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『VRChatワールド10選2023(PC部門)』に投票したワールドとその理由

2023VRChatワールド10選』が現在投票受付中となっています。(12/14締め切り)

過去に書いたことがある話ですし詳しくは述べませんが、前回の『VRChatワールド十選』に参加し、投票結果の放送を見たことが自分のVRCライフが変わった起点になったと思っています。
今回、「自分が選んだワールドをコメント込みで紹介したい!」との意気込みで記事を書きましたので良かったら最後までご覧ください。
(紹介順は順不同)

1.Gumball Lounge3.0

様々なテイストが詰め込まれた『今まで見たことのない世界』

2023サンリオVfesが終わった直後、(Vfesで初めてパフォーマンスをみて大いに衝撃を受けた)キヌさんがこのワールドをtwitter(X)で紹介しているのを見たのがこのワールドを知ったきっかけでした。

ここB4 CHILL PARKです

https://twitter.com/kinu_kaiko/status/1618682591259013121

正直言ってどういう事か理解できず、気にはなっていましたがその時は訪問することなく過ごしていました。
その後、別の方が同じワールドを『今まで見たことない世界』(発言者も覚えておらず、こちらの内容は不確か)などと称賛しているのを見て初めてワールドを訪れ、いろいろ回った(と言っても6つあるエレメントのうち3つだけ解放した状態でやめてしまったのですが…)あとに冒頭のキヌさんのツイートを思い出して「表現として的確過ぎる……!」と思った事を覚えています。
ラウンジ、ゲーム、パーティクルライブ、メッセージ……その他いろいろな要素が一体となって一つのワールドに詰め込まれていた様子は、個性的かつ斬新なVRライブが次々と行われたサンリオVfes2023の「B4 CHILL PARK」に似た部分が確かにあった、とそう思っています。
ワールドタイトルからは想像がつかないレベルの多彩な世界を、ぜひ。

ワールドURL:https://vrchat.com/home/world/wrld_1735c569-e0d4-4e37-9767-24fe7215bd46


2.カラクリクラブ

光の明滅が美しいクラブイベント用ワールド

基本的にVRCではクラブイベントをうろうろしていることが多いです(一人で居る事が圧倒的に多いから、ともいう)
日本語話者コミュニティのクラブイベントに行くことが殆どなのですが、本当に美しくて格好いいクラブワールドは多くあります(個人的にレギュレーションなしで一番好きなクラブワールドはゴーストクラブだったりします)が、その中で今回推すのはCOMA.さん制作の『カラクリクラブ』です。
白い光が明滅する中、天井の配管(?)が上下動するギミックは派手だけど音楽の邪魔にはならず、強い印象を残します。一人で行った際にも自動で動画再生が行われてワールドの雰囲気を体験できます。
(COMA.さんが2023年に制作されたワールドはこれ以外にもいくつかあるのですが、『実際にクラブイベントの会場として訪れて印象に残ったところ』としてここを挙げさせてもらいました)

ワールドURL:https://vrchat.com/home/world/wrld_8cd61e99-e566-41f4-9bfc-26f1d85c4166

3.VR宇宙博物館 コスモリア Cosmoria

あまりにも大規模で本格的。VRChatに誕生した宇宙科学博物館

twitter(X)などでVRCの情報を眺めてるときにこのワールドの名前を知ったのですが、正直言ってどこかの公的機関が関わってるワールドだと勝手に思い込んでました。それぐらいワールドのサムネイルや中の様子の写真からは格調高いものを感じていました。
後日実際に訪問しましたが……上野にある「国立科学博物館」を思い出すレベルの規模感でした。内容も多岐に渡っているし量も多いし。
正直、全部を語りつくせるほど時間をかけて回れていないのですが本当に凄いワールドだと思っています。本当に個人ベースでここまでのもの作ったのが信じられない。

ワールドURL:https://vrchat.com/home/world/wrld_b5ed19cb-cf04-481c-833a-9833138ff668

4.ことわざであそぼ~JP Proverbs~

投げた石が物理法則を無視して4羽の鳥を落としたのを見たぼく「そうはならんやろ……」

バーチャル僧侶を名乗ってユニークなワールド制作・イベント開催をしておられる「いとよ」さんの新作ワールドです。
アステカの祭り」に参加したのをきっかけにいとよさんの活動を色々チェックしているんですが、今回のワールドは『ことわざをそのままの内容で表現する』というコンセプトでした。ぼた餅は棚から落ち続け(棚からぼた餅)、障子に耳が生えてる横の壁に耳も生えており(壁に耳あり障子に目あり)、馬に掛かっている数珠をuseすると念仏(ワールド内では般若心経)が聞こえ始める(馬の耳に念仏)……という、「そうだけどそういう意味じゃないだろこれ!w」というツッコミを入れたくなるギミックが盛りだくさんでした。
なにより不思議だったのは、ワールドを回っていて「いとよさんらしいワールドだなあ」と感じたことでして……別にすべてのオブジェクトを一から作っているような方ではないはずなのになぜそう思ってしまったのか今でも謎です。

『入口にある長文の看板を開けて中に入る行為』自体が『百聞は一見に如かず』のことわざの体現になっている、というこのワールド最大級にテクニカルなギミック

ワールドURL:https://vrchat.com/home/world/wrld_5bdafe45-0cf5-41c5-80b4-3e5443253833

5.Epilogue․ Chapter 1․ (v 1․2)

更なる深化を遂げた「Organism」の世界

前回の『VRChatワールド十選』(PC部門)で断トツの得票を集めた『Organism』の続編的な作品になります。
……本当に「Organism」と同様かそれ以上に「意味わかんないけど凄い」が詰まったワールドだと思っています。広く、表現が多彩で、何らかの(具体的には何かはよくわからない)メッセージを感じたような、そんな気がしました。
自分の学のなさと表現力の乏しさに向き合わされてしまうような気すらしてますが、去年の「Organism」同様、ここを推さないわけには行かないと感じ、投票しました。

ワールドURLhttps://vrchat.com/home/world/wrld_aa8390d4-da7e-4173-8401-88311ecbc180

6.This world will be deleted in 24 Hours․

ユーザーに『世界を終わらせる責任』を突き付けるワールド

「今日が水曜日なら『ケイドロ』しようぜ!」

「リスポーン地点に設置してあるボタンを押すと(全インスタンス共通の)タイマーがリセットされる。ただし、誰も押さないまま24時間が経過するとワールドは自然消滅する」
というコンセプトのワールド。
その内容も衝撃的ならば、タイマー周辺に広がる世界もまた『終末』を感じさせる世界で、それにも心打たれるものを感じました。
「このまま、あなたが何もしなければこの世界は朽ちて終わる」というメッセージは強烈で、『世界の終わり』について思いを馳せずには居られなかったです。(正直、今年2月頃に出来たワールドが年末のこの時期まで生き残るだなんて、ワールド公開当初は思っていませんでしたが)

ワールドURL:https://vrchat.com/home/world/wrld_c94696c8-ee0b-4a18-bd05-99e74a7c55da

7.Beyond a bit - 想像のちょっと先へ

全てのVRCユーザーにおすすめしたい。相手がandroid(Quest)ユーザーなら100倍おすすめしたい 。

ワールド製作者の「EstyOctober」さんの元に集結したクリエイター集団「team: beyond_a_bit」が制作し、2023年1月に行われたサンリオVfesにおいて公開されたVRライブの再現ワールドがこの「Beyond a bit - 想像のちょっと先へ」です。
独特の世界観に加えて壮大さ、音楽・音響の美しさもあり本当に素晴らしいです(語彙力……)
また、このワールドは「android(Quest)」対応です。Quest2やPico4、最近公開範囲が拡大したスマートフォンユーザーもこのワールドを見ることが出来るわけで、「つよつよゲーミングPCが無くてもここまでのものが見られるんだ」と知ることが出来ます。
自分がVRChatを他人に案内することはありませんが、もしそういう機会があった場合このワールドは多分真っ先にお勧めするだろうなと思っています。特に相手がandroidユーザーならほぼ無条件で。それほどの所です。

ワールドURL:https://vrchat.com/home/world/wrld_3dcabc45-b66b-4d38-abaa-d2922ca4d678

8.God is a DJ

90分越えのトリップ(小旅行)。アーティストの追悼のために作られた世界に類を見ないVRライブ

Faithless(フェイスレス)という英国のエレクトロバンドのフロントマンであり、去年(2022年)の12月に亡くなった「Maxi Jazz」氏に捧げられたこのワールド。今年5月に行われた海外のDJイベント「Break #9」の再現ワールドでもあります。
全てFaithlessの曲で構成された約90分のセットリストも凄いんですが、なにより凄いのはワールドの映像表現です。「90分の間、同じようなものが『無かった』」と感じたほどの視界効果の豊富さ、当たり前のように行われる視界ジャック、ライブの途中に大きく変わるワールドの形状(上に岩山の写真を載せてますが、『最初からこういう所でVRライブをしているわけでは無い』のです)……本当にもう、とんでもないです。
「今までに見たことない映像表現が見たい」人は、当ワールドおよびワールド製作者のPKさん作成の他ワールドを一度見てみることをお勧めします。本当に。

ライブ中に自撮りしてみたの図

ワールドURL:https://vrchat.com/home/world/wrld_67276d4c-7883-49e1-887f-1d63a2f5637b

9.ガンナガン ⁄ GUN AND GUN

VRChatに舞い降りた「高速二丁銃バトルカードゲーム」

2019年発表の二人対戦型カードゲーム「ガンナガン」をVRChatに移植したのがこのワールドです。
VRワールド公開後に「ガンナガン」本体の売り上げが増加したとか、今後(リアルでは2020年に発表された)拡張パック「OVERHEAT」のVR実装に向けたクラウドファンディングが予定されているなど、VRとアナログゲームの今後に向けた希望を感じるような話題を色々提供している本ワールドですが、とにかくゲーム自体おもしろいからぜひやってみて。と言わせていただきたいです。
4人の銃士、6丁の機銃を組み合わせ「この子とこの機銃の組み合わせ、強そう」「相手がこの構成で来たらこっちの方針で行こう」といった感じでデッキ構成を考え対応していくの、けっこう楽しいです。「カードゲーム数千円するし売り場行ったことも無いし…」って方にもおすすめ。

ワールドURL:https://vrchat.com/home/world/wrld_4aebef30-f891-4cec-9fa9-d13599732f9b

10.ぽかぽかファンタズム

これは個人の狂気なのかコミュニティの狂気なのか。正気度を試される世界にようこそ。

無理言うな。

本稿、基本的に「ワールドURLに記載されているタイトルをワールド名として記載している」んですが、ここだけは例外とさせていただきます。(なんなんですか「pokapoka-fantazumu tesuto999」って……)
そんなわけで、ぶっ飛んだワールドや企画を作り続けることで知られる「VR蕎麦屋」ことタナベさん制作のファンタズムシリーズ最新作です。
とにかくどこから突っ込んでいいのか分からないレベルの表現の連続で……「SUN値(正気度)削れる!」と思いながら探索してました。
回りながら、こんなことを考えてました。
「これ『個人の狂気』って意味では『Organism』と比べても良いのでは……?」と。
ただ、(同行者に「違うんじゃないかなー」と言われた後気づきましたが)このワールドってタナベさんが色んなクリエイターに素材を提供していただいて作り上げたワールドなんですよね……そういう意味で「100%タナベさんがこのカオスを作り上げた」というより、「タナベさんに賛同したクリエイターたちがカオスを持ち寄ってこのワールドが作り上げられた」のかもしれないなあ、と。
正気度に余裕のある方は一度訪れてみて、その辺にも思いを馳せてほしいなあと思えます。

ワールドURL:https://vrchat.com/home/world/wrld_4d55ec0d-87b3-4644-a3a4-f91387d8b0ae


10選は以上です!他の皆さんの投稿及び結果発表を楽しみにしてます!

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