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ゲーム下手が本気で野良カンスト目指してみた

UMAフェスを来週に控えた3月末、素敵な編成のシフトがやってくるようなので、一度本気で野良カンストを目指してみることにしました。

  • ステージ:シェケナダム

  • 時間:3/24 17:00〜3/26 9:00

  • ブキ:52ガロン・ホクサイ・H3リールガン・96ガロン

  • 今回がんばる人:ロク(24)。実はでんせつアルバイター。キケン度MAXはクリアしたことがある。モグラに吸われると血圧が上がる。

  • ルール:カンストするか、シフトが変わるか、「ありがとう」のナイス!が押せなくなったら終了。

ガロン兄弟とH3がいるので射程・火力・塗りが高水準でまとまっており、機動力の低さもホクサイがカバーしてくれます。苦手なオオモノもおらず穴のない素晴らしい編成であり、「ダムじゃなければなぁ」と思わずにはいられない、そんなシフトです。

野良カンストへの憧れ
好きな実況者さんへの憧れ

ぼくがスプラトゥーンを初めて遊んだのは20歳を過ぎてからなのですが、それまでTPS(三人称視点のシューティングゲーム)で遊んだことがなく、もう何時間もプレーしているのに中々上手くなりません。もしかしたら運動とおなじで、小さい頃からそういうゲームをしていないと上手くなるのに時間がかかるのかもしれません。
ゲーム実況を観るのが好きなので、Xパワーを上げていつも観ている実況者さんと一緒にスプラトゥーンをやってみたいと思ってはいるのですが、いかんせん実力が足りず、Xパワー1800前後をうろうろしています。

ですが、サーモンランはそこそこ自信があります。というのも、バンカラマッチやXマッチでボコボコにされる度にクマサン商会に逃げ込んでいたので、これでもいっぱしのでんせつアルバイターであり、ビッグランでも2回とも上位5%に入っているからです。

ぼくの好きな実況者さんもシェケナダムで野良カンストを達成していたので、今回ぼくが野良カンストを達成すれば、少なくともサーモンランではその実況者さんに並べる!と思ったのです。

40〜400 楽しくレートもりもり

シフト変更の前にXマッチでボコられることでバイトへのモチベーションを上げてからクマサン商会に出社します。
ぼくみたいなへっぽこアルバイターは他のイカちゃんのフォローができるほど上手くはないので、実はこのへんのレート帯は一つの関門だったりします。「どのオオモノより調子の悪い味方が一番怖い」というのが40〜400までの率直な感想です。
しかし、今回のシフトは編成がめちゃんこ強く、味方にも恵まれたので簡単にレートを上げることができました。

400〜600 Xマッチでピキったらバイトしようぜ

少し休憩してからバイト再開です。個人的にはこのへんのレート帯が一番楽しいです。出てくるシャケは増え、ノルマも上がり忙しくなるのですが、悲鳴を上げてイクラを撒き散らしながら弾け飛ぶシャケたちを見ているとXマッチの嫌な記憶を忘れることができます。

しかし、もちろんクリアできるから楽しいのであって、これ以上レートが上がるとクリアできないことが増えて楽しくなくなります。おそらくこのへんがぼくの適正レートなのだろうと思います。

600〜800 完ッ全にキャパオーバー

このあたりから自分のデス数が増え始めます。それまで「あ、あっち行ったらデスするな」というポイントを避けて動けていたのが、「どこ行っても無理やな!」という感じになってしまいます。そんな四面楚歌のダムで命のリレーを繋いでいき、ギリッギリでノルマをクリアできて初めてクリアできるというレベルです。

特に700〜は、wave2までに全員スペシャルを使い切ってしまい、wave3は息切れを起こし全滅するという失敗が何度もありました。逆に、夜勤(特殊wave)でスペシャルを温存できると高確率でクリアできたので、もうぼくの実力では海に祈るしかありませんでした。

900〜 日の出、意識混濁、退勤。

レートが900に到達した頃、時刻は3月26日の7時を回り、カーテンの隙間から朝日が差し込んでいました。シフト変更まで残り2時間で、あと5回クリアすればカンストというところで身体に異変が起き始めます。
この日ぼくは生まれて初めて徹夜でゲームをしていたのですが、極度の集中状態にあったためにそれまでほとんど感じなかった眠気がこの時突然訪れます。
「今自分がやっているゲームは何のゲームだったか」「あのなみいるシャケたちをどうすればよかったんだっけ」「ヤグラどこ?」

正直な話、バイトの内容はほとんど何も覚えていません。記憶を失ったというよりは、脳が新しく記憶することを止めてしまったという感じです。
イカリングに残った記録などから分かっているのは、960までレートを上げることができたこと、その後連続で失敗しレートが900を切ったこと、その時心が折れてSwitchの電源をOFFにし、ゴキゲンなタマゴトーストを作って食べて寝たことです。

何も感じない。何も覚えていないから。

見知った天井

目を覚ますと見知った天井が見えました。自分の部屋なんだからそりゃそうです。

「楽しかったなぁ…」

思わずそうひとりごちました。大学院の期末試験、ぼくはほぼ全ての科目に徹夜で臨みました。腐れ大学院生のぼくはそうでもしないと単位を取れず留年してしまうからです。
本当に泣くほど辛かった。普通に就職しとけばよかったとか、身の丈に合わない夢を持ってしまったと何度も思いました。
その時ふと思ったのです。ゲームなら徹夜でやっても楽しいのではないか、と。

一度徹夜でゲームをやってみたい。そのとき、勉強と比べるために試験のような目標が欲しい。
そんな折にやってきた今回のシフトは、ぼくにとって「じゃあカンスト目指してみ」という天啓でした。
正直ぼくにはカンストは到底不可能だと思っていました。行っても800くらいだろうと。それでもいいから徹夜でゲームをしてみたいと思い、ぼくは大学院の試験期間のような熱量で、同じくらいお菓子を買い込んで今回のシフトに臨んだのです。
蓋を開けてみれば960という大健闘でした。結果的にカンストはできませんでしたが、勉強とは違って本当に楽しかったです。

ゲームなら徹夜でやっても楽しい。自分には徹夜でできる趣味がある。これからどれだけ嫌なことがあっても、同じくらい好きなものもある。
そう思うと勇気が湧いてきました。7月の司法試験に向け、今日からぼくはまた勉強を再開します。多分またすぐ挫けます。でも、挫けても起き上がるのを助けてくれる趣味があります。
逃げ場所ではなく、がんばり続けるための楽しみとして、ずっとゲームで遊んでいたいと思います。

いつかリベンジやな…。

オマケ

  • 好きなブキ:スプラシューター、スプラシューターコラボ

  • 好きなステージ:ヒラメが丘団地、アンチョビットゲームズ(復活して欲しい)

  • 好きなキャラ:ホタルの姉御、ナマコ車掌

  • 好きなBGM:Paintscraper(C-side)、Quick Start(ABXY)

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