アンティークコイン投資の基本2
アンティークコイン投資の大敵は何か?
それは、詐欺、紛失、偽物です。
紛失については銀行の貸金庫に預けておけば問題なし。
詐欺については信頼出来るショップかディーラーを探すのが手っ取り早い。そこで、問題となるのが偽物かどうかの判断です。
アンティークコインには、世界的に有名な鑑定機関が2つあります。
1つはNGC、もう一つはPCGSになります。
どちらも米国の会社になります。
NGCはアンティークコインだけではなく、古代コインについての評価機関です。
まずは、この2つだけしっかり覚えておきましょう。
今日は鑑定機関の評価基準について書いていきます。
鑑定が終わったコインはスラブと呼ばれるプラスチックのケースに入れられます。
ハンマーなどを使わないと開けることが出来ないものです。
ポケモンカードの評価済みケースと同じ感じですね。
その評価基準ですが、以下のようになっています。
■コインのグレード
MS:Mint state(鋳造直後の状態を保っている)
PR(PF):Proof(プルーフ仕上げ、(鏡面仕上げ))
AU:About Uncirculated(ほぼ流通されていない状態)
XF:Extreme Fine
VF:Very Fine
上から良い状態を示します。
そして、この評価は更に数字でグレード分けが細分化されています。
最高鑑定を70 そこから数字が下がると評価は低くなります。
先頭のアルファベット 数値 意味
MS(PF,PR) 60‒70 未使用品(Uncirculated)
AU 50,53,55,58 ほぼ未使用品(About Uncirculated)
XF 40,45 極美品(Extremely Fine)
VF 20,25,30,35 美品(Very Fine)
F 12,15 良品(Fine)
VG 8,10 Very Good
G 4,6 Good
AG 3 About Good
FA 2 Fair
PR 1 Poor
70鑑定が付くコインはモダンコインのみでアンティークコインで見かけることはありません。
グレードの数字が一つ下がることで百万円単位で値段が変わることもあります。
更に鑑定をした人によっては追記情報が付くことがあります。
追記情報 説明
Cameo (CAM, Cなどと記載される場合も) 美しいプルーフ貨に適用されます。
deep cameo (DCAM,DCと記載される場合も)
より美しいプルーフ貨に適用されます。
plus (+と記載される場合も) グレードにプラス0.5されるイメージです。
■鑑定情報の調べ方
NGC、PCGS社ともに鑑定番号が存在します。この番号を各社のWEBサイトにて検索することができます。
NGC
https://www.ngccoin.com/
PCGS
https://www.pcgsasia.com/valueview?l=ja
NGCの場合について見てみましょう。
サイトをブラウザで開けてVerify NGC Certificationに以下の項目を入力します。
下にスクロールすると[Cert #]と[Grade]という項目がありますので、こちらに情報を入力してください。
Cert# 6066357-002
Grade PF 68
[Go]をクリック。
結果は1907年の米国の人気のコインが出てきました。
価格は$3,750,000-です。
PCGSの場合も似たようなものです。
右下にCERTと書かれている入力欄があります。そこにスラブに書かれている番号を入力して「Verify」と書かれているボタンをクリックしてください。
スラブに書かれている右側の番号を入力してください。
いかがでしたでしょうか。
素人でも簡単に調べることが出来るので、ネットで気になるコインがあれば入力してみると良いでしょう。
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