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【ゴジラ-1.0】ゴジラ70周年記念作品となる最新作は恐怖と人間ドラマの融合傑作!

皆さんこんにちは!インターン中のアズサです!11月に入りましたが、まだまだ日中は季節外れの暑い日々が続いていますね。暑い、熱い…熱いといえば!1週間前に公開され、現在大ヒット上映中の『ゴジラ-1.0』がとっても熱いんです!私自身ゴジラシリーズはまだまだ初心者ですが、怪獣映画としても、日本映画としても大満足の 作品だと感じました。本日はアニメではなく、映画『ゴジラ-1.0』の魅力をご紹介していきます〜!


1.戦争直後の日本に再び襲いかかる恐怖としてのゴジラ

INTRODUCTION
焦土と化した日本に、突如現れたゴジラ。
残された名もなき人々に、生きて抗う術はあるのか。
ゴジラ七〇周年記念作品となる本作
『ゴジラ −1.0』で
監督・脚本・VFXを務めるのは、山崎貴。
絶望の象徴が、いま令和に甦る。

※映画『ゴジラ-1.0』公式サイトより

2016年に庵野秀明総監督による『シン・ゴジラ』が公開されてから7年、ゴジラシリーズ70周年記念作品として、2023年11月3日に『ゴジラ-1.0』が新しく公開となりました。初代『ゴジラ』と同じ公開日というのも、70周年を記念する作品としてファンにとっては特別な気持ちになれますね。そして、なんと公開初日からわずか3日間で観客動員は64万8600人、興行収入は10億4100万円を記録し、『シン・ゴジラ』を上回る圧倒的な大ヒットを記録しています!

舞台は第二次世界大戦後の焦土と化した日本。主演の神木隆之介演じる戦闘機のパイロットであった敷島浩一は、生還して戦後の日本へ帰還します。しかし東京は全て焼き尽くされ、両親も亡くなっていたのでした。そんな状況下で、浩一は戦後東京を単身で暮らす浜辺美波演じるヒロインの大石典子と出会います。そんな2人を含め人々は懸命に生き、徐々に復興していく日本に、それを壊すかのように謎の怪獣が襲い掛かるのでした。まさに戦争で「無(ゼロ)」になった日本が「負(マイナス)」へ突き落とされる絶望を描くも、人々はどうにかして生きて抗う術を探していきます。

『ゴジラ-1.0』の舞台は、初代『ゴジラ』の舞台よりも前の時代を描いています。そのためゴジラ生誕のきっかけでもある当時社会問題となっていたビキニ環礁の核実験も、1946年7月に初めて行われたクロスロード作戦を背景としています。また戦時中や戦後の姿も並行して描かれるため、核だけでなく戦争へのメッセージ性が含まれる作品でもありました。今作の魅力は怪獣映画としてはかなり感動させられるストーリーの厚さ、そしてそれに対比するような「恐怖」としてのゴジラの表現力です。順にその魅力をご紹介していきます!

2.山崎貴監督が描く感動の人間ドラマ

前作の『シン・ゴジラ』は『エヴァンゲリオン』などを手掛けた庵野秀明が総監督を務め話題となりました。そして今作は、『ALWAYS 三丁目の夕日』シリーズや『永遠の零0』などを手掛け、さらに西武園ゆうえんち内のアトラクション『ゴジラ・ザ・ライド』の映像監督も務める山崎貴であるというのも見どころの1つです。作品例にもあるように昭和の時代感の表現や人情味あふれる感動的なストーリーが特徴的と言えるでしょう。そのため、『ゴジラ-1.0』においても登場人物たちが苦難を乗り越えながら協力しゴジラに抗っていくストーリーや、主人公の抱える葛藤など、人間ドラマの厚みもかなりある作品となっています。

ただゴジラファンの方々からはその歴代よりもドラマ性の強いストーリーに対し、批判の声も見られますが、私個人としては怪獣映画としての物語と人間ドラマとしての物語が別々に独立しておらず、しっかりと絡み合っている構成となっていると感じました。怪獣映画のクオリティと人間ドラマのクオリティのどちらを取っても満足できる作品だと思います。また、次の章で紹介するゴジラの「恐怖」性を高めているのもこの構成なのだとも思います。厚みのある人間ドラマとは対照的な迫力あるゴジラの描写、このコントラストがより怪獣・ゴジラとしての「恐怖」を引き立てる要素になっていると考えられます。

そして第二次世界大戦中の戦闘機零戦を題材とした『永遠の0』を手掛けた山崎監督ならではの『ゴジラ-1.0』に登場する第二次世界大戦時の駆逐艦や戦闘機は初めて映像化されたものもあり、界隈のファンにとっても熱い演出であるとも話題となっています!また山崎監督はゴジラの大ファンでもあったため、今回の設定、舞台などは山崎監督らしさが輝く作品となったと言えるでしょう。

3.新しい「恐怖」の姿を見せるゴジラ

今作品のゴジラは、それまでのゴジラシリーズと比べ「恐怖」のコンセプトがかなり強めな描写、デザインになっていると思います。街を豪快に破壊して行く姿を遠目で見るのではなく、逃げ惑う小さな人間の目線からゴジラを映した描写が多くあります。ゴジラと人間の距離もかなり近く映されているため、その圧倒的なサイズ感と細かい顔の恐ろしい造形が十分過ぎるほど伝わりました。加えて、ゴジラの直接人間を攻撃対象にして容赦無く襲い掛かって来る行動も描写されており、自分たちが本当に襲われてしまう、殺されてしまうという恐怖心が煽られるのです。

実際に山崎貴監督へのインタビューでも、今作はゴジラとの距離が史上最も近い作品であると語られています。CG、デジタルの技術を最大限に使うことでディティールを無限に再現でき、際限なくゴジラに近寄ることができたためです。その技術が遺憾なく発揮された結果の実在感と恐怖感なのです。映画館のスクリーンで見たとき、私もそのリアルさに圧倒されたのを覚えています。近年のゴジラシリーズではゴジラのサイズも100メートルを超えているものも多く、かなり巨大化し迫力も増していました。しかし今回の『ゴジラ-1.0』のゴジラは50.1メートルとほぼ初代と変わらない大きさで、最近にしては小さいサイズのデザインでしたが、それを感じさせない、もしくは実際のサイズよりも大きく感じさせる表現でした。

4.ドラマ性と怪獣の恐怖が両立した最高傑作!

前作の『シン・ゴジラ』が初めてのゴジラシリーズかつ、今年に入ってから観たばかりの初心者の私ですが、2作品だけでもゴジラの表現の違いや登場する政府や人々の考え方の違いなど、さまざまな違いを実感でき、今後もゴジラシリーズをたくさん観ていきたいと思えるものでした!特に今作の『ゴジラ-1.0』は、人間ドラマを描くシーンでは涙するほど感動でき、ゴジラと対峙するシーンでは圧倒されるほどの迫力を感じられる…本当に大満足な映画でした!それらをスクリーンの大きさ、音響の良さ含め是非映画館に足を運んで観ていただきたい作品です!

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