元プロ野球選手のバッティング論①
今日は、バッティングについて話して行きたいと思います。
これまで
プロ野球で10年間、4球団(阪神タイガース、広島東洋カープ、オリックスバファローズ、横浜ベイスターズ)に在籍し、セリーグもパリーグもウエスタンもイースタンも全て経験してきました。
その中で、いろいろな監督、コーチのもとで野球をしてきたので、その時の経験、そしてアンダーアーマーの仕事を通して、12球団に接してきて、今の現役選手たちのバッティング練習や理論みたいなところを見て、直接話して感じたことをこれまでの自分の経験と合わせて、
なんとなく
「バッティングってこういうことだよな」みたいなものがあるので、
そう言った話をしていきたいと思っています。
で、
まず初めに、スイングの話をする前に
そもそも「バッティングってなんなんやろ?」「バッティングってどういうスポーツ?」って考えたことありますか?
多分、ここがしっかり(本質)わかってないと
「じゃあ、自分たちは何のためにバッティング練習をしているの?」って理解しないまま練習するのはもったいない感じがするので!
頭をしっかり(本質)整理してじゃないですが、
「バッティングってこういうスポーツですよ」と理解して、ゴールを決めて
ゴールに向かって、最短距離で行く為に、正しい練習をすることを心掛けてほしいな!と思っています。
で、
長々書きましたが、
「バッティングってどういうスポーツ」かというと
「前に飛ばすスポーツ」なんですよ!
「何それ??」みたいに感じた方がいると思うんですが、
バッティングってヒット打つスポーツではないと、自分はそういう風に理解しています。
なので、アマチュアの方と話した時とかに「何のために練習してるんですか?」って聞いた時に「ヒットを打ちたいから」「強い打球を打ちたい」「ホームランを打ちたい」って言う方が多いんですけど
でも自分が一番最初にプロで教えてもらったのが、
ピッチャーが投げてきたボールを、「ブン」と振ったら「カチッ」っと当てて「ピュッ」前に飛ばす!ということだった。
もちろん
前に飛ばしてそこに野手がいたらアウトだし、いなかったらヒット
そんな簡単な教えだったですね。
というところで
「バッティングってどういうスポーツ」かというと「前に飛ばすスポーツですよ」と理解してほしいなと思います!
そして、ここがゴールになります!
プロは「前に飛ばす」がゴールになる!
で、アマチュアの方はゴールを「ヒットを打つ」に置きがちなのでゴールが違うんですよ!
なので進むべき道の一歩目が違ってくるので、ここをしっかり整理して最短距離で進んでほしいと思います。
そうすると次に
「前に飛ばすにはどうすればいいのか」ってことになると思うんですけど
ここでもう一つ質問ですが、
「3割打つ人の共通点って何だと思いますか?」
これまでいろいろな打ち方があって、
右バッターもいれば、左バッターもいる、大きい人もいれば小さい人もいて
でも3割打てる人の共通点は、自分の中で理解しているのが1つあって
それは、「ミートポイントが多い」ってことだと思います。
しかも平面でなくて「奥行きに」というところがポイントです。
ミートポイントって、要するにボールがバットに当たる所ってことですよね!
引き付けてキャッチャー側でもファールが打てて、体の前ではカチッと前に飛ぶ、そして泳がされてもワンハンドで拾える!
奥行きでスイングする
レベルスイングともいうんですが、
レベルに振っていくことでミートポイントを増やしていく!
なので「3割打つ人の共通点は、ミートポイントが多い」ってことなんですよ!
で話が戻りますけど
ゴールが「前に飛ばす」というところから
じゃあ「前に飛ばすにはどうすればいいのか」
そして「3割打つ人の共通点」から考えた時に
「前に飛ばすにはどうすればいいのか」
ここは「ミートポイントを増やす」ってことなんですよ!
なので
「何のために練習しているのか?」っていうのは「ミートポイントを増やすために練習している」ってことになります。
そして、ここが基礎の基礎になってくるので理解することと
基礎を理解した上で、スイングスピードをあげるといった技術系のことに段階を上げて言って頂ければと思います。
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