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【プロの講師が教える】プログラミングが得意な子供の特徴

今回はプログラミングが得意な子の傾向についてです。
小中学生向けのプログラミング講座にて150名以上のお子様に教えていますが、プログラミングが得意な子の傾向に気付いたので、そのことにについて書きたいと思います。

①プログラミング教室を始める前の思い込み

 私がシステム会社に在職していた時、後輩にプログラミングを教えるにあたって、論理的な思考力がとても大切と感じていました。
 プログラミングは実現化したい事を整理し、順序立てて命令に落としていく作業となります。
 そのため、文系の人にくらべて理系の人の方がプログラミングの習得が早い傾向がありました。(もちろん文系でも早い人は多数いましたが)

 小学生も同様に算数が得意な子が得意になるんだろうなと勝手に思い込んでいました。

②プログラミングの上達が早い子→国語が得意

 プログラミング教室を初めて半年もすると、得意な子、苦手な子などの傾向が見え始めてきます。
 特に何となくでプログラムを作っている子と、理解しながらプログラムを作る子では10倍以上の理解の差がありました。

 保護者の方との面談で、「プログラミングの理解が早いですね!算数が得意ですか?」と尋ねると、ほとんどの保護者の方が「算数はあんまり得意ではないですね~国語は得意みたいですが」というお答えが多数ありました。

「国語が得意な子はプログラミングの理解が早い」

という傾向があるようです。

なんでかな?と初めは思っていたのですが、よくよく注意して指導していると以下の事に気付きました。

<国語が得意な子の傾向>
 ・教材の文章をキッチリと読むことができる(本を読むのが好きな子が多い)
 ・プログラムを一つずつ確認して組むことができる
 ・教材に書いてある通りに動かすことができる(まずは教材通りに実施する)

 つまり、国語が得意な子は、「プログラムを一つずつ読み、キッチリ組んで、教材の通り通りに動かす」というスキルが身についています。

 実際にはプログラミング量で理解が深まる場合もありますが、弊社が開講しているプログラミング教室の場合、月2回のため、やはり毎回少しずつでもキッチリ理解することが大切となります。

③プログラミング教育のメリット

 小学生の場合、【命令ブロックを一つずつ確認する】という事が意外に難しい傾向があります。 

 もちろん、算数が得意な子でもすごくプログラミングが得意な子もいれば、国語が得意でもプログラミングが苦手な子もいらっしゃいます。

では得意な子に共通している部分は何でしょうか?
それは、
「一つずつ物事を進めれる力・根気」

 プログラミングは積み重ねの部分も多く、一つずつ理解を深めていく必要があります。そしてこういった力はプログラミングだけでなく、様々な学習の基本となるものです。
 プログラミング教育のメリットとして、論理的思考力や想像力の向上がありますが、「一つずつ物事を進めれる力・根気」も大きなメリットだと考えています。

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