ダウンロード

プロ野球選手のセカンドキャリアを考える!

2013年4月から川崎にあるベースボールハウス川崎久地に配属
アンダーアーマー直営店のスタッフとしてセカンドキャリアをスタートさせた。

引退後、最初に感じること

実際に自分も直面して感じたことは、
『野球以外でやりたいことがない』ということだろう

やる気もあって、いろいろなことに耐える根性もある、そして体力もあるが、野球以外で情熱をそそげるものがない

これが最初に感じる不安だろう

キャプチャ

画像2

※上記のサマリーは、2019年の現役若手選手へのアンケートである。
引退後の生活に不安を感じる選手が48.4%と一般的には少ないと感じるかもしれませんが、自分からするとかなり多い印象

というのも、このアンケートは自分自身、現役時代に回答したことがあるが、その時はもちろん「不安に感じない」だった。(十数年前のことです!)
なぜかというと「野球で活躍できると思っているから」「引退後も野球界に残れると思っているから」である。(変な自信があったのでしょう!(笑))
当時ほとんどの選手が「不安を感じない」と思っていたと思う。

今の選手達は、現実的というか
テレビ(戦力外の男たち)やSNSのなどで情報が豊富なのだと感じる。

また、おもしろいのが、
十数年前の自分の現役時代には、セカンドキャリアは「飲食店」というのが多かった印象だが、今は「会社経営」が1番というところが今どき!!

起業して成功している方も増えてきましたからね!

自分の無力さ

話を自分のことに戻すと!
上記でも書いているが、10か月の無職を経て、ようやく就職が決まりベースボールハウス川崎久地というアンダーアーマーの直営店スタッフとして勤務がはじまった。

最初に覚えた仕事は『頭を下げること』だった
前にも書いたが、これまで32年間働いたこともなければ、バイトもしたことがない状態
接客業で必要な言葉づかいがすぐにできるはずもない、、、

なので、出勤の際には「いらっしゃいませ」「ありがとうございました」の練習をひたすらやった。

入社して1か月はまともにお客様に接客もできず、「こんなこともできないのか」と苦しんだのを覚えている。

転機は、入社して3か月くらい経ったとき、内示が出た
1週間後『店長昇格』

いやいやいやいや無理やろ!!と思った。
だって、ようやく接客ができるようになって、レジも打てるようになってきたばかりやん!!!

最初は不安でしかなかったが、3か月前まで無職だったことを考えると自然と腹がくくれた
そんなことを考えていると、徐々にワクワク感に変わっていった。

ファンの大切さ

画像3

ファンの存在は大きいです。

自分はどちらかというとファンサービスということが得意でなく、現役時代はサインもあまりしないタイプの選手でした。
(当時のファンの方々すみません!)

しかし、こうして振り返ってみると
やめて気付くというか、ファンの存在はありがたい。

上記の写真は、店長時代にお店に来てくれたファンの少年です。
この方以外にも多くのファンの方々がお店に遊びに来てくれました。
現役を離れても、こういったファンの方々に支えられていると実感します。

今でも球場や、この前は春季キャンプで宮崎に行った時も、「キダゴさんファンです」と言っていただけることもあり、恥ずかしさも感じながらも励みにもなっています。
※現役選手がいる前で「キダゴさんサインください」と言われたときは恥ずかしすぎました!!(笑)

最後に

自分は恵まれている方だと思います。
野球界からは離れましたが、こうして野球に携わる仕事をさせてもらっている。
これまでの経験、知識をフルに活用できる場所を与えてもらっている環境に感謝したい。

現役選手には、引退後不安に思うかもしれないが、
「大丈夫!心配いらない!」と伝えたい。

プロ野球界は競争が厳しい、プレッシャーも半端ない!
そんなところで毎日戦っている精神力があれば社会に出ても何でもできる。
何度も言うけど、腹をくくれば、意外と何でもできると思う!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?