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提供累計140曲以上!同人作家“葉月リョウヘイ”の作詞解体新書

◆はじめに


作詞家の葉月リョウヘイ/Ryohei Hadukiと申します。
同人音楽サークル「U-RASIA」のメンバーとして音源をリリースしたり、
アーティストへの歌詞提供をする作家としても活動しております。
2016年からこの名前ではじめて2023年10月現在、同人商業問わず140曲以上の提供実績があります。

今回はそんな僕の
「作詞を受注してから納品までの流れ」
「作詞で気を付けていること」

などについて自分語りも混ぜつつ記させていただければと思います。

作詞は誰でもできると思われがちです。
実際最初のハードルは低いと思いますが、イコール「簡単」とはなりません。
小説とも詩とも違う、独自の奥深さ・楽しさ・むずかしさがあると考えております。

僕はここまですべて独学ですし、「お前なんかに言われても…」と思われるのは百も承知ですが、
興味があればご覧いただければ嬉しいです。

なお、今回は曲先(メロディに詞を載せる)パターンで書かせていただきます。
詞先はほぼないので、、、


◆受注からの流れ

早速ですが、僕が歌詞を書く際の流れについて列記します。

  1. 受注

  2. 方向性確認

  3. テンプレート埋め

  4. プロットor手紙作成

  5. 思考→アウトプット/Synthesizer V調整

  6. ワンコーラス提出→確認

  7. タイトル決め→フルコーラス提出→確認→納品

大体こんな感じです。
フルコーラス提出までの時間は作品によって異なりますが、概ね1週間以内です。
それぞれ解説させていただきます。

①受注

まずはここですね。
作家なので依頼こないと何も始まらない。
自サークルも僕が作詞担当、相方が作曲&諸々担当なので基本そっち待ちです。
僕の場合は大抵X(Twitter)のDMで依頼きます。
メールとかDiscordとかLINEとかでもやるけど9割はDM。

僕は自分で曲を作る能力も、CDを作れるほどの企画力もありません。
それゆえ依頼が来るのを「待つ」立場です。
こう聞くと「受け身」でしかないですね、、笑

ただ、いつ依頼が来てもスイッチを入れられるようにはしております。
というか依頼来るとスイッチが入るようになりました。
そういう面でのモチベーションの管理はいらないので楽ですね。

ちなみに依頼の前に「〇曲依頼したいんだけどスケジュール大丈夫ですか?」ってくることもあります。
他のクリエイターさんはこっちの方が多いでしょうし、一時期はそうしてって頼んでましたが、
結局「それくれるとありがたいけど初っ端から投げてもいいよ」ってなったので大抵最初からデータきます。
断ったことほぼないですし、その方が手っ取り早いと思っちゃいます。

②方向性確認

平たく言えば「どういう曲にしたくて、どういう歌詞がほしいか」ってことの目線合わせです。
これについては自分のHPから引用させていただきます。

◆ご依頼の際は以下の内容を教えていただけると幸いです。
・楽曲の使用用途(CD頒布/動画投稿予定など)
・歌詞のオーダー内容(どんな内容がいいか。入れてほしいorほしくないフレーズやリファレンス曲など)
・希望納期(フルコーラスで3日〜1週間が目安/場合によっては翌日も可)
・予算(後述します)
◆音源は2mix/オフボーカル/ガイドメロ/メロのmidiファイルの4種類をご用意いただけると助かります。

葉月リョウヘイ OFFICIAL WEB SITE
REQUEST / CONTACTより

大体この辺を突き詰めていく感じです。
最初の段階で僕が知りたいこととか全部教えてくれる人もいて、
僕が「わかりましたー!」って返事して終わっちゃうこともままあります笑
ただどちらかといえばざっくりとしたオーダーが多いので、いろいろ僕から質問することもあります。

たとえば失恋の曲のオーダーだとしたら、
「最後に前向くの?それとも後ろ向き?」
「一人称指定とかある?」
「パッとこういうフレーズ思いついたけどこれはイメージに近い?」

とかです。

返信する時(ってかここから先の作業時)は大抵いただいた音源聞きながら書いてるのもあって、知りたいことが出てくることが多いんですね。
自分がファーストインプレッションで浮かんだイメージと相手のイメージが違うなんてのはよくある話なので。

「リファレンス曲があるか」も結構聞きます(なくてもなんとかなる)。
この場合は曲のリファレンスというよりは歌詞のそれですね。
聞く理由はどんな曲にしたいのかのイメージをつかみやすいからです。
はじめのうちはそればっか聞いたり歌詞見たりしますが、途中で聞かなくなることがほとんどです。
僕が携わった曲をリファレンスに挙げてくれることも多くて、それだと結構楽ですね。

このように、目線合わせってめちゃめちゃ大事なんですよね。
そうは言っても人間と人間なので、やっぱりイメージ合わない時はあります。
それ故に、後述する「ワンコーラス提出」ってのがあります。

③テンプレート埋め

諸々まとまって「よろしくお願いします!」ってなったらここに入ります。
画像見た方が多分早いので載せます。

文字数とか構成(1Aはこんな感じ~)とか入れる時もある。

ここでいう仮タイトルのとこまでを先に記入します。
作詞で先にやることは案外事務的なことなんです。
基本的にこのシートを使って僕は作詞をしていきます。

オーダーのとこは大抵依頼文のコピペです。
自分で編集しちゃうと変な先入観入りそうだからコピペにします。
納期もそこから。

仮タイトルはクライアントのデモに書いてあったのコピペしたり、音源聞いて10秒とかで考えたのを載せます。
これあるのとないのじゃ全然違います。時間かけなくてもいいからやるべき。
②でやった方向性を端的に表すようなのがいいですね。
本タイトルは大抵この通りにはなりませんがそれでいい。
ここまではデモもらったその日中にやります。
最初からタイトル指定ある場合もあるのでその場合は楽っちゃ楽。

ちなみにこれiPhoneのデフォルトアプリのメモなんですが、僕は作詞関係のほぼすべてをこのメモでやります。
PCやiPadでも編集閲覧できるし便利。
あとレイアウトが単純に好き。

④プロットor手紙作成

③を埋め終わったらプロットor手紙です。
なんのこっちゃってなりそうですが、、、
どちらにしてもその日中に書けたり少し時間置いたり、この辺はまちまちですね。

まずはプロットから。
プロットとはいいましたが、僕の場合は「ショートノベル」って言った方が近いかもしれません。
例として、自サークルU-RASIAの「nealy equal」という楽曲の時のプロットを提示します。

大体これより長くなる。

こんな感じです。
小説というか、心情の羅列とも言えますが。
僕の歌詞は心情描写にフォーカスあてることが多いので、大体一人称視点になります。

いきなり歌詞を書くことは僕はほぼなく、このプロットをベースに書き始めます。
これは同人音楽、あるいは僕特有かもしれませんが、「ストーリー性の高い楽曲」の依頼を受けることがすごく多いんですね。
アルバム自体が1つの物語になってるとかもあります。
それゆえ、「どういうストーリーなのか」を自分の中でまとめておく必要がありまして、そのために書いてるといった感じです。

これをやりだしてから作詞がめちゃめちゃスムーズになりました。
何もないところから書くんじゃなくて、「プロットから抜き出す」ってことに近くなるからなんです。
単に抜き出しただけで上手くいくわけじゃないんですが、あるのとないので大違いです。
2年くらい前に意識してやり始めてから変わった気がします。

もう1個の手紙ってのは「ボーカリストへの書き下ろし」
かつ「その方のパーソナルな部分にフォーカスをあてた楽曲」になる時にやります。
あと既に知り合いであることも前提。

僕のボーカリストへの書き下ろし思考は「誰に届けたいとか、何を伝えたいとかじゃなく、この人に僕は何を歌ってほしいか」というものであり、
それを可視化するためのものでもあります。
可視化と言ってもフルコーラスの時に本人に送るんですけどね、、、

優先順位つけるとかじゃないんですけど、ボーカリストへの書き下ろし大好きでして。
大体熱い想いがこみ上げて爆発しそうになるんです笑
作家の想いを知っていただければ、よりいい曲になるかなと思って送るようにしてます。

手紙もいきなり完成することはなく、最初は箇条書きで言いたいこと書いて、結局歌詞書き終わってから手紙改めて書きます。
死ぬほど恥ずかしいので公開はしません。

このどちらにも当てはまらない時は設定とかを箇条書きする時もあります。
どれにしても言えるのは、「頭の中で完結するんじゃなくて可視化する」ってことが大事だということです。
ここまでがいわゆる前準備ですが、準備って大事。

⑤思考→アウトプット/Synthesizer V調整

みなさんが思う作詞というのは多分ここのことを指すんだと思います。
実際に考えるフェーズです。

僕の場合は大体2つのフェーズがあります。

1.外でデモ聞きながらインプット/フレーズをアウトプットする。
2.PCでSynthesizer V開いてフレーズをアウトプットする。

大体1→2の流れですが、いきなり2に行くときもあります。

1.外でデモ聞きながらインプット/フレーズをアウトプットする。
“外”ってのはこの場合「通勤時間」のことです。
僕普通の会社員ですので、、、。
音源をスマホに入れて、職場行くまでの往復でひたすらデモ聞きます。
これを経てプロット書くときもたまにあります。

コツとしては、この段階では「そこまで意識して聞かない」ことかなと思います。
電車とバスでの通勤なんですが、大抵シートの端に座ってうとうとしてるかスマホ弄ってます笑
大事なのは「ながら聞きでもいいから、デモを聴いている状況を作ること」です。
意識せず聞いていても、何度も聞いていればメロディが自然と耳に入ってきます。
繰り返してる時にふとフレーズが浮かんくるんです。
このための布石としてプロット書いてるのもありますね。

フレーズが浮かんだらテンプレートの「フレーズ」ってことにメモします。
メロ数と全然違うの出てくる時もありますが、まずはアウトプット。
メロ数に合わせて出てきた時は、メモした後にデモをその部分まで戻して、
「さっきのフレーズ本当にハマるかな?」って頭の中で鳴らします。
これを繰り返すような感じですね。

歌いながら確認すればいいんですけど、電車とバスなのでできません。
ただ自宅から最寄り駅までは自転車で、かつ人通りのない道を行くので、デモ聞けない分歌いながらペダル漕いだりします(圧倒的不審者)
これで「このフレーズはなしだな、、でもこっちなら、、」ってよくなります。

あとお風呂入ってる時も浮かびやすいし歌えるので、防水のスマホ持ってって自分宛てにDM送ったりしてます。
こういったのがある程度集まって2.に移行することが多いです。

ちなみに仕事の休憩中には書かないようにしてます。
というか仕事モードに入っちゃうと何も浮かびません、、、

2.PCでSynthesizer V開いてフレーズをアウトプットする。
僕はクライアントへの確認の際の仮歌としてSynthesizer Vというソフトを使っています。
簡単に言えば合成音声なんですが、めちゃめちゃ自然に聞こえます。
使いだしたのは今年からで、それまで自分で歌ってたんですけど本当に楽になりました。
実家の僕でも周り&時間気にしなくていいし、打ち込んだらすぐ提出できるし修正も簡単。
提出の時に歌詞入りのmidi渡せるし、相手も持っていればシンセVのファイルごと渡せるので、クライアントから「めっちゃ助かった!」ってたくさん言われました。
マジで歌物の音屋&作詞家全員買った方がいい。

閑話休題。
自宅に帰って諸々落ち着いたら、PCを開いてソフトを起動します。
仕事で疲れてこれができなくて、休日に開くときも正直結構ありますが、なるべく早くアウトプットした方がいいとは思います。
依頼もらった次の日が休日とかの時は、いきなり開いたりしますね。

midiとオケ音源をソフトで開いて、フレーズを打ち込んでいきます。
自転車の件でも言いましたが、実際打ち込んで流してみると「あの時は良いと思ったけどなんか違うな」ってめちゃなります。

1を経ずにいきなり2へ行くときもやることは変わらず、
音源ひたすら流して、思いついたらそのまま打ち込んでいくって感じです。
ダイレクトに打ち込むから早いのかもしれませんね。

どこのセクションから書くかはどこのフレーズが浮かんだかによるので割とバラバラです。
いきなり2の時は頭から書く/浮かぶことが多い気がします。
あと「プロット」のファイルを開いて見えるようにするのも大事なことです。可視化って何回言ってるんだろう。

こういうのをひたすら繰り返すのが僕の作詞です。
地味かもしれませんが、創作ってそんな華やかじゃないですからね。
作詞の時気をつけることは別で話します。

⑥ワンコーラス確認→提出

これらを繰り返してワンコーラス(1番)まで完成させて、1度クライアントに確認してもらうことが多いです(筆がのった時はフル先やっちゃう時もある)。
提出時は2mix/歌詞テキスト/readme(方向性とかの箇条書き)/プロットを送ります。フルの時も大体同じ。
2mixは僕はStudio OneってフリーソフトでオケとシンセVの音源を混ぜてます。
その辺のスキルはないので本当に確認用って感じですね、、

フルの時も共通ですが、歌詞テキストには
①普通のテキストと一緒に「ひらがな」も入れる
②【1-A】【1-B】などのセクションを書く
のはやってます。
特に①、仮歌あるとしてもそこは別。
聞き取りにくいとかあるかもだし。
全部手でひらがなにするのは大変なので、僕はこのサイト使ってます。
たまにずれるけど大体あってる。

送る理由としては「方向性のズレ」がないかの確認のためです。
最初の段階で目線合わせをしたとしても、やっぱり違う時はあります。
相手からしても「聞いてみたらちょっと違う、、」ってのあると思うので、この段階で確認をするんです。
単純にフルコーラス書いてからの修正って負担が大きいですし、あとメンタルにも来ます笑

相手には「あくまでワンコーラスだからフレーズが変わる可能性はある。こういう感じでいいかの確認です。」って伝えてますね。
7割くらいは「良いです!このまま進めてください」ってなるんですけど、「こういう理由でここのフレーズを別のにしてほしい」とかも結構ありまして。
それは余程のことがなければ意向に則って修正します。
「それだと〇〇ってフレーズとかどうですか?」みたいな。
いくつかの候補を僕が出して、イメージに近いのを選んでもらうみたいなのも多いです。
候補は今までのイメージと意向から結構すぐ出てくることが多いです。
浮かばない時は「フルの時に修正します」って言ってそこを考えつつフルコーラスに向かったりもします。

ぶっちゃけ何回か1から書き直しとかもありました笑
ただ、そこでもう1度話し合った上で「この方向じゃないならこっちか…」ってなるので2回目は早いです。
2回やってまた修正かかることは僕はまずないですね。
OKもらったらまた⑤に戻ってフルまで仕上げます。

⑦タイトル決め→フルコーラス提出→確認→納品

題名通り。まずはタイトルから。

正直僕はタイトルつけるのが今でもすごい苦手です。
それもあって、タイトル決めるタイミングもバラバラです。
ワンコーラス送る時にほぼ決まってる時もあれば、完成後もタイトルだけが全く浮かばなくて1日使う時もありました。
そのくらい大事なものなので。

気を付けてるのはどれだけ「キャッチー」であるかってことです。
エゴサして引っかからないとかも重要。
僕はサークルジャンルの関係上英語タイトルがすごい多いのでなおさらですね。
独創的というか、聞いてみようかなって思えるのってどんなんだろうってのを客観視できるように努めてます。
だから難しいんですけどね。

これに関しては最近読んだシドのインタビューで、ボーカル兼作詞のマオさんが言ってた言葉を意識するようにしてて。

ざっくり言えば、「本屋さんでこんなタイトルの本があったら買ってみたいなと思うもの」という発想です(僕の場合は日本語タイトルの時)。
自作だと「ジュリエットになれなかった」ってタイトルとかはそれっぽくて気に入ってますね。

タイトル決めたら資料をまとめてクライアントに送ります。
内容は先述の通りワンコーラスの時とさほど変わらないですね。
ただ、その時から変わったフレーズとかはreadmeに書くようにしてます。

readmeに入れることはそれとか解説以外は大体同じでして、
①クレジットの明記(サークル名一緒に入れてとかローマ字にしてとか)
②確定次第歌詞カード用テキストを別で送ることの提示。
です。

個人的に②がマジで大事で、、
いわゆるルビを多用するタイプかつ歌詞カードに表記書きたくないので、絶対に分けて送ります。
「歌詞カード用/こっちで歌わないで!」って表題は、僕とやったことある人のほとんどは見たことあるはず。笑

このタイミングでああでもないこうでもないってやりとりを重ねて、
完成したらさっきの歌詞カード用テキストも入れて納品って流れになります。
fixってよく言いますね。

大体こんな感じです。
ここまでで7,000字近くなの草。


◆作詞の時に気を付けていること

ここまではいわゆる「流れ」でしたので、実際に作詞の際に気を付けてることを記します。
あげればキリがないし、いろんなところで言われてることも多いでしょうから、僕からは特に大事なところを。ほかは作詞の本とか買ってください。

①歌詞は聞くものであるという意識

ぶっちゃけ9割これです。

歌詞の素晴らしいところは見ても聞いても楽しめるところだと思います。
どちらとも決して欠けてはなりませんが、リスナーの皆さんにとっては「聞くもの」なんです。

詞としての見た目、インパクトは僕も相当拘りますが、
同じかそれ以上に響きやハマりは超絶大事です。
実際、歌詞見ながら聞く人はそこまで多くないのが実情ですから。

見てどれだけかっこよくたって、聞いててメロディにハマってないなら
それは歌詞じゃなく、ただの言葉の羅列にすぎません。
「ぎなた読み」って概念が例としてわかりやすいでしょうか。

ここ出来てない人めっちゃ多いなって正直思います。
正直な話、そういう瞬間があったら僕はもうその曲聞かなくなることが多いです。大分極端ですけど、、、

じゃあ響き良ければなんでもいいのかって言えば違うと思います。
個人的には意味が通らないのならそれも歌詞じゃないので。
これに関してはWikipediaの「作詞」のページにある文章が本当にその通りだと思ったので引用させていただきます。

曲先では、詞のない状態で既に曲が完成されており、したがって、譜割り(メロディの中で詞が載るリズムの割りふり)もこの時点で決定されている。作詞においては、その譜割りに言葉をはめ込むことが作業の主体となる。作詞者は、決定されている譜割りを忠実に踏襲し、元のメロディを生かしつつも語感のいい言葉を選び、かつ全体として意味のある詞を構築しなければならない。

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%BD%9C%E8%A9%9E
作詞
- Wikipedia

この両立こそが歌詞の最大の特徴であり、最大のやりがいです。

②シンセVだけじゃなく自分でも歌ってみる

①に通じるんですが、、
シンセV打ち込んで聞いて、響きを確かめながらも自分で歌うようにしてます。
僕が携わる楽曲の9割は「ボーカリストが歌う」曲なので、どれほど両立したフレーズでも、歌いずらかったり違和感があったらよくないと思います。
それでもそのフレーズを優先しちゃう時もありますが、意識はめちゃします。

たとえば、「高音で伸ばすところに“い行”を入れない」とか「一音が長いところに“ん”を入れない」とかそんな感じです。
歌ってみないとこういうのわかんないんですよね。
midiだと音の高い低いが目でわかるので少し楽です。
ただ、気を付けてもこの理由でリライト要望来たりするのでまだまだだなって思います。。

③譜割は崩しすぎない

当たり前っちゃ当たり前ですが、、
基本的にはメロに沿って歌詞を考えます。
崩して違和感ないならmidi弄ったりも多少するんですけど、クライアントによっては嫌がるので最初の段階で聞いたりします。

ただ1音に無声音こみで2つの言葉入れるとかはまあまあします。
シラブルっていいますね。
メロとメロの隙間が多いとかの時はこの手法使うとスピード感出ます。
あと単純に文字数増える=選択肢が増えるってのもあります。

④サビ頭に特に注力する

タイトルと同じくらい大事なところです。顔って感じ。
ここがダメなら全部ダメって言っても過言じゃない。
作曲側もそういうのあると思います。
散々言われてるでしょうけど、一番言いたいことをここに置くことが多いです。
最初の方に出てくればあとがめちゃ楽になるので、作詞する時にサビから書く人多いのはそういうことなのかなと。
僕は割と最後の方まで悩んだりするかなぁ、、

⑤相手に感想を伝える

作詞とは違うんですけど、、、
デモもらった時や完成版もらった時に感想伝えるようにしてます。
うまい言葉じゃなくても。
単純ですが、僕も伝えられたら嬉しいし活力になるので。
イベントでお会いしたら直接言います。礼儀とか強制でもなく。

創作って孤独なので、誰かの声ってすごい励みになります。
「創作の評価=自分が楽しいことを最優先した結果であるべき」
って僕はさんざん言ってはいますが、、、
この辺も難しいですよね。

⑥出来ない時は寝る

関係なさそうだけど、なんだかんだ大事。
根詰めても浮かんでこない時は浮かんできません。
そういう時は僕は寝てリセットします。
それは昼寝でもいいし、他の気分転換でもいいと思います。
「締め切りやばくて寝てる暇なんてねーよ!」って声が聞こえてきそうですが、僕はそもそもそうならないようにします。


◆終わりに

いかがでしたでしょうか?
わかってはいたんですが長くなりました、、、

これを読んでどう思ってほしいとかはなくて、備忘録兼自己満足でしかないんですけど、、、
それでも誰かの何かになれたなら、それは嬉しいなと思います。
クリエイターの皆様、これを読んで興味持ってくれたら是非依頼ください笑

以上です。ここまでありがとうございました!!

葉月リョウヘイ/Ryohei Haduki from U-RASIA