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いつまで面会制限を続けるのか〜そろそろ解除してほしい〜 #13

昨年、祖父と義父が立て続けに脳梗塞で倒れました。
現在も、北海道の地方でそれぞれ別の病院に入院しています。

どちらもの病院も、コロナが5類になった現在でも面会が制限されています。面会は月に1回、2名までの10分間で平日限定の予約制です。

制限が厳しすぎます。
ベッドに横たわり栄養を摂取し日々呼吸しているだけが、生きるということなんでしょうか。

人と会い、会話し、会話が出来なくても身体に触れ、思いを巡らせる、そうしたことなしに、ただベッドに寝かされているだけでは、適切な医療とは言えません。

コロナが5類になったので、面会に関してもコロナ以前の状況に戻しませんか。インフルも流行っている?コロナ前もインフルはありましたけど、面会出来ていましたよ。

祖父の面接に行ってきた

先日、入院している90代の祖父に会いに行ってきました。
入院している病院は、祖父母の家から車で15分、札幌から車で2時間のところにあります。まず祖父母の家に立ち寄り、祖母と一緒に面会に行ってきました。

面会は、入院階のナースセンター前のロビーにベットを移動してきてもらって行います。
祖父は、マスクをして、フェイスシールドの装備でした。

東京に住む私の母と群馬に住む私の弟とタブレットを使用しZoomでつなぎ、遠隔での面会も果たせました。スマホのデザリングでの通信でしたが、乱れることなく通信できました。

きっかり10分で看護師さんに声をかけられ、もう次の患者さんがベッドで運ばれてきていてスタンバイしていました。本当にあっという間の10分でした。

祖父は、脳梗塞で倒れ、左半身が麻痺になりました。寝たきりで、咀嚼も出来ず、口から食べられないので、胃ろうで栄養をとっています。そういった状態なので、会ったときにはガリガリでした。

それでも、意識は、年相応ですが、はっきりしているのである程度の会話はできます。ただ、元から耳が遠いので、ゆっくり、大きな声でしゃべったり、文字で書いて見せたりと時間がかかります。

10分という時間は、やはり短いなぁと思いました。

これが祖父との今生の分かれだと覚悟しての面会でした。

お見舞いは死と向き合う時間だった

私が24歳の時に父を癌で亡くしています。
発覚してから1年半の闘病生活でした。
月に1度、片道5時間かけてお見舞いに行き、死の直前には家族で病室に泊まり込んで看病しました。

思い返せば、その時間が父の死と向き合う大切な時間だったと思います。


ちなみに、ダウン症のりーちゃんが生まれた時は、コロナの最盛期だったので、面会も厳しく制限され、1ヶ月間はモニターやガラス越しにしか会えず、心苦しい経験をしました。
この時は仕方がなかったとはいえ、面会は死を迎える人だけでなく、まだ生き続ける人にとっても欠かせないものだと実感しました。
この時の気持は、また別の機会に詳しく書きたいと思います。

そろそろ面会制限を解除してほしい

コロナ前は、こうして病棟に入ってお見舞いすることができていました。
コロナが通常の風邪と同分類になったのに、なぜ、コロナ禍の措置が継続されているのでしょう。感染防止とはいうけれど、国もそこまで求めていないし、面会制限に寄って失われるものも大きいと思います。

医療の最前線で働いているお医者さん、看護師さんなどに文句を言いたいわけではありません。こうした経営を行っている方々に、患者やその家族にとって生きるために必要なことが、医療行為や食事に留まらないことを今一度考えていただきたいと思います。



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