次はどうする？「里帰り出産」のメリット・デメリット

出産は人生で最も特別な経験の一つであり、新たな家族が増える瞬間です。出産にそなえて、母親たちはいろいろな準備が必要ですが、そんな大変な時期を実家で過ごす女性は少なくありません。これをお読みの皆さんの中にも、下のお子さんの出産を控えた妊婦さんがいるかもしれませんね。里帰り出産のメリットとデメリットについて詳しくみていきましょう。

そもそも里帰り出産とは？

「里帰り出産」とは、出産に備えて母親が出身地や親族の住む地域に戻ることを指します。親兄弟に助けてもらいやすいことから選択されることが多く、精神的にも安心して出産を迎えることができるのです。里帰り出産は、両親と仲の良い女性や、夫が単身赴任などで遠くに住んでいる場合に選ぶケースが多いようです。
里帰り出産は昔から妊婦さんたちの選択肢の一つで、特に親族や文化的なつながりが強い地域の出身者の場合は、家族のサポートを受けながら出産するという考え方が根付いています。しかし、里帰り出産にはメリットだけでなく、残念ながらデメリットも。それらを見ていきましょう。

里帰り出産のメリット

1：家族とのサポート

里帰り出産の最大のメリットは、家族のサポートを受けられることです。妊娠期間中は身体的にはもちろん、感情的にも大きな変化があるため、親や親族からの支えは大きな支えとなります。妊婦さんは実家の親や兄弟姉妹などから助けを得ることができ、育児に関するアドバイスや経験を共有できます。

2. 文化的なつながり

里帰り出産をすることで、家族の結びつきを感じられるでしょう。親族からしても親戚が増えることになる出産を、家族全体の喜びとして実感しやすくなります。

3. 心の安定とストレス軽減

里帰り出産は、妊婦さんの精神的な安定とストレスの軽減につながります。嫁ぎ先での出産の場合、新しい環境や知らない医療機関で出産しなければならないという不安やストレスを抱えやすいですが、一方で里帰り出産なら、慣れ親しんだ環境で出産し、心地よいサポートを受けることができます。

里帰り出産のデメリット

1. 遠方からの移動と費用

現在の住まいと実家との距離にもよりますが、遠方の場合は、移動における身体への負担やそれに伴う費用がかかります。航空券や宿泊費から、移動中の食事など、出費がかさんでしまうかもしれません。また、里帰り出産のために仕事を一時的に休む必要がある妊婦さんは、収入に影響を及ぼすことも。

2. 文化の違いによる課題

里帰り出産は親族のつながりを強くする一方で、異なる文化や価値観による課題も浮き彫りにします。出産前後に親や親族との意見の違いに悩まされたり、伝統的な期待へのプレッシャーを受ける女性は少なくありません。些細なことでも母親のストレスの原因となることがあります。

3. 期待と現実のギャップ

里帰り出産には、親や親族に対する期待と現実にギャップが生じることがあります。期待が高すぎたあまりに、現実が期待とは違っていると、失望感をもたらすことがあります。

里帰り出産のチェックポイント

里帰り出産を検討している皆さんは、以下のようなことを考慮すると良いでしょう。

適切なタイミング

いつから里帰りして出産に備えるのか、タイミングは重要です。妊娠の進行状況や旅行の安全性を検討しましょう。

親族のサポート体制

里帰り出産こそ、周囲のサポートを確保しておきたいものです。家族のうち誰がメインでサポートしてくれるのか、またどこまでどのように助けてもらえそうか、確認しておきましょう。

医療機関

出産に関連する医療面も、もちろん大切なポイントです。実家近くで受け入れてもらえる医師や医療施設を確保し、現在通っているかかりつけ医からの医療情報を共有しましょう。

里帰り出産体験談

里帰り出産を経験したママたちの声を聞いてみましょう。先輩たちの経験が、これから里帰り出産を考えている皆さんのお役にたつかもしれません。

体験者1

“里帰り出産を選んで本当に良かったです。家族のサポートがあったおかげで、出産も育児もかなり楽になったと思います。”

体験者2

“妹が上の子を産んだときもそうだったので、私も里帰り出産を選びました。出産直前からは伯父や伯母も来てくれたので、親戚との仲も深まりました。”

さいごに

里帰り出産は、出産を控える妊婦さんたちの大切な選択肢のひとつです。妊娠期間中を実家で過ごすことで、心身ともに安らかに出産に向けえるでしょう。ただし、実家が遠い場合は移動の負担があったり、親族との子育てへの考え方の違う場合はかえってストレスになったりなど、必ずしもメリットばかりではないかもしれません。里帰り出産を検討する際には、個人の状況に合わせて決定をしましょう。重要なのは、親としての幸福と赤ちゃんの健康と安全を確保することです。