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岸田奈美さんの著作と出会って、自分の病気を受け入れられる気がした。

神経過敏症、と言われてきたけど本当の診断名は統合失調症でした。
主治医の先生から直接聞いた記憶が全くなかったのですが、
家族や周囲の人に聞いてみたところ、私は確かにその病名を知っていたそうです。最近になってそのことを知りました。

その病名をずっと受け入れたくなくて、
記憶から無意識に消去していたのかもしれないと今になって思います。
自分自身の症状の中に、統合失調症の特性に当てはまるものがいくつもあって、ああ、そういうことかと腑に落ちることも多かった。
今は、はっきり本当の病名を自覚できてよかったなと思っています。

病気になってからも20年近くずっとクローズ就労を続けて、
でもやっぱりどこかで無理が出てくるもので、
再発・再燃を緩やかに何度も繰り返しながらの20年。

岸田奈美さんの著作に出会ったのは、昨年末?
ちょうど自分の人生の小さな転機になりそうな時期でした。

岸田さんの著作やnoteの文章を拝読して、率直に胸を打たれたし、
いろいろなことがあっても素敵な笑顔をたくさん残されている岸田さんは本当に光の人だなあと思いました。
本当は胸が張り裂けそうに辛く悲しい出来事があったとしても、
文章として残すときには読み手の気持ちに配慮しているような、
読み終えた時に鬱屈とした気持ちが残らないように細部にわたって気遣いをされているんじゃないかなというのが見て取れて、
率直に本当に思いやりと心づかいの深い方なんだなあと思いました。
それは多分、岸田さんご本人の歩んできた人生の中で自然と心がそう言う風に、誰かのことを思える心になっていったからなのかなあと感じています。

自分がそう言う誰かに配慮したものを書けないのがつらくて、
思考を深く巡らせた文章を書けないことがつらくて、一時期、岸田さんの文章を読んでいると自分が本当にダメな人間に思えて読めなくなってしまった時期もありました。

けれど、久しぶりに岸田さんの情報をキャッチした時、
岸田さんの文章を久しぶりに拝読した時、改めて、やっぱりこの方の人生を、人生をまっすぐに受け止めて前向きに生きる姿を、力強くてひたむきで、このかたの放つあたたかな光に触れることで私も変わっていけるかもしれないと思いました。
岸田さんの著作、これから放送されるドラマ。
しっかりチェックして、じっくり拝読し、しっかりと最後まで視聴して
岸田さんの心に触れたいと思いました。

自分は今、仕事をすることができていません。
これから自分の抱える病気(障がい)を自分自身でしっかりと受け止めて、自分の弱さ、足りない部分をしっかりと知り、不調になった時のリカバリー方法をしっかりと身に着けた上で、長く続けていける仕事をじっくりと探していくための訓練をしているところです。

鬱屈とした気持ちはもう文章に残したくないなと思っています。
大好きな岸田さんのように、辛くても苦しくても、どこかに光を放てるように。

これからの人生をネガティブな気持ちばかりで埋め尽くしたくはない。
障がいがあったってちゃんと働いて生きていけるってことを示せたらいい。そう思います。


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