第8回オムニシャント : 13アーキタイプ・チャレンジ
2020年1月27日に出題された第8回目の13アーキタイプ・チャレンジは、「オムニシャント (Omniscient)」でした。
■ オムニシャント 解読編 (Decode)
13 Archetypes: Omniscient
Written by keyclick
<参照 : 出題日本語訳>
オムニシェントチャレンジ
by Project Lycaeum
今回の問題は以下の文字列。
< code font size="n2esab" pixel width="4" pixel depth="^3" > e4a4646494652374c4949565d423459494a5c454d4753574b4a544841565238594a5c464d4652374b4a56565f4253523b4a5c47555353555b4536544b4652385e494234554653574f425c465f42535237464c47455d4b485b45344849433b475e4a435747565357494a43464d4234554e4e4c47555453555b443d3d3d3d3d3d3 </code>
お、HTMLかな?昔、見よう見まねでちょっとだけかじったことあるけど…ほんとちょっとだけ…。
今はもうHTML4はおろか、HTML5でもなくて、HTML Living Standardってやつが業界標準なのか!?∑(゚Д゚) Webの世界は日進月歩だな〜。
私がギリ知ってるHTML4の記法では、
<○○>△△△</○○>
と書くと、○○というタグと呼ばれる要素で、文字のフォントやサイズや太字やリンクなどを指定して、△△△が実際の本文としてタグの要素を反映して表示される仕組みで、このタグにはいろいろな要素があります。 (ちなみに私の推しタグは、<strong> と <!—コメント —> です!)
まあ私が知識としてかじり始めた頃には、そういう修飾的なタグ要素はHTMLの方じゃなくCSSという方に記述して全体の構成をスタイリッシュにまとめるっていうのが主流な感じになっていて、今のHTML Living Standardに関しては…もうよく知らない…。
と…まあ枕パートはこのぐらいにして、はて今回の解読どうすればええんやろ…。
タグ要素的には <code> </code> で囲まれてるな。
他のタグ要素を見てみると、
・font size="n2esab"
・pixel width="4"
・pixel depth="^3"
の3つの要素が書いてある。
・font sizeは「フォント・サイズ」で、n2esab
・pixel widthは「ピクセル幅」という意味で、4
・pixel depthは「ピクセル深度」という意味で、^3
ん? ^ ってなに?
ほう。累乗の x² とか m¹³³¹ みたいな右上の小さい数字の別な書き方か!つまり、^3 とは x³ ってことか。
そして、タグに囲まれた本文の文字列、
e4a4646494652374c4949565d423459494a5c454d4753574b4a544841565238594a5c464d4652374b4a56565f4253523b4a5c47555353555b4536544b4652385e494234554653574f425c465f42535237464c47455d4b485b45344849433b475e4a435747565357494a43464d4234554e4e4c47555453555b443d3d3d3d3d3d3
むむむ。1〜9の数字とa〜fまでのアルファベット…。
んっ!ひょっとして、Base16 (16進数)!?
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と、ここでデコード秘密道具ご紹介のコーナー!
私も愛用している下記サイトのサクッと簡単!解読ツール、その名も……
「マルチ・デコーダー」
(」・ω・)」マルチ!(/・ω・)/デコ-ダ-!
この「マルチ・デコーダー」は英語版ではありますが、リバース、Base2 (Binary, 2進数)、Base8 (Octal, 8進数)、Base10 (Decimal, 10進数)、Base16 (Hex, 16進数)、Base32 (32進数)、Base64 (64進数)、ROT、A1Z26、モールス、ヴィジュネル、レールフェンスなどなど、いろんな暗号変換に対応していて扱い方も簡単お手軽なので、デコード入門ツールとしてとてもオススメです!ただ、たまにサーバーメンテなのか不具合なのか繋がらなくなることがあるのが欠点…。
以上、ご紹介のコーナー終わり!m(_ _)m
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さて本題の解読に戻って、Base16…。
Base16 とは、 Hex (Hexadecimalの略) とも呼ばれるいわゆる16進数。
特徴として、「0123456789ABCDEF」の全16英数字パターンで構成される。
先ほどの文字列をマルチ・デコーダーのメニューリストの1番上にあるマルチ・コンバーター (Multi-Conv) で16進数 (Hexadecimal) にコピペして変換してみると、
�dd�e#tĔ�e�#E����T�u5t��D�e#����d�e#t��ee�%5#���uU55U�SeD�e#��#ETe5t�%�e�%5#td�tUԴ��SD��3�u�5tue5t��4d�#ET���uUE5U�C������
文字化け〜!!こ、これは…大失敗や!(*_*)
う〜ん………。
そういえば、font size="n2esab"
フォントのサイズが、n2esab ってどゆこと??
……はっ!∑(゚Д゚) よく見ると…逆から読むと!?
base2n
つまり、この本文の文字列も逆から読む!?
先ほどのマルチ・コンバーターでまずはリバース変換 (1回目) してみる。
3d3d3d3d3d3d344b55535455574c4e4e4554324d46434a494753565747534a4e574b33494844354b584b4d55474c46473253524f564c524f475356455432494e5832564b4456354b55535355574c5a4b3253524f56565a4b4732564d464c5a495832565148445a4b4753574d454c5a494954324d5659494c4732564946464a4e
今度こそマルチ・コンバーターで16進数 (Hexadecimal) にコピペして変換すると、
======4KUSTUWLNNET2MFCJIGSVWGSJNWK3IHD5KXKMUGLFG2SROVLROGSVET2INX2VKDV5KUSSUWLZK2SROVVZKG2VMFLZIX2VQHDZKGSWMELZIIT2MVYILG2VIFFJN
また謎の英数字と最初が6つの =イコール?
全て大文字のC〜Zのアルファベットと、2〜5の数字。
ん?これもリバース変換する (2回目) と、ひょっとして今度は… base2×16 で Base32になるやつ!?
Base32 とは、いわゆる32進数。
特徴として、アルファベットの大文字・小文字の区別はなく、数字は2〜7まで、そして最後の余白を埋める = の記号、以上の全33英数字記号パターンで構成される。
NJFFIV2GLIYVM2TIIZLEMWSGKZDHQV2XIZLFMV2GKZVVORS2KZLWUSSUK5VDKV2XNI2TEVSGORLVORS2GFLGUMKXK5DHI3KWNJSGWVSGIJCFM2TENNLWUTSUK4=====
これをマルチ・コンバーターのBase32にコピペして変換すると、
jJTWFZ1VjhFVFZFVFxWWFVVWFVkWFZVWjJTWj5WWj52VFtWWFZ1Vj1WWFtmVjdkVFBDVjdkWjNTW
pixel depth="^3" のタグ要素から察するに、ひょっとしてこれもまた三度目のリバース変換 (3回目) するパターンかな?
とりあえず、マルチ・コンバーターでポチッとな!
WTNjWkdjVDBFVkdjVmtFWW1jV1ZFWWtFV25jWW5jWTJjWVZFWkVFWVVFWWxFVFZFVFhjV1ZFWTJj
この英数字はなんだろう。数字は1, 2, 5とあるけど、アルファベットは大文字と小文字が入り混ざってるな…。
…ん?そうえいば、タグ要素にあった
・base2n
・4
・^3
4^3 つまり、4³ = 4×4×4 = 64
さっきBase32が出てきたから、今度は n を32とすると
base2×32 = base64
今度はBase64!?
Base64 とは、いわゆる64進数。
特徴として、アルファベットの大文字・小文字の区別があり、数字は0〜9の一桁台全部、さらに + と / の2つの記号、そして最後の余白を埋める = の記号、以上の全65英数字記号パターンで構成される。
先ほどの文字列をマルチ・コンバーターのBase64にコピペして変換する (1回目) と、
Y3cZGcT0EVGcVkEYmcWVEYkEWncYncY2cYVEZEEYUEYlETVETXcWVEY2c
全部で57文字の英数字で、アルファベットは大文字と小文字があって、数字は2と3だけ。
とりあえずまたBase64で試してみるか…。
cw��Q�VA�ŕ�Zw��6q�DdAPF%5DMwTF6
また文字化け〜!!こ、これは…大失敗や!(*_*)
とりあえず先ほどの文字列をよく見てみると…ん?Y2cのパターンが2つあるな…。
そういえば、pixel depth="^3" のタグ要素もあったし、とりあえず3文字ずつ区切ってみる。
Y3c ZGc T0E VGc VkE Ymc WVE YkE Wnc Ync Y2c YVE ZEE YUE YlE TVE TXc WVE Y2c
これを一気に全部ではなく、3文字ずつマルチ・コンバーターのBase64にコピペ変換 (2回目) してみる…地道に…。
Y3c → cw
ZGc → dg
T0E → OA
VGc → Tg
VkE → VA
Ymc → bg
WVE → YQ
YkE → bA
Wnc → Zw
Ync → bw
Y2c → cg
YVE → aQ
ZEE → dA
YUE → aA
YlE → bQ
TVE → MQ
TXc → Mw
WVE → YQ
Y2c → cg
ふぅ〜。何回もコピペしてるとスマホだと指つりそう…w
とりあえず3文字ずつBase64変換して出てきた2文字ずつの文字列を並べてみる。
cw dg OA Tg VA bg YQ bA Zw bw cg aQ dA aA bQ MQ Mw YQ cg
大文字と小文字のアルファベット。
pixel depth="^3" のタグ要素から察するに、ひょっとしてこれもまた、このまま2文字ずつBase64変換する (3回目) パターンかな…(^^;
もうここまできたら…やってやんよ!!(゚ω゚)
cw → s
dg → v
OA → 8
Tg → N
VA → T
bg → n
YQ → a
bA → l
Zw → g
bw → o
cg → r
aQ → i
dA → t
aA → h
bQ → m
MQ → 1
Mw → 3
YQ → a
cg → r
ふぅ〜〜。……って最後が13ar!!(゚ω゚)
よっしゃ!なんとか今回もメディアGETだぜぇ♪
今回のキーワードは、algorithm (アルゴリズム)。
なるほど。オムニシャント・アーキタイプの特性を持つマグナス・メンバーのADAは、A Detection
Algorithmの略称。A.I.コンピューターだからHTML形式の出題だったのかな?
n2esab と ^3 でリバース変換を3回やるとか、4^3=64, base2×32 と ^3 でBase64変換を3回やるとか、base2n と ^3 でBase16, Base32, Base64とそれぞれ2倍ずつになる進数を3回やるとか、pixel width="4" は Reverse, Hex, Base32, Base64 の全部で4種類のデコード方法を使用するってことだったのかな?いろいろ考えるとヒントがめっちゃ奥深い…。
それにしても、巧妙に仕掛けられたヒントからデコードとひらめきを何回も行ったり来たりした末にやっとたどり着けるところは、さすが「オムニシャント (Omniscient) = 全知、博識」の名前通りの超難問!まあ私は、コメント欄のヒントなどいろんなものをフル活用してやっとたどり着いたけど…自分一人じゃ絶対無理…(*_*)
そして最後は、指つりかけながらの細かいコピペ作業が何度もあって地道な根性勝負だったな…w
■ オムニシャント 赤ニシン編 (Red Herring)
そういえば、正解パスコードのNTだけ大文字になってたけど、なんか意味あったのやろか…。※フラグ
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