山本大地の韓国生活日記24年第一報(1月13日~1月23日)

1月13日

夜、イテウォンの隣、解放村(へバンチョン)でやっていたライブ・イベントへ。흐름HBC(流れHBC)という名前で、THE STUDIOというライブハウスとTOGULというライブハウスでやっていた。TOGULはもともとYANBANGSというバンドのスタジオ・練習室兼、ライブハウスであったのだが、この度とりあえず24年いっぱいTHE STUDIOもYANBANGSのメンバーが運営することにしたらしい。ちなみにHBCはHaebangchon/へバンチョンの略だ。韓国では時々街の名前を3文字に略して表記することがある。YDPは永登浦(ヨンドゥンポ)。
20:00~20:20 OTHERSMAYTFORGETYOUBUTNOTI よくOMFYBNIとも略されるバンドだ。2人組だけれど、ライブは4人編成?だったかな。初めて見たんだけれど、ギターボーカルも白人だったかな、英詞でサウンドもすごく英米のインディ・ロックそのものだ。すごくよかった。まだ一曲しか出ていないので、これから楽しみだ。

20:30~ MANDONGを見る。以前見た時の衝撃ほどではないけれど、今日もすごくかっこいい。
その後も2つのライブハウスを行ったり来たりしながら、YANBANGS、Windy Cityを見た。前者はライブは2度目か、思った以上にR&B、ソウルの色があった。音源ではそういう感じしなかったのに。後者は圧巻でしたね。23時ごろまでライブを見て帰宅。最近体力がない。。。Mandongは以前すでに衝撃を覚えていたから、今日はそれ以外の3組が収穫だったね。


1月14日

午後1時半ごろ出発し、ソウルの北、高陽市の坡州(パジュ)へ。ある音楽ライターに話を聞く取材に行く。

あまり関係ないけれど、坡州プレミアム・アウトレットの前

午後3時、初対面の方だったが、会ってすぐに私が滑って転んでしまう。ソウルと違い
ここ坡州では朝雪が降っていたらしい。バスを降りてから何度も滑ったがついに転んだ、恥ずかしい。

場所はアウトレットモールの周辺にある坡州出版団地の中のカフェ。この出版団地というのは名前の通り、出版に関係のある施設やオフィスが多数集まっているエリア。それだけじゃなく、映画、ドラマ関係のスタジオなんかも多い。数年前に日本のメディアもここにK-ドラマの制作現場の取材ということで来ていたと思う。音楽はやっぱり現場でいろいろ起こる都合上、ソウルにいないといけないけれど、他のカルチャーはここに制作しやすい環境があるようだ。今回取材相手をしてくれた方は実は本業は映像関係の仕事をしていて、数年前にソウルから引っ越して来たそうだ。

とても親切で真摯な方だった。事前にこういうテーマで話を聞きます、とお伝えしてあったので非常に体系的にかつ、すぐ分かりやすく話せるように整理して来てくれた。
私の韓国語については全く不自由ないと話してくれた。何より対話しながら、相手について、テーマについて深く知れるのが面白いし、相手と共通に関心あるテーマについて話すのは楽しい時間だ。やっぱり僕はインタビューが好きなようだ。

一時間半取材を終えてソウルに戻る。
誰に取材したのか、どこに掲載されるかは2月中旬にお伝えします。

午後5時半、ハプチョン駅前でバスを降りて次の取材の前にご飯を、食べる。
年明けからずっと体が重い。この週末からランニングを再開したし、エネルギーが欲しかった。時々行くどんぶり屋さん、ひめしやにてダブルカツ丼を、食べる。

久々に年下の友達から連絡が来る。5歳くらいしか離れていなかったけれど、インターンとかしてたからかまだ大学卒業していないらしい。そして、今年の大学祭にミュージシャン呼びたいんだけど、おすすめ教えてとお願いされる。これは面白い依頼だ。明日まで返信すると返す。(水曜日まで遅れる)

午後8時、もう一つの取材をオンラインでやった。シーンの変化、感じることについて聞けて非常に有意義だった。
こちらも二月中旬ごろオープンに出来そう。

終わるともう10時近かった。さてインタビュー記事は文字起こしや編集の作業が気持ちしんどい。少しでも手をつけておくと気が楽だ。

1月15日

出勤、あまり覚えていない。
お昼に近所の肉屋に行ってデンジャンチゲを食べた。味があまりに濃いので、以降来ないことにした。

夜、フジロックの早割を応募。多分無理だと思うけれど。

今週はひたすらインタビューの文字起こし&編集。この作業が心折れそうになる。

1月17日

雪がたくさん降っていた。今シーズンは雪がよく降る。
そういえば数日前に相談された大学祭にミュージシャンを呼ぶ件はSe So Neon、Silica Gelが呼べればベスト、としつつ、Balming Tiger、bongjeingan、HANRORO、Meaningful Stoneを強力に推した。特にBalming Tiger、HANROROは初見の学生たちにもウケるよね。一方で友達によると、需要調査ではJannabi、Se So Neon, Silica Gel, クォン・ジナ、クォン・ウンビなんかが人気だったよう。

1月19日 

退勤後、今日も原稿を書く。
11時ごろ彼女と合流する。家でEBSの『スペース共感』を視聴。この日はSilica Gelの回だったのだ。前に東京にSilica Gelが来た時もマネージャーがこの番組で使うドキュメンタリー動画用のカメラを回していた。なので一瞬でも俺も映るのは?と期待していたが、映らなかった。番組はSilica Gelのライブ・パフォーマンスと、彼らを追った、これまでと今についてのインタビューで構成。思ったほど新鮮だったり、特別メッセージがあったりはしなかった。でも、Gosanのライブ・パフォーマンスが見れたのがよかったかな。

1月20日

彼女の家に行って、母親から送られて来たという제육볶음(豚肉の炒めもの)を食べる。彼女はあまり肯定的に行ってくれないけれど、いつも僕には美味しい味だ。

夜は望遠洞にあるタイ料理屋さんへ。初めて来たけれど、今のところ韓国のタイ料理屋さん3軒目ここが一番かも?メニューは多くないが、クオリティ高い、我々にも食べやすい味に適度にアレンジしているかな?


カレーとトムヤムクン…


彼女に付き合ってもらってひたすらカフェで原稿を仕上げる。ペトロール・プレイス(インスタグラム)というお店なんだけれど、空いている時間は非常に作業がしやすい。ティラミスもおいしい。おすすめです。

  ティラミスが美味しい
お客さんさえ多くなければ静かで良い雰囲気

1月21日

この日もひたすら原稿。彼女にまた付き合ってもらった。こういう時期はあまり遊べないけれど、申し訳ない。彼女は横でPachinkoの小説を読んでいた、相当ハマったらしい。
お昼は今日も望遠洞へ。中華「餃子とは」。韓国で小籠包を食べられるお店が多くないのだけれど、ここはメニューにある。小さいお店ながら、そういうメニューを気軽に食べられるので良い。

夜7時、スンウォン兄に久しぶりに会う。一応説明しておくと、彼は2020年夏頃からの仲で、色々面倒も見てくれた非常に有難い兄貴。Silica Gelのメンバーと僕を結びつけてくれたのも彼だ。彼はNthoniusという名前でK-POPなどのプロデューサー活動もしている。IZ*ONEやJO1のヒット曲も作曲クレジットにいますし、実績もすごいですよ。(兄さんのインスタグラム
兄さんとは11月にSilica Gelのライブでバックステージで会ったんだけど、ちゃんと飯食って、酒飲んで、っていうのは久しぶりだ。
鍾路でナクチ炒めを食べた。おいしい。

K-POPのプロデューサーもやはりNewJeans以降環境が変わったようだ。前ならOKが出なかったようなトラック、音、ジャンルもOKが出たり(と表現するのはあまりに雑だが)、アイドル事務所のA&Rって結構音楽性の幅広さに関する理解が乏しいようなのだが、最近は以前のような兎に角音大きく、マキシマムにっていう感じではなくなったよう。あと兄さんはXGを羨ましがっていた。ああいうアイドルで全曲プロデュースとかしたいよね、と。兄さんがゴンジェ(Silica Gel)とやってるバンド、APNEAでは一昨年だったがイ博士やノリアキとのコラボがあって、その時の話も聞いた。この辺の話はどこかに整理したいですね。兄さんのインタビュー記事も普通に作りたいです。

寝る前にYouTubeのチャンネル「How To Listen」でIUの新曲のタイトルについての問題点をうまく説明している動画を見た。この人は本当に説明がうまい。ところで僕は3月のIUのコンサートに行きたかったが、「Love wins all」にまつわるもろもろで迷いが生じてしまった。どうして彼女はこうなってしまうのか...。(この後公開されるMVにはもっとがっかりさせられたけれど)

1月23日

昼は貿易担当の人たちとご飯。ちょっと最近、気持ちを切り替えて、会社でもたくさん笑って、仕事を一緒にする他部署の人たちともっと仲良くなろうと思ったのです。2人とも同世代だったし、仲良くなれた。僕から誘ったので、お店を選んだけれど、会社の近くに正直あまり美味しいお店がないことだし、Bird Porkのカレーをもっと拡散したい。


退勤後は
ミュージシャンのg1nger、Western Kiteと遊んだ。いやもう1年以上前からご飯食べようと言っていたのに、後ろ倒しになった件ではあるw 2人が最近東京旅行してきたばかりなのでひたすらその話を聞かせられる。もつ鍋とチキン南蛮を食べた。二軒目に着いてから、3人同学年だということがわかりタメ口使おうとWestern Kiteが言う。その瞬間から親しい友達モードに変わった。ちなみに本名はg1ngerがジヒョン、Western Kiteがソヨンである。西の凧と漢字で書くのでWertern Kiteである。
ジヒョンは基本的にすごく明るくはつらつ、ソヨンはのんびりとしている。その対比が面白い中学からの親友2人である。
その後はTik Tok中毒なジヒョンのSNS話、とはいえミュージシャンにとってのSNSをかなり重く感じているようだった、を話して、12時過ぎに終了。タクシーに3人で乗って1人ずつ家よ近くで降ろしてもらって帰った。

ということで友達にもなったし今まで以上に宣伝したい。
g1ngerは93年生まれのミュージシャン。R&Bをメインに歌っています。オルタナR&Bを軸にしていて、フランク・オーシャン、SZA、ダニエル・シザーとかはやっぱり大好きみたい。僕は彼女の「winter SLEEP」で惚れたんです。友情をモチーフにすごく温かい歌を歌っています。日本語訳も書いたので是非。g1nger Instagram

Western Kiteは92年生まれのミュージシャン。一時はロンドンで過ごしたりした。オルタナロック〜R&Bを軸に、ジャンルに縛られないサウンドと、気怠いボーカルが魅力。2021年にこちらの記事でも紹介しました。Westen Kite Instagram

あと、全然関係ないけれど、最近よく見ているYouTubeチャンネル。笑えるし癒される。

なんか今回はやる気なさげなトーン(その日その日にメモせず、一週間後に書いたりしたから…)でしたが、これからもっと楽しく、会社の話も少ししようかな。

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