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コジオ族について語りたい

先日、遅ればせながらポケットモンスターバイオレットをプレーし始めました。
実は予約していたので発売日にポケモンセンターから物は届いていたのですが、なぜ発売日から3ヶ月も寝かせていたのかというと、ぼくがあまりにポケモンを好き過ぎるため、大学院の秋学期の途中にプレーし始めてしまうとパルデア地方から帰ってこなくなる(そして留年する)おそれがあったからです。

結論から言うと、春休みまで我慢して本当に良かったと思います。というか、開けてたら間違いなく留年してました。それくらいマジに楽しいです。
語りたいことは山ほどあるのですが、テーマを絞らないと永遠に書き終わらない&何を書いてるのか分からなくなること請け合いなので、この記事では個人的にすごく「刺さった」コジオ族について語りたいと思います。

コジオ族とは

コジオとその進化系統であるジオヅム、キョジオーンをまとめてコジオ族と(主にぼくの中で)いいます。コジオ族は第9世代(SV)で新登場したポケモンで、いずれもいわ単タイプです。
ポケモンには各世代に序盤で出会えるいわタイプの進化系統がいることが多いです。例えば、初代(赤緑)だとイシツブテ系統、第3世代(RSE)はココドラ系統、第5世代(BW)はダンゴロ系統ですね。いわタイプ以外の共通点として、「2回進化する」「物理耐久が高い」「洞窟や山岳地帯ならわりとどこにでもいる」「だいばくはつを覚える(※覚えないポケモンもいます)」などの特徴があります。

よく見ると本当にシュールな技
ちなみに、似たようなものとして、最初の草むらで出会えるひこうタイプポケモンを「序盤鳥」(ポッポ、ムックルなど)、同じく最初の草むらで出会えるノーマルタイプポケモンを「序盤ノーマル」(コラッタ、ビッパなど)と呼んだりします。これらは非公式ながら一般的な呼称のようです。
そこで、コジオ族のようなポケモンを「序盤岩」というのか気になったので調べてみたところ、ポケモンWikiに項目は無かったのですが、Twitterにはそのように呼んでいる人も一定数いたので、伝わらないことはないのかなと思います。
特に引用とかではないけど、
どうでもいいことなので囲ってみたのだよ

コジオ
-どこでも会える“かわいい”の塊-

前置きが長くなってしまいましたが、まずコジオについて語りたいと思います。
コジオ族の末っ子コジオは、上述の通りいわ単タイプのポケモンで、主にパルデア地方の中・南部に生息しています。順当に行けば北パルデア地方に足を踏み入れるのはストーリー後半からなので、まさに序盤岩に相応しい分布といえます(※後述の通り、実際はパルデアのどこにでもいます)。

コジオの魅力はなんと言ってもそのかわいさです。丸みのある地層のような部分から、白い四角形の頭部が覗く外観をしています。
マジ岩塩ってピンクみのあるブラウンなのですが、コジオは薄いブラウンの「岩」と白色の「塩」の部分があり、四角と丸、白とブラウンのコントラストが素敵なグッドデザインになっています。そこそこ奇抜なシルエットにも関わらず色合いは落ち着いているので、多分無印良品とかに置いてても馴染みます。
個人的に「刺さった」のは、まるでドット絵キャラのような直線的で細長い橙色の目です。この目が本当にかわいい。どこか懐かしい感じのする素朴な目は頭部に対して大きく、やや「岩」部分に隠れていることで、前髪が目にかかっちゃってる幼子のようなかわいさがあります。
また、寝ている時やひんし状態の時は目が暗くなることから、普段は橙色に点灯しているということが分かります。このロボっぽい目によりR2‐D2的かわいさまで備えてしまっています。

シャンプーの時に目をつむる仕草が愛おしすぎる

そんなかわいさサンドウィッチポケモンですが、コジオのかわいさはあくまで素朴なかわいさなのだと思います。「ぼくかわいいでしょ!」って主張してくるわけではないので、うっかり見逃してしまいそうになるけれど、見れば見るほどかわいいところが見つかるような、そんなかわいさです。この飽きのこないシンプルなかわいさが、「あぁ、ポケモンのかわいさだなぁ」って感じがします。

動きはわりと大きく、それがまたかわいい

ジオヅム
-岩塩を被った犬ポケモン-

コジオ族の真ん中っ子ジオヅムは、四足歩行のいわタイプポケモンで、主に北パルデア地方に生息しています。また、ジオヅムは複数のコジオと一緒にいることが多いので、コジオはパルデア地方全域に生息していることになります。もしもあなたがコジオ族を推していれば、「陸地を歩けば推しに会えるハッピーコジオライフが送れます。推そう。

このように仲良く群れでいることが多いです

ジオヅムの魅力は微かに漂う“犬感”です。
ジオヅムは、「塩」のキューブを組み合わせたようなMinecraftみのある外観をしています。頭部には鍵括弧のような形の目があり、コジオと同じく橙色に点灯しています。
耳も尾もありませんので、見た目だけではおよそ犬らしさは皆無です。また、その動きはおよそ令和のポケモンとは思えないほど大味で、どちらかというとMinecraftみの方が強いです。しかし、不思議なことに、一緒にいると「この子中に犬入ってんな」と思うことが必ずあります。この犬が岩塩被ってる感じがいわゆる犬ポケモンとは違うなんとも言えない愛くるしさを感じさせます。

表情や身体のバランスがある意味“ざっくり”しているため、トレーナーはそれらの“足りない”部分を想像で補うことができます。
ポケモンSVはポケモンの質感が本当に素晴らしくて、ニャオハの毛並みや、ミライドンの金属光沢など、ポケモンの解像度はどんどん高くなっていっていると思います。その流れに逆行するかのようなコジオ族のデザインですが(表面の岩塩の質感はもちろん素晴らしいです)、それが逆にトレーナーにとって一番かわいいジオヅムを想像させるのだと思います。個人的には、ドット絵が好きな人は、ジオヅム刺さると思います。多分。

カメラを向けられご立腹のジオヅム

キョジオーン
-守りたいこのゴーレム-

コジオ族の最終進化系キョジオーンは高さ2.3m、重さ240.0kgの巨大な岩タイプポケモンです。進化して二足歩行になり、その外観はさながら塩のゴーレムのようです。

進化した時、その巨体と無機質な表情(これはまあずっとそう)から、もしかしてちょっと怖いポケモンかと思われましたが、みんな大好き図鑑登録画面でそのような不安は消え去りました。

素敵やん…

進化後のポケモンのページに進化前のポケモンがいることはたまにありますが、全く異種族のポケモンが(何匹も!)いることはめずらしいです。
これはキョジオーンが「ミネラル豊富な塩を舐めたくてキョジオーンのまわりにたくさんのポケモンが集まってくる(ポケモンバイオレット)」という生態を持つためと思われます。
悠然と歩くキョジオーンと、その後に続く小さいポケモン達の様子からは、キョジオーンの鷹揚な性格が見て取れ、『天空の城ラピュタ』のロボット兵を彷彿とさせます。
イエッサンやラッキーのように、自分から人やポケモンを助けに行くのも健気で素敵ですが、ポケモン達が塩を舐めに来ても気にしないという、保健室の先生のような優しさを持ったポケモンだと思います。

また、手足に関節ができたことで、コジオ族の中では最も生物らしい動きができるようになりました。話しかけると「ゴゴゴ…パラパラ」と鳴きながら手を左右にぶらんぶらんしたり、手を少し開いてのけ反ったりと、挙動が一々お茶目でかわいいです。

花が似合う箱入りゴーレム

ポケモンは進化すると逞しくなり、バトルで頼りになる仲間に成長します。
キョジオーンも例外ではなく、その馬鹿げた物理耐久で大抵の攻撃を凌ぐことができ、攻撃に転じればその剛腕と意外に広い技範囲で非常に強力です。フルアタ構成で暴れん坊にしてもよし、「てっぺき」や「じこさいせい」を覚えさせて要塞にしてもよしの育てがいのあるポケモンです(ガチ対戦のことは分からないぜ!)。
しかし、その温和な性格と愛嬌のある挙動から、一番ゴツいのに一番大事に扱ってしまい、結局うちのパーティでは最も出番が少なかったです(後半弱点を突いてくるボスが多かったのもある)。

実際はスゴく頼りになる

結論!キョジオーンは強くて逞しく、それでいて守りたくなる不思議なポケモン!
みんなもキョジオーン、ゲットだぜ!
「ゴゴゴ…パラパラ」

おまけ(※ネタバレを含みます)















エリアゼロ上層にて

キョジオーンの生息地は1箇所しかありません。それはエリアゼロ、つまりパルデアの大穴の内部です。
本当に今までと同じゲームか疑わしくなるほどの不穏なBGM、誰が言ったか天国のような雰囲気、そしてこちらに気づくや否や走って襲いかかってくる大量のキョジオーン。まさに天然の楽園防衛プログラム。どのパラドックスポケモンよりオヌシが一番怖い。

それでも大好きだぜキョジオーン。これからもよろしくな。

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