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専門医取得後の進路とキャリア

前回の記事では、さまざまな仕事の進路を記事にした。
https://note.com/kidney_pon/n/naa36990230e1

腎臓領域のフォロワーが多いので、今回は腎臓領域の進路を深堀しよう。


アカデミア

大学へ進みたい方は、この記事に主たる対象者ではないだろうから、簡潔に書く。研究職として生きるのだから、存在意義・仕事の価値は認識しやすいだろう。マンネリ化しては仕事にならない。

ただ待遇やポストの兼ね合いで実現できる医師は多くない。
漫然と過ごすよりは、教授を目指して突き進むタイプの人があっているだろう。

勤務医

多くの医師がこの形態を続ける。ただフルタイム・当直ありで続ける医師は多くない。当直なしや時短勤務、週4日、週3日勤務など、労働時間を減らして働いている医師も数多く存在する。

緩やか勤務

その典型は、ママさん医師だ。
結婚出産後にどちらが働くか、子育てするかという議論は脇に置いておく。
実態として日本では女性が常勤を外れて、非常勤勤務になることが多い。

医局人事では、産休に入れば翌年度から異動(退職)となることが多いし、病院に籍を置いたまま、産休→育休と年単位で不在にするのは不可能だ。

急性期病院から外れた女性医師は、定期非常勤で透析クリニックで働いたり、透析クリニックの雇われ院長になる医師もいる。ただし更正医療は必須だ。待遇は透析クリニックに敵わないが、老健施設長に就任した若い先生もいた。

フルタイム

フルタイムと言えど、幅がある。
週4日(週32時間以上)勤務であれば、常勤の扱いになる。

厳密にいえば、労使の契約では短時間勤務を常勤にしてもよいが、
医療法は常勤としてカウントしてくれない。

医療法第25条第1項の規定に基づく立入検査要綱

常勤だと社会保険・厚生年金など社会保障費が半額雇用者負担となる。非常勤であれば、国民健康保険(医師国保)に入る人が多いだろう。

法人で最低限の社会保険に加入する方法もあるが、脇道に逸れるので割愛する。

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