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木戸雄一
2022年6月12日 18:34
1900年前後の地方における「文学雑誌」 小木曽旭晃『地方文芸史』に取り上げられている雑誌は自ら「文学雑誌」を名乗るものがほとんどであり、ジャンルは小説・新体詩・和歌・俳句・漢詩文・「美文」といった文芸に限られ、論文も「漢詩、漢文、論文等の硬派文学」という範疇に入る。それらの文芸は俳諧や漢詩文の既存の結社や私塾に依存したものではなかった。旭晃の考える「地方文壇」とは「東京を除きたる、所謂日本六十