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推しがかわいい。ニンジンあげたい。

少し前にウマ娘にハマったという記事を上げたが、相変わらず毎日ポチポチ遊んで楽しんでいる。
深夜に馬の動画を見漁るのが日課になり、それだけでは飽き足らず牧場のInstagramやTwitter…ではなくXまで見るようになった。

引退した競走馬がのほほんと暮らしている様子を見るのが好きだ。僕は競馬をやったことがないので、どの馬がどんな現役生活を送ったのかまったく知らないが、どの馬も本当に愛らしいと思う。

いつか引退馬牧場に行ってみたいななんて考えていたら、とんでもない写真がおすすめに流れてきた。

仔 馬

どんな生き物であれ、赤ちゃんはかわいいものだ。しかし、仔馬がこんなにかわいいとは知らなかった。

大人の馬を見ると、巨大で、精悍で、筋骨隆々という印象を受ける。どうしてあんなに強大な生き物が人間の言うことを素直に聞いてくれるのか不思議で仕方がない。それでいて穏やかな目をしていたり、厩務員の手を噛まないよう器用にニンジンを食べたりするものだから、見ているとなんだか暖かい気持ちになるのだが、「馬は人間よりはるかに強い」ということは、一目見ただけで分かる。
そのギャップからか、仔馬はどうしようもなくかわいい。競走馬は大人になると体重約450〜500kgにもなるが、生まれたばかりの仔馬は約50kgしかない。それでも犬や猫に比べればかなり大きいが、マッシブな大人の馬と比べるとどうしても儚く、そしてどうしようもなくかわいい。ニンジンあげたい。

この子にはまだ名前がない(もしかしたら牧場で呼ばれている愛称はあるかもしれないが)。この子が競走馬になって馬主が名前をつけるまで、「ブライトリビングの23」がこの子を示す言葉となる。
ブライトリビングはこの子の母馬、23は生まれ年を表している。つまり、上の写真の白いお馬さんがブライトリビングさんということになる。
お母さんと毛色がまったく違うが、この子は芦毛(あしげ)という成長するにつれてどんどん白くなっていく毛色なので、ゆくゆくはお母さんのように真っ白になるらしい。

競走馬になる仔馬は皆、生後半年程でお母さんの元を離れなければならない。ブライトリビングの23ちゃんも、今年の夏に母離れをした。

体つきががっしりしてきて、少し毛が白くなってきた。それでも顔つきは幼くて、こんなに小さい子が母元を離れるというのは、やはりどうしても切なくなってしまう。

この子もいつか、バッキバキのサラブレッドの身体になってデビューするのかと思うと、もうこの子の成長を追いかけたくて仕方がなくなっていた。
北海道にある牧場の、今年の冬に生まれたばかりの仔馬が、僕の推しになっていた。

どうか健やかに大きくなって欲しい。そして、いつかデビューしたその日には、僕は初めて馬券を買ってこの子を応援すると思う。

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