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みんなに観て欲しいと感じた映画「新・三茶のポルターガイスト」の感想!!

※公式のYouTube動画などで出されている範囲内で作品内容について触れています!全く知らずに観たい人は読まないほうがいいです!


先日「新・三茶のポルターガイスト」という映画を観に行きました!

どういう内容かをざっくり説明すると、三軒茶屋にある「ヨコザワプロダクション」という俳優事務所に数々の心霊的な怪奇現象が頻発する(ハッキリと「白い手」が映り込む、めっちゃ大きなホワイトボードが動きまくったり、壁にかけてある時計が吹っ飛んだりする)という事で、その現象は何なのかというのを様々な方法で調べまくる。という様な内容です。(YOUTUBEで「ヨコザワプロダクション」と検索したら様々な方がロケ検証した動画が上がっています)

最初僕がこの映画の存在を知った時は「ヨコザワプロダクション」自体はなんとなく知っているけどそこまでの知識はない、という状態でした。

予備知識はほぼなく、なんとなく面白そうだなあというくらいのテンションで観に行ったんですが、これがめちゃめちゃ凄い映像体験というか作品体験でした。

内容の全てを言う訳にもいかないので情報が出てる範囲で書くと、まず天井や床下からの手とかは映画の中でもバンバン映り、その上で「ここから手が出る事は可能なのか?」とヨコザワプロダクションの中をめちゃめちゃ調べたり(手の出た場所の付近に直接的にしかけがないか調べたり)物理学者や科学的に調べてくれる人を呼んで原因を突き詰めたりしていくのですが、その中でどんどんとんでもない映像が撮れまくる、という事なんですがこれが本当に凄かったです。

予告動画の中にも出ているのですが、役者さん達がお面をつけてダンスをしているシーンで、その後ろに皆とは違うお面をつけた男の人が踊りもせずにボーッと立っていてる、それが実は生きている人間ではない(もちろん作品の中でこのシーンに限らず様々な怪現象について学者さん達から演出(ヤラセ)だという可能性の指摘も表現されています。その検証のやり取りも見どころの一つです)という様なシーンが出てきます。

そこからスタジオ自体を可能な範囲で調査して、科学VS超常現象という感じで検証が進んでいき、色々あって映画の終わり際で個人的に作品内でも1,2を争うくらいショッキングな映像が出て終了。という作品なのですが、この映画を見終わった後しばらく呆然としてしまいました。

前提としてもちろん僕にはこの映画の中に出てくる映像の真偽はわかりませんし、見極める力もないのですが、これだけの映像を完全にやらせで作り上げたとしてそのモチベーションはどこからくるのかや作品を作っている人たちのリスク(バレた時の監督やプロデュースしている人たちのキャリアの損失)やその他諸々を思うと、個人的な心情としてはやらせじゃないだろと感じました。なんかこうして感想を文章に残して皆に読んでもらいたいとなると慎重になり、フラットですよという感じで無意味に文章が固くなってしまうで、見た直後のリアルな感想をそのまま書くと「ヤラセだとしても本当の心霊現象だとしても、どちらとしてもこの映画はすごい作品だ」と感じました。

僕はこういうオカルト現象が好きで、実際にあった方が面白いしあってほしいと感じるからこれをそのまま受け止めたのですが懐疑的に見ればどのような可能性も出てきますし、実際そのようにこういう現象を見る事は色々な意味でとても大事なことだと思います。そしてそれを徹底的に突き詰める事で現象の理屈もいずれ説明されるんじゃないか、という風にも思います。

そして仮にこの映画内で起こる現象が全て何らかの演出、ヤラセだった場合それはそれでまったく別の角度にはなりますがすごい作品だと思います。
ここまで大掛かりに仕込みをして嘘をついて何を満たそうとしたのか、そしてまずどのようにヤラセをしかけたのか。(映画内でも検証されていますが、普通のやり方ではかなり難しそうでした)そもそも制作に関わっている人たちが名前と顔を出して割と大きなリスクを冒してまでそんな事をする必要があるのか。など考えだしたらキリがないのですが、それがバレた場合それはそれで動機や仕込みの方法などを詳しく知りたい。

そしてここからが僕の気持ちの話になるのですが、あの映像作品内に出てくる数々の「幽霊」(書き方難しいのですが幽霊って書きます)達が仕込みなしで映り込んでいた、となった場合、凄すぎる。意味わからん。そんなレベルの映像をドンドンと見せられていき、映画が終わった頃には「もうこの世界に自分がコントロールできる事なんてない」という風な清々しい気持ちになったのです。

この映画の感想を知りたくて調べて読んでくださった方には何のこっちゃという事だと思うのですが、僕は少し前に長く付き合った彼女と別れてガツンとなってしまいしばらくの間失意の底に叩き落ちるという状態になっていました。失意の底でどうにもいかなくなってしまい(僕は普段お笑いコンビで活動しているのですが)コンビ活動を8か月休業させてもらい、そこから今年の3月からコンビ活動を再開させてもらい今に至る、という流れの中にいましてもちろんその中でどんどん気持ちも晴れていき、最悪の時期にあったようなカップラーメンの特製スープを入れている最中に急に号泣してしまうといった様な感情の決壊はなくなり、楽しくやれているのですがそれでもポッカリと空いた部分がある。元彼女とは8年程付き合っていたので、まあ当たり前かと思って過ごしていて、いつまでもそんな事を思っても仕方がないですし、わざわざ言う事でもないし、でも生活の中で常にぼんやりそれが頭の中で支配していて、楽しかった仕事や予定の後に急にその事実が襲ってきて軽く落ち込む、というのうっすら繰り返していました。

そんな状況でこの映画を観た時、先ほどの感情(こんな映像が撮れてしまう事があるねやったら、そら自分の人生なんかコントロールできへんか)と感じたのです。もちろん僕がこのような状況になってしまったのは僕自身の責任が大きく、それを意識できていたらもしかしたら今の未来は変えられたかもしれないのですが、さらにその先に何が起こるかなんてわからないですし、どうなるかなんて何もわからない。自分が彼女と借りた家にこんな怪奇現象が起きまくって不仲になって別れていたかもしれない。というのは極端ですが、もっと現実的な未来を想像しても、幸不幸含めて無限の可能性が出てくる。

そもそもこんな大胆な出来事ではなくても、明日の事や1時間先の事、もっと言えば10分先の事もわからない。そういう意味では自分の希望通りに未来が進むことっていうのはかなり難しい。ただやっぱり何もしなかったり止まっていては、理想や希望通りの未来に近づいていく可能性は少なくなる。

みたいな事を映画が終わって席を立ちながら池袋をウロウロしてしながら考えていました。それを思えば思うほど、モヤモヤしていた気持ちが晴れるというか(まぁ、もうしょうがないか)という風に気分がスライドしていったのです。あんな事が起こるかもしれない世界の中で、もともと大丈夫だという根拠はなく皆生きているんだという風に思うと、この映画を観れてよかったと強く思いました。

僕がそういう状態だったからそういう観方をした、というだけで必ずしも皆が皆そう思うという訳ではないの前提として、ちょっと鬱屈としているというような気分の人には是非観てもらいたい作品だ!と感じたので感想を書きました!

この映画を観た後に、観た人と喋りたすぎて初めて映画館から出てきた他のグループに声をかけに行きそうになったのですが、知らん奴と話すより友達だけで感想を話したいだろう、とそれを我慢して後輩を誘って2回目を観に行きました。感想を喋りあうのが楽しかったです!

あと1回目を観た後に深夜家に帰ってルームシェアをしている友人に映画の感想を話していると、部屋の中で「キーーーーーン」という機械音が鳴りだしてなんだこれと2人で音の出どころを探したら、僕のAir podsからその音が鳴り続けていて、調べてみるとその音はAir podsに衝撃があったり水没したり、他のBluetoothが干渉した時とかに鳴る音らしくて、もちろんケースから出して机の上に置いてあっただけだし、今まで同じような状況でAir podsを放置していた事もあるのですが一切そんな音鳴ったことないからめっちゃ怖かったです!!!

AmazonプライムとU-NEXTでレンタルですが観れます!!カメラを止めるな!くらい流行ってほしいです!!

https://www.amazon.co.jp/gp/video/detail/B0D5288YC4/ref=atv_dp_share_cu_r




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