見出し画像

留学してみたいとは思うけれど

ふつう、留学エージェントのブログでは、
「留学すれば楽しいことばかり」
「留学先の国はすばらしいところだ」
「ホストファミリーとは一生家族の一員のようにつきあっていける」
「学校の先生や現地の生徒達は、みんなあたたかく迎え入れてくれる」
などと書いてある。

確かに、留学生活は楽しいこともたくさんあるし、留学先の国はすばらしい部分もあるだろう。ホストファミリーと留学後もずっと家族のようにつきあっている人もいるし、留学先の学校の人達に助けられることも多い。

でも、留学中はしんどいこともつらいことも、嫌なことも帰りたくなることも、当然あるし、留学先の国にも問題はたくさんある。ホストファミリーと合わなくてステイ先を変える人もいるし、いやな先生や変なクラスメイトも日本と同じようにいる。

留学エージェントとしてそんなネガティブな部分を書くのは、ビジネスにとってマイナスなのかもしれない。せっかく留学に行こうと思っている人の気持ちに水を差すことになるのかもしれない。

でも、ニュージーランド現地で留学生を迎え入れて、実際に留学生達と接しながらサポートしていく立場としては、留学のポジティブな部分だけでなくネガティブな部分も、留学に来る前に伝えておく必要がある。留学生達がしんどいとき、帰りたくなったとき、その国の問題に直面したとき、ホストファミリーとうまくいかないとき、そして、学校でいろんなことがあったとき、一緒に考えて解決していくのも、私達の役目だからだ。

このnoteでは、そんなことも含めて、留学について、ニュージーランドについて、十代の人達の生き方考え方について、十代の子どもを持つ親御さんに向けて、そして、キックオフNZ のダイレクターとしての私の考え、などについて、書いていければと思っている。もちろん、ラグビー王国ニュージーランドのラグビー事情についても書くつもりだ。

2008年2月から12年間、NZの学校の夏休み期間以外は、ブログを平日毎日書いてきた。これは今後もnoteとあわせて続けていこうと思っている。
(キックオフNZ ダイレクターブログ https://Blog.KickoffNZ.co.nz/ )

留学は人生の大きな決断だ。楽しいことやうれしいことも、もちろんたくさんある。けれど、つらいことや嫌なこと、予想もしなかったこともおこる。それを前提に、留学をするのか、日本にとどまるのか、留学生活をどう過ごすのか、これからどう考えて、どんな人生を生きていくのか。

そんなことを考える一つのきっかけになれればとてもうれしい。

T.Ueno

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?