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利益直結!儲かる5S

A社より在庫削減の要望があり、このテーマとしては3年に渡り指導しました。

在庫削減に伴い、借入金の利子負担、外部倉庫代、運搬等の労務費などを合計すると、年間5,000万円以上の原価を低減して黒字化、更には債務超過から脱却し、利益体質に変身しました。

A社の指導1年目に現場に行くと、なるほど在庫は山のように在りましたが、一方で、出荷に間に合わず、納期が守れない状況であることが判明しました。

従ってA社では、在庫金額の実績と同時に、納期遵守率(100%が正常であり、100ロット出荷して1ロット納期遅延の場合は納期遵守率99%)の変化をグラフ化&現場に掲示しました。

指導1年目は低かった納期遵守率でしたが、2年目からは継続して100%を達成し、ひとまず取引先には迷惑を掛けない体制が築けてホットした記憶があります。

次にB社の生産性向上(時間当たりの売上高)の事例です。
5年で約1.5倍の効率アップが実現し、約3%だった経常利益が約8%に伸びました。

先程のA社は、在庫金額に対して納期遵守率に着眼しましたが、B社は生産性に対する不良率の変化をグラフ化しました。

B社では生産性向上を指導した5年間でしたが、同時に不良率が低下しました。
つまり、生産性の向上に伴い、品質が向上したのです。

ここまでを、以下にまとめます。

A社 「在庫」が減ると同時に「納期」が守れるようになった
在庫が減ることで経営効率がアップし、納期が守れることで顧客にやさしい効果です。

B社 「生産効率」が向上すると同時に「品質」が良くなった
生産効率が向上することで経営効率がアップし、品質が良くなることで顧客にやさしい効果が生まれました。

つまりA社もB社も、企業と顧客に利益をもたらす合理的な改善ができました。

従って私は、この状態を「1粒で2度おいしい(A社は在庫改善をしたら在庫が減り納期が守れるようになった/B社は生産性改善をしたら生産性が向上し品質が良くなった)」と表現していますが、

そんなことができるのか?ナゼ実現できたのか?
その疑問にお応えします。

あることに着眼し、あることをスルと、誰でも確実に「1粒で2度おいしい」が実現できます。

「そんなことできるのか?」「難しいのでは?」と聞こえてきそうですので続けます。

答は、5Sをしたからです。あの5Sです。

頭の上に「?」がたくさん出現しているように見受けられますが、順序だてて説明します。

5Sを実践すると「1粒で2度おいしい」が出来るのです。
5Sを実践すると、自然に利益体質になります。

見てくれ止まりの5Sが多いと感じていますが、5Sを正しく理解し、正しく実践すれば、確実に経常利益が向上できます。

それでは、先人から伝わり、日本生まれである「仕事の基本5S」の定義から参ります。

(領収書の発行はお申し付け下さい)

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