推しが出来ました

元々何かにハマりやすい子ではあった。
キャラクターが好きになればグッズを集めることに夢中になり、限定品や廃盤品などもオークションやフリマアプリを使いながら気が済むまで集めていた。役者にハマればチケットを先着で取って行き、ファンのグリーティングなどにも参加した。原作はこれでもかというくらい読み返し、Twitterを巡った。ブロマイド等は今でも何十枚と残っている。知識もグッズの量も他人よりも多いことに優越を感じるタイプなので、それはもう自ら茨の道に進んで行ってるようなものである。ただ他の人との関わりというのが直接はなかったので、自己満足の世界であったのが救いだ。

そんな私がついにメン地下にはまってしまった。
メンズ地下アイドル。テレビに出ているような手の届かない場所にいるアイドルとは違い、ステージは演者とお客さんの距離が2メートルくらいで、終演後は本人と直接話をしたりすることも出来る。距離感が控えめにいってバグっている。好きな人と話せるなんて天国のような世界に見えるが、沼に浸かってしまった私にはもう地獄にしか見えない。マウントの取り合いの世界だった。掲示板、鍵垢、ある時は直接きつい言葉を言われる、こともある。

お金を出して苦しむ、という一般人から見たら理解に苦しみそうな環境だが、距離が近いからこそ普通では味わえない喜びもある。演者は少なからず有名になろうという気持ちはあるだろうし、ファンを増やしていこうと思っているだろう。そんな彼らを育てていく、成長を一緒に追っていける、というのも地下アイドルを応援する醍醐味である。
世界一幸せだなと感じる時間があり、もう二度と関わりたくないという瞬間もある、推しと私の話を聞いてほしい。

オタクは喋りたがりなので、こうやって発散したいのだ。



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