一休さん

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無題

令和元年早秋東京、同年代が社会人になっていく中、知らぬ間に開いていく周りの人達との距離に寂しさを感じる暇もなく過ぎていく日々に、自分はついていけてないように感じる。この四季折々の変化があるとされる日本にいながら、歩く町の風景が変わっているようには見えず、自分が枯渇していくのを食い止める術はわからないままでいる。 近頃、中学の頃よく聴いていた歌を思い出す。いつか志磨遼平は「音楽がなくても 僕らは死ぬワケじゃない」と歌っていた。 例え音楽がなくても人は生きていけるものだし、それ

    • whim

      十代の頃、父の只々重くフラッシュが目に痛い一眼レフに、モノクロのフィルムを入れて写真を撮っていた。何故か風景を撮ったことはなく、自分は人を撮りたがった。始めたきっかけが思い出せないのは悔しいけれど、外に出る時はいつもスケートボードと一緒にそのカメラを首から下げた。あの当時、写真をデータにしようなんて微塵も考えなかった自分は近所のDPEショップにL版で印刷してもらっては学習机の一番下の引き出しにそれらを投げ込んでいた。自分の写真は、所謂良し悪し。ではなく、記録を残すための装置で