「やり過ぎ親子」
16歳の息子、哩来は言う。
「哩来さ、『なんでこうなるの?』ってことが多いんだよねー」
例えば、
「バスケットのゴールを目指してボールを投げたけど入らなくて、地面に落ちた瞬間、そこにちょうど釘があってボールがパンクした。」
「牧草畑の草刈りをしていて、思い切り鍬を入れたそこに水道管があって破裂した」
「昨日の灰だから大丈夫だろうとプラのバケツに入れたらそれが発火してボヤ騒ぎをおこして納屋が燃えた」←これはほんと笑えなかった。
「10歳の頃、おじいちゃんのクレジットカードでゲームしていたらエキサイトして没頭した結果、課金額7万円の請求書」←草刈りのバイトして返金した。
上記の事件、ほぼほぼ哩来のホロスコープの火星と木星のハードアスペクト(惑星と惑星の角度)のせいと言えようか。
火星=攻撃性 と、木星=拡大 が、バチバチぶつかり合っちゃったんだな。
なぜだか本人、気性はいたって穏やかなのに関わらず、試練が前からやってくる。
「まぁ、最大のハードアスペクトは、おかーさんが哩来のおかーさんであった、ということなんだけどね」
えええ?わたし?
わたしはというと、哩来と同じく、しっかり火星と木星がオポジション(180度)なのだった。
振り返れば、若い頃はほとんど衝動だけで生きてきたなぁって思うし、生き証人としての両親に聞いたら、「ほんとそうだった」と遠い目になるだろう。
「中学の頃、陸上部の短距離選手で気合が入っていたため、家でも自主練を欠かさず、その日も青竹踏みに精を出していたら、膝の半月板がずれて入院した」
「臨月間近だったので気合を入れて、親族一同、ハワイへバカンスに行ったら、いっしょに行った姪っ子からヘルペスをうつされて帰りの飛行機は担架で移動するはめになった」
「大量のパスタを気合で茹でてたら服に火が引火、救急車で運ばれて2ヶ月入院した」
気合っていうか、過信もほどほどに。あんまり哩来のこと言えないし、「若い頃」じゃなくて、割と最近もやっているじゃないか。
占い本によると、「この座相を持つ人は、とはいえケロッと忘れて同じ過ちを犯しやすいので注意。適度にスポーツなどで発散させるといいでしょう。特にプロレスには向いています」とのこと。
プロレスといえば、以下の本はめちゃめちゃ面白かったけど、わたしはようやらないです。
https://www.amazon.co.jp/無敵のハンディキャップ―障害者が「プロレスラー」になった日-文春文庫-北島-行徳/dp/4167628015
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