見出し画像

詩人の密集した多目的トイレで僕の文体が犯されている

ベッドで、椅子で、上の空が綺麗にみえるから、ずっと見ていた。

この僕の詩集のくだらなさには吐き気がする。これは売らない。

ターコイズブルーのクソな憂鬱。

死が欠如した満月の寺、僕は悟っていない。なにかを。まだ。

八月から九月にかけてやってくるあれにはうんざりした。侮蔑は美しい角度から唾のように垂らすものだ。


ここまで僕のノートを盗み見た君を、生きては帰さない。

僕はリアリストの毛皮を上手に着こなした、本物の詩人なので。ほほえみを繰り返し、繰り返し、永久に君に適応できないだろう。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?