弟子時代(その2)

一人前の特殊メイクアップアーティストを
目指して、師匠の元で奮闘する毎日!
2年目過ぎる頃には後輩も出来、先輩風吹かせながら必死のパッチな毎日!

まず自分が入ってすぐやったことは
作業に使うモノの名前、収納場所を完璧に覚える事
これは一番最初にやらないといけないと思います。
まずアシスタントはその日の作業や今からする作業に於いて、必要なものの準備。
ちょっと専門的になりますが、例えばFOAMの作業を今からするとします!FOAMや材料、作業工程についてはまた詳しくお話します!

FOAMの作業はフォームレイテックスという素材を調合、泡立て、型に流し、オーブンで加熱硬化させるというもの。役者さんに貼り付けてメイクする
素材です。

まずFOAMの作業となると、役者さんの顔型(フェイスキャスト)とキャラクター造形した型(モールド)を準備!エアーで埃を飛ばして、ウエスで掃除。これにモールドリリースを塗る為にハケの準備、フォームの6液を準備、良く振ります。
後は測るためのキッチンスケール、ストップウォッチ、モールドストラップ、小さなカップ、キッチンヘラやフォームスパチュラ、新聞紙、作業テーブルの場所確保と清掃、オーブンの温度設定、モールドリリースを飛ばす為に更にエアーをかける。
その前にチップブラシで擦る。
モールドを固定する為やストラップを掛けるための
角材、師匠のエプロン、ゴム手袋やキッチンペーパー、こういったモノを素早く準備して机上に整えて置く。これがアシスタントの役目、忘れ物なくいかにサッと準備出来るか!
私はこれが得意中の得意!次に何が要るか、先の作業を見越して、サクッと準備!

これが出来る、出来ないのアシスタントの分かれ道

あと必要なのは、常に仕事(すること)を見つけて自主的に動く。

作業中にゴミが出れば片付ける。
洗い物があれば洗う。
ブラシの洗浄やスパチュラの拭き取り。

作業が終われば、またあった場所に必ず戻す。
その際も汚れなど取り除いて、つぎまた取りやすいように、表示面を正面にとか、取りやすいように収納とか、こういった些細な気遣いが非常に大事!

こういった事が出来てやっとアシスタント一人前!

そこから、段々と作業自体を任されたりと実際の
制作に携われるということ!

こんな元ヤンの勉強出来ないバカな私でも
3年目でようやくこの辺りまで成長したかな!

事務所には色々お客様も来る!
TV局関係、モデルさん、メイクさん!
博報堂や電通の方々、役者さんやタレントさん!
カメラマンやデザイナーさんなど

中でも良く事務所に来られていたのが
あのねのね原田伸郎さん、赤井英和さん、トミーズ
雅さん。

後に私も赤井さんのストラップ作らせて頂いたり
赤井さん雅さんの顔型貯金箱を作らせて頂きました!

仕事で色んな俳優、女優さん、タレントさん
モデルさんや芸人さんに接するのも、この仕事を
やってなければ絶対に無い事だし、TVや映画、CM
などに関わる事がとても楽しいと思える。

そんな3年辺りの私で御座いました!

弟子時代(その3)につづく

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