きっちゅ

純愛妄ツイを書いています!

きっちゅ

純愛妄ツイを書いています!

最近の記事

だって、あなたの笑顔が大好きなんだもん!

私、菅原咲月。 ごく普通の高校生。 今は5時間目の授業中。 みんなはぐっすり眠ってるみたいだけど...。 私は赤点を回避するために、真面目に授業を受けている。 まあ真面目に受けても赤点ギリギリなんだけどね...。 みんな寝てても頭いいなんて、いいなぁ...。 でもそんな私の真面目なお勉強を妨害する要素が2つある。 1つは窓から抜けてくる隙間風。 赤や黄色に染まった葉を散らす空っ風は、窓際に座る私を芯まで冷やしてくる。 そしてもう1つは... 大好きなあな

    • 無口でおしゃべりな幼馴染に好きって伝えたい

      コツコツとリズムを刻むチョークの音。 耳を抜けてく初老の男の声。 汗を冷やす冷房の風。 疲労感と満腹感。 5時間目の古典ってのは、全部の要素が人をまどろみへと誘う。 外では鬱陶しい蝉時雨も、 教室の中に居るとうっすらしか聞こえなくて、 まるで子守唄みたいだ。 そんな眠気を少しでも紛らわすために、 涼しい教室の窓から暑苦しい外を覗くと、 朝は咲いてた朝顔の青い花は、とっくに萎んでしまっていて、どうやらもう眠りについたらしい。 俺も寝ちゃおっかな...。

      • 大好きな君に早く会いたい

        〇〇:12時半にはそっちに着くよ。 茉央:りょーかい! 暑くて途中で死なんようにな? 〇〇:茉央に会う前には死なないよ。暑いから家で待ってなね? 茉央:そうするわぁ。じゃあまた後でな? 〇〇:ああ、また後で。 長かった初夏の沈黙はやっと破られて、 君の声が聞こえなくなるくらい、蝉たちが真夏の序曲を奏でてる。 ビルの間から吹きつけてくる風は、不快な暑さと誰のかもわからん汗の香りも運んでくる。 太陽はやかましい笑顔でこっちを見つめてて、一面に広がる灰色の地面からの

        • 幼馴染の笑顔が見たくて

          ぼくは井上〇〇。 この前小学生になったんだ。 でも今、ぼくはひとりぼっち。 友だち100人できるかな。 そんな風に歌って、 ドキドキしながら入ってきた小学校だったけど。 クラスのみんなは、手に白黒のボールを持って、外に行っちゃった。 あんまり人とおしゃべりするのが上手じゃなくて、 みんなは友だちと楽しそうにしてるのに、 もうピンクの桜はなくなっちゃったのに、 ぼくは友だち、作れなかった。 だから、ひとりで教室で本を読んでるんだ。 学校、たのしくないな。

        だって、あなたの笑顔が大好きなんだもん!

          想い続けた君に告白する話

          眠れない夜っていうのを、誰しも経験したことあるんじゃないだろうか。 通り抜ける空気の流れ。 ほんのり香る花の匂い。 カーテンを通過する月の光。 そんな夜は、五感に感じるすべてを、より意識してしまう。 そうすると、より眠れなくなる...。 それの繰り返し。 眠れない理由は、人それぞれだと思う。 今日の僕が眠れないのは、たぶん緊張のせい。 明日は大事な入試だから、早めに夢の中に入りたいんだけど。 僕の目指すこの高校は、梅の花が綺麗で有名らしい。 学校っていう

          想い続けた君に告白する話

          幼馴染彼女の愛を再確認する話

          目覚まし時計がけたたましく鳴り響き、瞼を開かせる。 今日もどうやら雨。何日連続だろう。 梅雨は永遠に明けないんじゃないかと錯覚してしまう。 隣で眠る小さな背中を起こさぬように俺はベッドを降りる。 広くはないキッチンでトースターにパンを入れ、テレビをつけると、どうやらケーキ特集。 〇〇:あ、職場の近くじゃん。 久々にタルトでも食いたいなぁ...。 小さく独り言を言う。 和:...ぉはよう... 今何時...? 寝室のドアが開くのと同時に、低めの声が響く。 気をつ

          幼馴染彼女の愛を再確認する話