見出し画像

痛いのが嫌なので防御力に極振りしたいと思います。 感想

「痛いのが嫌なので防御力に極振りしたいと思います。」を見た感想。

前々から気になっていたタイトルだったため楽しみにしていた。原作がなろう小説というところもあり、多分主人公TUEEEEE系なのだと思っていたが、予想通りにTUEEEEEをしていた。だが、この類の作品の多くは男主人公だと思うが、この作品は女の子が主人公なため「俺TUEEEEE」ではなく、「”私″TUEEEEE」なところが個人的に新鮮だった。原作は未読なため完全に初見というところもあり、原作と違うところはわからないが、それを踏まえて感想を書いていきたい。

物語のスタートはゲーム初心者の主人公(メイプル)が友達(サリー)にVRMMOのゲームを勧められてやるところから始まった。VRといえばVRゴーグルを付けるが、まるでSAO(ソードアートオンライン)と同じような被り物をつけてゲームにログインしていたため、これはまさに主人公TUEEEEE系なのだと悟った。しかし、そのメイプル(ゲーム上の名前)はダメージをもらって痛いのが嫌なため、最初に貰える全ステータスを防御力に振り当てた。ここで作品タイトル回収がされる。ステータスを振って進行していくゲームはリアルの場合、だいたいが均等に振り分けたり、2つ3つのステータスを中心に振っていくものだと思う。女の子のゲーム初心者というところもあり、痛いのが嫌という理由で防御力に全て振るところが女の子ならではだと思い微笑ましいと感じた。そして、これはもしかしてTUEEEEE系ではないのか?というのが最初の印象。

防御力にステータスを上げてどうやって攻撃をするのかと疑問に思うが、最初に出てくる敵(ドラクエで言うところのスライム)が攻撃してきても、メイプルは防御力が高いためなんてことはない。そしてこのゲームは攻撃を受け続けたり、攻撃したりするとスキルが獲得される。敵からの攻撃を受け続けたためスキルを獲得し、盾で攻撃してモンスターを倒していく。しかし、防御力に振っていたため、自分が動くスピードが遅く、武器も自分の体くらいなため自分から攻撃をすることができないことがデメリットになる。寝ているだけで敵の攻撃を受け、防御体制のスキルを獲得し強くなっているため別ベクトルのTUEEEEE系なのかとこの時は考えた。

そういったことをプレイしていくことでゲームを理解していくが、少し進めたあとにボスのような大型モンスターと1人で戦うことになる(友達は勉強のため親に止められている)。毒蛇のようなモンスターで毒攻撃を受けるが、メイプルの防御力でも毒を防ぐことができない。盾や防具は初期装備なため溶かされてしまう。どうやって倒すのかとドキドキしながら見ていたが、なんと毒攻撃を受け続け、自分の体力が0になる前に回復薬を使いHPを回復し、また少なくなったら回復するを繰り返すと毒の耐性が付き、小・中・大といったスキルレベルが上昇し、最終的に毒を無効にするところまでたどり着いた。しかし、毒の耐性を手に入れ攻撃を受けなくなったが、やはり攻撃はどうするの?と思っていたが、なんとメイプルは毒蛇を食べ始めた。可愛い女の子が、なんと毒蛇を直接食べるという行為には驚きが隠せない。しかも毒を口に入れてもドレッシングの味付けのように美味しいと言い食べることをやめない。そしてその毒蛇を倒し、ドロップアイテムを獲得し、そのダンジョンはクリアする。

これが1話の大まかな流れだが、最近見る異世界系やゲーム系のTUEEEEE系と感じが違い、コメディ寄りになっているのかと思っていたら、これが回を重ねるごとにエスカレートしていく。あらゆるスキルを獲得し、盾なのに強い攻撃技だったり、ガンダムのようなロボットになったり、最終的には人間をやめて化物になったり。結局は印象通りTUEEEEE系というところに収まった。

だが、やはり女の子というところもあり見てて微笑ましいし、仲間が増えて純粋に楽しくゲームを進めていく流れはすごく良かった。個人的に面白かったのは、主人公のスキルが強すぎなため、緊急メンテナンスが入るといったリアルと似たようなところもあり、よく考えられてると思った。他にも調整した方が良いのではないかと思うが、そこは突っ込んではいけないのでグッと心に閉まっておく。

キャラもいいし、こういったゲームという設定、強い主人公とハマる人にはハマる作品だと感じた。原作も読んでみたいと思えるくらいに。僕の好きなキャラは運営側のキャラで、マスコットになっておりとても可愛らしかった。メイプルの行動にツッコミを入れたり、マスコットが頭を抱えて会議をしている様は見ていて面白かった。そして声優にアグモン(坂本千夏さん)がいた。作画も良く、他の声優さんに早見沙織さんや杉山紀彰さん、佐藤聡美さんなどの豪華キャストも多かった。

12話まであるため見やすいし、続編も決まっているため、これを読んで興味を持ってくれたら嬉しいです。ありがとうございました。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?