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コロナ下の日本入国記録 準備編

2021年6月7日にカリフォルニア州からANA NH107便で日本に入国しました。その3日前の6月4日から、入国の際に「検疫所が確保する宿泊施設」で3日間の待機が必要になっています。タイミングいとわろし。既に阿鼻叫喚と共にいくつかレポートをオンラインで見つけることができます。

到着空港や滞在施設が複数あり、同じ場所でも詳細が日々変わっていると思われること、違う視点からの情報があればと思い、このレポートを書いています。準備編羽田空港編ホテル編と分かれています。

(6/12 買い物の反省点、「もし次回があったら」を追加)

出発前の買い物

いくつかのレポートを読んで、部屋から全く出ることができないこと、部屋の狭さ、冷たい弁当、食事の選択の余地のないこと、UberEats は頼めるけれど部屋に持って来てもらえるのは翌朝ってなに?! など囚人のような扱いが予想されたので、その中でもできるだけ楽しく快適に過ごせるよう、準備をすることにしました。

揚げ物比率の多い冷えたお弁当の写真を見ると、野菜が足らない、また暖かいもの(そして美味しいもの)が恋しくなると思われます。湯沸と冷蔵庫はあるらしいので、家族で下のようなものを購入しました。

野菜不足対策
• パックのキムチ(温度管理に注意。さらに ziplock に入れました)
• ザワークラウト
暖かいものを求めて、お湯さえあればできるもの
• インスタントのお味噌汁やカップスープ
• ティーバッグやドリップパックのコーヒー(ドリップパックはアメリカにはあまりない)
• カップラーメン
そのほか
• ワカモレ、サルサ(+チップ)
• Farmer’s market で仕入れた美味しいパン(+ 機内で出てきたパン)
• 小分けパックのバターやジャム(売っているのを見つけられなかったのですが機内で出て来たので追加をいくつかいただきました。ANA のフライトアテンダントさんありがとう!)
用意しなかったけれど、あれば良かったと思ったもの
• お茶漬けのり(お弁当のご飯が冷たい & おかずが好みに合わなかった時)
• マグカップかお腕(私の指定されたホテルには紙コップとガラスコップしかなかった)
• プラスチックのナイフなど(バターを塗るのに)

お弁当が予想に反して美味しかった場合、ちょっと買いすぎになってしまいそうですが、こんな時には、足りなくて侘しい思いをするよりも、余って家に持って帰る方がずっとマシです。

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家族がバラバラの部屋になる可能性がありますから(私の場合そうだった)、それぞれが自分の必要なものを持つ必要があります。「検疫所宿泊施設滞在のしおり 両国アパホテル 6/4バージョン」によると、部屋を出てはいけない、とは書いていませんので(実際、荷物の受け取り、B1でのコインランドリー利用時はマスクを、と書いてある)、到着後に分配もできそうです。しかし判断はその場の職員の胸先三寸で変わるようで、他の宿泊施設でダメと言われた例を直接聞いています。

また、隔離された環境で過ごすのですから、時間の使い方を考えてその準備をしておく価値がありそうです。外からの邪魔が入りにくい環境ですから、逆に考えれば、あなたが本好きなら本があればずいぶん幸せになれそうです。

強制隔離中の飲酒はできないことになっています。場所によって、手荷物チェックが入ったり入らなかったりだそうです。この3日間アルコールが切れたら嫌、と思うわけではないので大人しく従うことにします。が、もし飲みたいと思ったなら躊躇なく持ち込んだでしょう。ダメと言うなら検疫所は相応の理由を説明をするべきです。

もし次回があったら

3日間のホテル待機が終わってからの反省。お弁当でカロリーと満腹感は十分すぎるので(半分以上残した)、カップラーメンなどお腹が膨れるものはあまり食べませんでした。野菜分がとても不足してたのでキムチなど嬉しかったです。お茶、コーヒーが不足。また、おかずに食欲が湧かない時に冷たく美味しくないお米を食べるために、レトルトカレーやお茶漬け海苔が欲しいと思いました。

出発前には考えてもみなかったのですが、食器やカトラリー類は切実に欲しいと思いました。紙コップ3個の使い回しは侘しいです。またカレーを食べるなら皿とスプーンが必要。

成田からの東横インなら施設内のコンビニ、羽田ならUberEatsなどのデリバリー(渡されるのは翌日なので、常温で一日持つものだけ)が使えるので、米国から持ってきた食料のほとんどは二日目の午前中には日本で手に入れることができることもわかりました。改訂版の買い物リストは:

出発前に用意したいもの

• 椀、カップ、スプーン(+バターを塗るもの、機内で入手できるか)
• 食べたいもので日本のコンビニになさそうなもの

収容されてから買うもの

• コーヒーのドリップパック、お茶、もしくはペットボトルのお茶
• キムチなどの野菜
• インスタントのお味噌汁やカップスープ
• レトルトカレーやお茶漬け海苔など
• あとはお好きなものを

COVID-19 検査証明書

これは以前からなのですが、72時間以内の検査証明書が必要です。SFO 国際ターミナルのチェックインカウンターの一列を使って検査を行なっている Dignity Health でやってもらいました。日本へ、と言うとちゃんと厚生省おすすめのフォーム(printed in A4!)を持っていて、walk-in の行列待ち含めて1時間で検査証明書を出してくれました。予約していれば30分ほどで済みます。すばらしい利便性です。米国医療保険なしで$225。フライトの当日でも大丈夫ですが、フライトが真夜中1:45、サービスは16:45までなことと、不安があったので二日前に受けました。
c.f. https://www.flysfo.com/travel-well/covid-19-testing

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市中の検査を自分で探す場合には、COVID-19 Travel Test で検索し、かつ電話などで使っている方法が日本政府の認める方法の一つであって、かつ日本政府おすすめのフォームに書いてもらえる(これは mandatory ではないけれど、かなり強い recommended)ことを確認する必要があります。結果を紙ではなくWebページで教えてくれる場所もあります。空港での検査は旅行が前提なので説明や確認が不要で便利です。

脇道に逸れますが、この経験で検査方法に少しだけ詳しくなりました。よくPCR検査と言われますが、これは何種類もある検査方法の一つ。普通のPCRは二日以上かかるのでとても不便です。これを1時間でできるのがRT-PCR法、20分でできるNEAR法。これらはSARS-CoV-2ウイルスのRNAを検出します。これらがSFO国際ターミナルで行われている方法で、両方とも日本入国に使えます。また日本政府は抗原、つまりウイルスのタンパクを検出する方法の一つであるCLEIA法も認めていて、羽田空港で入国検査に使われているのはこれです。(専門家の方、もし不正確な記述があったらぜひ教えてください)

一人一人の書類フォルダー

出国、入国の手続きで必要な書類がたくさんあります。また、空港で受け取る書類もたくさん。なので整理のために一人一人のクリアフォルダーと、空港の手続きでは必要のない書類を放り込むクリアフォルダーを用意しました。実際これは良い判断でした。

冒険の書

こうやって色々準備して、到着する空港でもいくつものポイントで書類を渡したり、もらったり、検査したり、借り物競走みたいだね、と言うと妻が、ドラクエみたいじゃない?と。あちこちのポイントでタスクをこなして冒険が進みます。家族で歩くと勇者と従者みたいじゃないですか。最後にボスを倒したりはしないけど。

嘆いたって文句を言ったって状況が変わるわけではないですが、自分を楽しませることはできます。

ということで、この旅はドラクエ設定とすることにしました。雰囲気を思い出すためにドラクエポータル(iPhone app)をインストールして昔懐かしドラクエIII(¥800)をちょっとプレイ。アイテムを得たときの音楽など検索して聞き直して、アイテムをゲットした時に即座に発声できるようにしておきます。と言ったら、パパ、私離れて歩くからね、と😢

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