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【シティリーグ優勝】ドドド安定!タッグコール型三神ガラルファイヤー

おーす!みらいのチャンピオン!▼
みらチャン!ポケカライターのキッヅです!


さて、じつは8/7にバトルロジック広島で開催されたシティリーグで優勝しまして、、、

本誌のブログにて、デッキ選択のプロセスをテーマにした記事をコツコツ書いてたら、あっという間に2ヶ月が経ってまして、、、
もはや賞味期限切れも疑わしいネタなので、優勝レポートで最も語尾がよわよわの最雑魚記事となっております、、、

ノロノロしてる間に「フュージョンアーツ」が発売され、環境も大きく変わっておりますが、デッキパワー激高かつ事故知らずなドドド安定デッキで、存外まだまだ戦っていけそうなデッキですので優勝記念としてここにレポートを残そうと思います。(本誌の記事はもう少し待ってください ToT)

1.使用デッキ

【デッキコード】MMyypp-r0yQ2O-pURpEy

今回のシティリーグに持ち込んだのは、こちらの「三神ガラルファイヤー」です。
他の方が作られたデッキコンセプトを参考に、シティリーグ用のデッキとして調整したものになります。

「オルタージェネシスGX」によりサイドレースにおいて圧倒的有利に立てるアルセウス&ディアルガ&パルキアGX(三神)と、特性「じゃえんのつばさ」でグングン育つガラルファイヤーVという2つのパワーカードを組み合わせたデッキで、分かりやすく強いです。

同系統の三神ザシアンと比べると、

❶三神の次とその次のアタッカーの育成がすごく楽になる。(⇒アルティメットレイを打ったり、メタルソーサーを探すためにドローを強行しなくても良い)
❷メタルソーサーやポケモンいれかえの枠が空き、その分安定性を高めるためのカードを入れることができる。
❸悪弱点のポケモンVMAX(特に黒馬バドレックスVMAX)に非常に優位に戦える。

といった良さがあります。


2.デッキ選択の理由

デッキ選択の最大の理由として、このデッキがズバ抜けて高い安定感を持っていたということが挙げられます。

というのも、今回のシティリーグで決勝に進出できる当落ラインは4勝1敗で、決勝戦はトーナメント形式です。
つまり、シティリーグを優勝しようと思ったら1敗しかできないわけで、3敗でドロップ(3敗すると決勝には絶対行けない)のPJCSと比べると、事故負けのリスクが段違いに重たいです。

この考え方は、デッキをシティリーグ用に調整していく中でも常に念頭に置き続けました。

また、今回のシティリーグで最も警戒すべきは黒馬バドレックスVMAXだと思いまして、黒馬バドレックスVMAXに手堅く勝てるのも高評価でした。


3.調整コンセプト

前項でも触れたとおり、シティリーグで優勝するためには安定感が何よりも大切だと考えます。

そのため、PJCS用に作られた原案をシティリーグ用に調整していく上で、【先攻2ターン目でオルタージェネシスGXが99%打てる構築】をコンセプトに掲げて、

①先攻2ターンまでを延々と1人回しし、オルジェネが打てた時とそうでない時の手札・サイド落ち・スタートポケモンを記録し、その結果を踏まえて調整する。
②オルジェネの確率が9割を超えた頃から実戦投入し、デッキパワーが落ち過ぎてないか確認する。
③デッキパワーが急落していた場合は、必須カード以外の見直しをする。

の調整プロセスを、①→②→③→①... の順で約2週間繰り返し続けました。

※以下に、調整過程のデッキリストと簡単なコメントを掲載しておきます。皆さんのデッキ調整の参考になれれば嬉しいです。


・7月26日

ここからデッキ調整を開始しました。
当初は、ニンフィアバレットに着想を得た邪炎パーフェクションという速攻デッキでした。

環境のトップである闘悪超の3タイプだけでなく、その他大勢のデッキに対しても広く対応することができる良コンセプトでしたが、それは言い換えると、相手によっては全く使わないカード(⇒事故負けに繋がりかねないリスク)を多数採用しているということであり、安定感の点で許容できるものではありませんでした。

・7月28日

【変更点】
ミュウミュウ1、ガラルサンダーV、ゲッコウガGX、ラフレシアGX、つけかえ1、ツールジャマー、博士2、エリカのおもてなし、オーロラ2
⇒三神1、ザシアンV、クチートGX、タッグコール1、ふうせん1、ナツハチ、マオスイ1、鋼エネ3、超エネ1

ひとつ前のデッキは没としたものの、やはりガラルファイヤーの強さは間違いないものだと確信できたので、カードを大幅に入れ替えてみました。

前述のPJCSで活躍した三神ガラルファイヤーを参考に大改造を行っているのですが、4枚採用したタッグコールからの展開プランはまさに求めていた磐石の安定感で、デッキのメインコンセプトが決まった瞬間です。

・7月29日

【変更点】クチートGX、つけかえ2⇒オドリドリGX、ツールスクラッパー、ナツハチ

このタイミングで、邪炎パーフェクションから完全に脱却し、三神ガラルファイヤーに特化させる構築になりました。

序盤からの速攻のためのカードを抜き切り、中盤から終盤にかけて、ガラルファイヤーがサイドを確実に取っていけるようにドローを支えるオドリドリGXとお守りを除去できるツールスクラッパーを新たに採用しております。

・7月31日

【変更点】ナツハチ、プレボ⇒パラソル、ポケ通

前回までの調整で【先2で99%オルジェネが打てる】というデッキコンセプトにかなり近づけたので、ここからは微修正です。

悪パーフェクション、ルカメタ、モクナシなど、三神キラーとなりうるデッキの増加を警戒してビッグパラソルを、ワタシラガVやオドリドリGXを手札トラッシュで巻き込むリスクを少しでも軽減するためにポケモン通信を採用しました。

・8月3日

【変更点】ゲンミミ、超エネ⇒シロカト、オーロラエネ

イージーウィンするために採用していたゲンガー&ミミッキュGX等を抜き、三神ガラルファイヤーの基本動作をより確実にするオーロラエネルギーとシロナ&カトレアを採用しました。
特にシロナ&カトレアは次のターンに使いたいサポートを確保できるため、手応えは本当によかったです。

・8月5日【完成】

【変更点】ツールスクラッパー⇒ツールジャマー

ポケモンの出し入れをふうせんに大きく依存していることもあり、相手のツールジャマーを除去できるツールスクラッパーを採用していました。
しかし、そもそも積極的にドローしていくデッキではないため、ツールスクラッパーを引けなくことも多く、それならばグズハラで直接サーチできるツールジャマーにしよう!と割り切った変更でした。

シティ直前なのでデッキ調整はここまでとして、あとは当日に向けて、ひたすらにデッキへの理解度を深め、本番に臨みました。


4.詳細解説

⑴ ポケモン 13枚

・三神 2枚
デッキのメインポケモンで、基本的に、ゲーム作りのために、序盤に1体使うだけです。
それでも、三神以外でスタートすることへのリスクはやはり高く、特にデデンネクロバット等でスタートしてしまう最悪のケースを避けるためにも、できれば3体入れたいです。

・ミュウツー&ミュウGX 1枚
連撃ウーラオスVMAXを最後まで見切ることができず、1枚だけ採用しました。
本番では連撃ウーラオスVMAXには1度も当たらず、むしろ、ミュウミュウを出せない対面ばかりでした。たぶんフュージョンアーツ環境では抜くべきカードだと思います。

・ガラルファイヤーV 3枚
このデッキのメインアタッカーです。3枚はマスト。
オルジェネ込みで220ダメージという丁度良い打点を出せるポケモンが自動的に育つって、自分で書いててもよく分かんないくらい強いです。

・ザシアンV 1枚
汎用的なアタッカーの役割に留まらず、強力なドローソースとしても採用しました。
ナツハチで呼んでくる3体目のポケモンとしても、入れて良かったなって思えるポケモンでした。

・デデンネGX 2枚、クロバットV 1枚、オドリドリGX   1枚、ワタシラガV 1枚
ボスの指令をガンガン使っていくため、これらのポケモンは十分な枚数が必要です。

・マーシャドー(リセットホール) 1枚
自分のゲームプランをしっかり通すため、混沌のうねりや頂への雪道を確実に除去しなければなりません。必ず1枚は入れたいカードです。

⑵ トレーナーズ 34枚

・クイックボール 4枚、プレシャスボール 2枚、ポケモン通信 1枚
ゲームの序盤では安定した盤面作りに、オルジェネ後の中〜終盤にかけてはボスの指令を引くためにデデンネGXクロバットVをサーチするなど、常に役割があるため、ボール系のグッズはしっかり採用したいです。

・タッグコール 4枚
タッグコールが4枚積めるからこそ、このデッキは強いのだと確信してます。
絶対4枚入れないといけないし、ここを減らさなければならないのであれば、たぶんその調整は間違いなんだとすら思います。

・リセットスタンプ 2枚
相手のサイドが3枚の時と1枚の時の2回、強く使えるタイミングが必ずくるデッキなので、迷わず2枚入れました。
リセスタで拾ったゲームは数知れず、本当に2枚入れてて良かったです。

・おおきなお守り 1枚、ビッグパラソル 1枚
オルジェネ後に、三神がアルティメットレイを打てる可能性を広げるため採用しました。
環境予測によっては別のカードになり得る枠で、この他にも隠密フードやタフネスマントが選択肢にありました。

・ふうせん 3枚
三神以外はふうせんで逃げることができるので、前のポケモンが逃がせず三神がオルジェネを打てない事態を避けられます。
3枚は過剰にも思えますが、ポケモンいれかえを入れてないデッキですので、ツールスクラッパーで2枚破壊されてしまう事態を考えると、3枚目のふうせんは最強の保険です。

・ツールジャマー 1枚
三神やガラルファイヤーで確実にサイドを取るため、相手の大きなお守りやタフネスマントを無効化できるツールジャマーは必須です。
似たテキストのツールスクラッパーとは、得られる効果が微妙に異なるので、よく考えてから選択したいです。

・博士の研究 2枚
高い手札リフレッシュ能力を持つサポートでほとんどのデッキに4枚入りますが、このデッキでは積極的に使いたいカードではないので2枚だけ採用してます。
実際の対戦では、ボスを使わずに済むターンに、手札のカードをまとめてトラッシュする目的で使うことが多かったです。

・ナツメ&ハチク 1枚
タッグコールからオルジェネまで確実に繋げられるカードのひとつで、グズハラと違う点はガラルファイヤーまで持ってこれるところです。
手札の消費が大きいため、ゲーム中1回しか使えないカードなので1枚だけ入れてます。

・シロナ&カトレア 1枚
調整の記録のなかでも触れましたが、手札を増やしつつ次のターンに使いたいサポートを確約できるシロカトは本当に便利です。

・グズマ&ハラ 2枚
タッグコール1枚から確実にオルジェネまで繋げられるグズハラは、デッキコンセプトと完璧にマッチしてます。
1番初めに使いたいサポート筆頭です。

・マオ&スイレン 2枚
連撃ウーラオスVMAXなど中打点のアタッカーに対しては、マオスイで120点回復することで相手のサイドプランを崩す戦い方を積極的に取ります。

・ボスの指令 4枚
絶対に4枚入れましょう。これは絶対。
何枚このカードがデッキに残っているかが大切なので、2枚しか使わないのであっても、絶対に最大枚数入れるべきです。

・トキワの森 3枚
手札を好きなエネルギーに変換でき、また、好きなカードをトラッシュに送れる便利なスタジアムです。
頂への雪道は意識しなければいけない環境ですので、油断せずキッチリ3枚採用してます。

⑶ エネルギー 13枚

・オーロラエネルギー 3枚
すべてのタイプになり、手札を能動的に1枚捨てられる特殊エネルギーです。
積極的に2枚使うことが多かったので予備込みの3枚ですが、基本エネルギーには基本エネルギーとしての価値があるデッキなので4枚目は不要です。

・基本鋼エネルギー 5枚
三神に1枚+アルティメットレイでザシアンVを育成するために3枚+予備で1枚の計5枚の計算です。
非常にギリギリの枚数で、あと1枚有ったら、、、と悩むシーンも多々ありました。

・基本悪エネルギー 4枚
こちらもかなり切り詰めた枚数です。
ガラルファイヤー2体にそれぞれ2枚と1枚付けることができれば、理論上は手貼りだけでガラルファイヤー2体を運用できます。

・基本水エネルギー 1枚
トキワの森やアルティメットレイをとことん強く使うために1枚だけ採用しました。
この水エネルギーがあるかないかで、オルジェネの確率は大きく変動します。絶対抜けない1枚です。


5.さいごに

ここまでご覧いただき、ありがとうございました。

また、解説記事を楽しみにしてます!と仰ってくださってた方々、2ヶ月もお待たせしてしまいました。本当にごめんなさい。m(_ _)m

最後になりますが、デッキの完成に至るまで協力してくださった多くの友人、プレイヤーがゲームに専念できるよう大会運営に尽力してくださったバトルロジック広島のスタッフ及びジャッジスタッフの皆さま、対戦データ分析や全国の大会結果の情報を広く共有してくださったポケカ飯管理人様及びPDLの皆さま。
そして、対戦してくれた7名のプレイヤーの方々、本当にありがとうございました。

改めてお礼申し上げまして、これにて、シティリーグ優勝記念のデッキ解説記事を終わらせていただきます。
本誌の方も、ぜひよろしくお願いします、、、

以上

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