資料


⑵ グッズ 23枚

・ハイパーボール 4枚
ポケモンをなんでもサーチできるグッズ。サンムーンの頃はこんなにコストを重く感じてなかったんですが、剣盾ではトラッシュするカードにいつも悩まされます。
「ぐんぐんシェイク」の採用もあり4枚全てを使うことは稀ですが、ポケモンの安定供給や不要札の除去など、役割が多くあるため、ボール系グッズの中では最優先で枠を用意しました。

・クイックボール 2枚
ゲームプランの安定感を考えると3~4枚はほしいのですが、スタジアムを4枚入れるために削減されました。
「マスタード(イチゲキの型)」や「嵐の山脈」があるから何とかなっているのだと思い込んでおります。

・しんかのおこう 1枚
ポケモンをきちんと進化させられることが非常に大切なデッキだと考えているため、1枚で進化ポケモンをサーチできる点を評価しています。
ハイパーボールはコストが重く、手札の状況によっては切るべきでないカードをトラッシュせざるを得なくなるため、リソース管理の観点からも1~2枚あると心強いです。

・ポケギア3.0 2枚
序盤は「博士の研究」を、中盤以降は「ボスの指令」か「カリンの信念」を使用するというゲームプランが明確なデッキであるため、それらにたどり着く可能性を増強するために採用しております。
「ツツジ」登場前は、「頂への雪道」を最も警戒していたので「ウッウロボ」4枚としていましたが、手札が3枚の状況での「ウッウロボ」はそもそもプレイすらできないことがあるため、半分を「ポケギア3.0」にしました。

・ウッウロボ 2枚
なんとしても「ダブルターボエネルギー」を引き込むためのカードです。
このデッキには、余ったボール系や「ぐんぐんシェイク」などの「ウッウロボ」でトラッシュしてしまっても構わないグッズが多くありますが、正直それでもそんなに強く使えるカードではありません。過信は禁物。

・ポケモンいれかえ 1枚
ジュラルドンでスタートした場合に、アルセウスといれかえるために必要となるカードです。
【スターバース】で探しにいけるので2枠が最低限ですが、あまり強い使い方ではありませんので、もし1枠余裕が生まれるならこの枠を増やして自力で引ける可能性を上げるべきだと思ってます。

・あなぬけのひも 1枚
相手の盤面によっては実質的に「ボスの指令」になりうることから、いれかえ系カードの1枠を「あなぬけのひも」にしました。
ここは正直好みがあるとは思います。

・ふつうのつりざお 1枚
このカードの役割は大きく2つ。
ひとつは、序盤の展開を優先するためにトラッシュされたポケモンや基本エネルギーを回収すること。特にポケモンは最低限しか入れておりませんので、回収できる手段はとても重要です。
もうひとつは「やまびこホーン」を負け筋となるポケモンを山札に戻すことです。このデッキの逆転負けパターンは、大半が「ツツジ」か「やまびこホーン」です。

・ぐんぐんシェイク 4枚
アルジュラによくある負けパターンが『進化する前のポケモンVが倒されてずるずる負ける』であり、それを強引に解決するためのカードです。
また、先攻1ターン目に進化が可能であるため、「頂への雪道」の妨害がなければ次のターンでの【スターバース】が確約されます。
あんまり飲みすぎると渋谷で海を見ちゃったりするので、過剰摂取には気をつけてください。1ターン目に絶対ほしいので最大量の処方です。

・すごいきずぐすり 2枚
もうひとつの『ふしぎなくすり』がこちらのカード。
中打点で複数回殴ってくるデッキが多いと見込んだため、ダメージをきちんと回復できるように2枚採用しました。

・ツールジャマー 2枚

ツールジャマー

前日に「おおきなお守り」といれかえたカードです。このカードにした狙いは大きく2つあります。
まず1つ目が、中打点アタッカーに付けられた「こだわりベルト」を無効化し、アルセウスやジュラルドンが複数回攻撃できる可能性を上げることです。
特に「連撃ウーラオスVMAX」や「ミュウVMAX」が「ジュラルドンVMAX」を2発で突破するための「こだわりベルト」を無効化できるのは、このふたつのデッキへの勝率に大きく関わると考えており、「おおきなお守り」にはできない役割です。
2つ目は、多くのデッキに入っている「ふうせん」を阻害することで、相手のゲームテンポを遅くさせることです。

・こだわりベルト 1枚
主に、ゲーム序盤でHP190~210のポケモンVをきぜつさせるため「アルセウスVSTAR」につけます。
このHP190~210の帯域にはアルジュラが得意ではないポケモンVが多く、相手に自由にさせないためにも、アルジュラに必須だと思っている1枚です。
また、終盤に「カリンの信念」と合わせて【キョダイフンサイ】でポケモンVMAXを一撃できぜつさせて逆転勝利、って勝ち方も視野にいれつつゲームプランを組み立てていきます。

・インテレオンV
・カラマネロV
・ガラルサンダーV
・クワガノンV
・ゲノセクトV
・ゲンガーV
・サンダースV
・ダークライV
・トルネロスV
・はくばバドレックスV
・ブラッキーV
・マルヤクデV
・ライチュウV
・リーフィアV
・レックウザV ※ 五十音順

警戒していたHP190~210帯のポケモンV


⑶ サポート 10枚

・博士の研究 4枚
ドロー能力の高さを評価して4枚採用としました。
安易にトラッシュできないカードも多く、正解の採用とは思っておりませんが、特に後攻1ターン目で「ダブルターボエネルギー」を探しに行かなければならない場合、このカードと「ウッウロボ」しか手段がありませんので、どうにも代えの利かないカードでした。
また、このカードが何枚山札に残っているかで「ツツジ」耐性が大きく変わります。切りすぎに注意されたし。

・ボスの指令 4枚
最大火力がそこまで高くなく、サイド奪取能力に乏しいこのデッキにおいて、適切な場所にダメージを与える行為は何よりも勝ちに直結します。
特に「白馬バドレックスV」や「レックウザV」など、進化されると一気に戦況が相手に傾くポケモンに【トリニティノヴァ】でダメージを与えておくプランは確実に取れるようにする必要があります。
3枚使用することも大いにあり得るため、こちらも最大の4枚を採用しました。

・カリンの信念 1枚
ダメージラインが凡そ180~250であるこのデッキにおいて、終盤にポケモンVSTAR・VMAXに2回攻撃させられるのは絶対に避けたい状況で、その状況を打破するために採用しました。
有効なタイミングがゲームフィニッシュの瞬間であるため1枚だけの採用ですが、ほしいときに持っておきたいので本音は2枚入れたいです。
このカードを2枚入れるスペースを確保できたアルジュラはすごく強いと思います。

・マスタード(イチゲキの型) 1枚
コンボ的要素が強く、構築段階でのゲームプランをこのカードに依存するべきではありませんが、盤面の完成しやすさに大きく貢献するので1枚入れております。
「ジュラルドンVMAX」を苦手とするデッキ側のメインプランが、VMAXになる前に倒すであることを考えると、進化プロセスを踏み倒して場に出せる方法は装備しておくべきだと考えております。


⑷ スタジアム 4枚

・結晶の洞窟 3枚
中打点系のデッキとの相性関係をより優位にするため、ジュラルドンが受けられる回数を増やす「結晶の洞窟」をメインスタジアムとしました。
後述の理由もあり3枚としておりますが、こんなに連撃ウーラオスばっかりだと分かっていれば4枚にしたと思います。

・嵐の山脈 1枚

嵐の山脈

1ターン目の「頂への雪道」による妨害をケアするにはスタジアムが4枚ほしいけど、結晶の洞窟は序盤には殆ど効果がないから、1枚は序盤でも使えるスタジアムにしたいと採用しました。
雪道を割りつつ「ジュラルドンV」を用意することができるため、【スターバース】で持ってこないといけないカードを1枚減らせる点を評価してます。
また、サイド落ちがシビアなデッキのため、ほとんど無償でデッキ確認できるのは個人的にすごく大きな副産物でした。


⑸ エネルギー 14枚

・ダブルターボエネルギー 4枚
アルジュラは結局このカードを引けるかどうかなんです。このカードを何とか引きたくって「ウッウロボ」まで入れております。
自然に引き込める可能性を最大にするために4枚入れて、余ったニコタマをどう有効活用するか?の逆算で「すごいきずぐすり」に繋がっております。

・基本エネルギー(鋼:闘=7:3)
トレーナーズや特性によるエネルギー加速手段を持たないデッキですので、必然手貼りの価値は高まっていきます。
鋼6枚(アルセウスに1個、ジュラルドン2体×2個、予備1)と闘3枚(ジュラルドン2体に1個ずつ、予備1)が最低ラインで、枠が許すのであれば、予備はそれぞれ2個ずつとしたいのが本音です。
闘エネを増せばジュラルドンVMAXの2体運用のハードルが下がり、鋼エネを厚く積めば【ガトリングスラッグ】で「白馬バドレックスVMAX」を倒すプランに現実味が増します。


6.終わり

最後まで御覧いただき、誠にありがとうございました。酔っ払いが管を巻いてるような乱筆乱文に付き合わせてしまって、大変申し訳ございません。
ここまで読んでくれた貴方に、「ウッウロボ」で表が出るおまじないをかけておきますね。
さて、末筆になってしまい大変恐縮ではございますが、シティリーグに向けた練習に付き合ってくれた友人(ザマゼンタぱいせん、リューキさん、りょーがさん ※五十音順)、チームStellar Wishのチームメイト、Discordサーバ コッコ・ハウスの住民の皆さんに最大限の感謝を表しまして、このごく私的な記録を閉じたいと思います。
この記事が迷えるアルジュラ使いの一助になれることを切に願いつつ、それではさようなら。またどこかで。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?