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「です・ます調」と「だ・である調」の間をいきたいのであるます

10本目の記事

毎週土曜日に密かに更新し続けてきたnoteですが、今週10本目の記事を上げることができました。2ヶ月半も続くなんて微塵も思っていなかったので1人で感動しています。

さて、ネタ切れが甚だしいキリがいいので、1本目からずっと抱えている悩みを今週片付けてしまおうと思います。
それは、「です・ます調」を卒業したい。ということです。

「です・ます調」と「だ・である調」

世の中の文章はたいてい「です・ます調」か「だ・である調」で書かれています。
ですます調は読み心地が柔らかく、書き手と読み手の距離が近いような気がします。一方で、だである調はカチッとした印象で、文章がかっこよく決まる感じがします。

ぼくが読む小説はだである調のものが多かったので、だである調で書けたらいいなという憧れがありました。しかし、実際に書いてみると、たいしたことない内容を仰々しく語っているような、自由帳の落書きを額縁に入れて飾っているようなちぐはぐな印象を受けました。
「文体に内容と表現力が追いついてねぇ」というのが原因だと思い、もう少しカジュアルなですます調で書くことにしました。

そして10週間、身の回りで起きたことや考えたこと、ゲーム日記などをちくちく書いているうちに、「ですます調を卒業したい」と思うようになりました。

ちょっぴり柔らかすぎた

まず、なぜですます調をやめたくなったのかというと、思った以上に柔らかくなりすぎたからです。

他人のですます調の文章を読むときは全然気にならないのですが、自分が書くとなると少し白々しい。「お前そんな丁寧な人間ちゃうやろ」とデビルが耳元で囁きます。柔らかい方が読み心地が良いと思っていましたが、柔らかすぎると書きにくいということに気づきました。

なので、も少しだけ堅くしたいのです。具体的には、敬語をやめて、なるたけ普段の会話で使うような言葉で素直に書いてみようと思います。

こんな感じであるます

4月1日、記念すべき無職1日目、近所の図書館に勉強をしに行った。5000円もした鈍器みたいな問題集を黙々と解いていると、長らく使っていなかった機械を久しぶりに動かしたような軋み混じりの稼働音が頭の中で鳴っている気がした。
トイレに行くついでに図書館をぐるっと一周すると、「まんが」と書かれた棚があった。『火の鳥』や『サイボーグ009』など、もはや文化的資料の域に片足を突っ込みつつある古典漫画の群れの中に、『のだめカンタービレ』や『ハチミツとクローバー』があるのを見つけた。司書の中に少女漫画好きがいるのだろうか。のだめカンタービレの1巻を手に取ると、飴色の紙の上でのだめがピアノを弾いていた。この図書館が近所にあってよかったと思った。

こんな感じでいってみようと思う。ですます調をやめたらそれはそれで気恥ずかしさがあるが、デビルは少し静かになったので書きやすい。

敬語はやめてしまったけれども、読んでくれる人たちへの感謝の気持ちは変わらない。誰も読んでくれなかったらきっと2ヶ月半も続かなかったと思う。
読んでくれて本当にありがとう。よければスキもくれると嬉しい。

いや、ください。スキください。

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