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満腹感の仕組み

食べても食べても満腹感がない、少ししか食べてないのにすぐ満腹になる。
体調悪いのかな?
みたいな時は誰にでもあると思います。

胃が大きくなった!小さくなった!なんてことは関係なく
「セロトニン」
という神経伝達物質が関わっています。
アミノ酸のトリプトファンから合成される神経伝達物質で、満腹中枢を刺激します。

レバーや魚類、乳製品、大豆などに多く含まれる為、これらの食品を摂取したりすると満腹感を偽装できます。
しかし摂取しすぎると肝臓で脂肪の変化を起こし、肝硬変を招く恐れがあります。
フランス食品衛生安全庁(AFSSA)では、サプリメントでのトリプトファンの摂取限度量は1日220mgと考えるのが一般的とされています。
そのため一般的なEAAなどでは1番少なく配合されています。

満腹感のシグナルになるホルモン「コレシストキニン」と「PYY3-36」があり、食事量が少なかったりノンカロリーのものだと分泌されず、満足できなかったりします。
血糖値の上がらないゼロ系飲料なども該当します。

「ヒスタミン」も満腹中枢を刺激する神経伝達物質で満腹中枢を刺激し、食欲抑制の効果がある一方でアレルギー反応を引き起こす原因物質である反面もあり、花粉症などにはネガティブな一面も
あります。

ヒスタミンは、食品中に含まれるヒスチジン(タンパク質を構成する20種類のアミノ酸の一種)にヒスタミン産生菌の酵素が作用し、ヒスタミンに変換されることにより生成します。

「ヒスチジン」を多く含む食品はカツオ、マグロ、ブリなどの魚類で発酵食品(ワイン、チーズ、ヨーグルト、味噌、醤油、納豆)にも含まれます。

また咀嚼回数を増やすことによりヒスタミンを増やすことができ、満腹中枢を刺激することができます。
よく噛んで食べましょうというのは理にかなっているということですね。

簡単にまとめると、魚類や大豆食品、乳製品をよく噛んで食べると満腹中枢に刺激がいきやすく、食べ過ぎを防げる!
ということになります。

他の食品にも色々な効果があるので食事のバランスを考えて楽しく食事をしましょう!

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