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ミーハー心を忘れない

いつの場面も「物知りだね」「知識幅広いよね」「あなたに聞けば大丈夫」と、周りから博識扱いをしていただいている人生。
正直まやかし以外の何物でもないのだが。そのように扱ってくれるものだから、私も満更でもない心持で対応している。顔はポーカーフェイスでいけてるはず()

おそらく私は好奇心が強い。
ふと疑問に感じたことや、知らない物事に直面すると、その場ですぐに調べ始める。付随してくる事柄も、芋づる式に私の知識となっていく。
ただし、その場で聞きかじっただけの内容は真実とは異なることを前提とする。すべての情報は、本当か否か精査が必要。

普段から張っているアンテナは、基本的には全方位に向いているはず。
物事を俯瞰して見ていたいし、近くにいる人の2歩くらい先の思考を読んでいたい。これは決して、優位に立ちたいということではなく、すべての事柄がスムーズに運ぶ最適解を探し続けているだけ。そうするだけで、物凄く生きやすい。
実際に、最適解に辿りつけているかはわからないが、体感はだいたいいけてる。少なくとも、立ち往生的な状況にはあまりなってきていない。

すべては視野を少し広く持って過ごすことでできる。
私はこの少し広い視野を、ミーハー心として大事にしている。

ミーハーとは「流行りにすぐに乗る人」を指し、軽薄で流されやすいことを意味するそうだが、この「ミーハー」は、心に宿していると本当に豊かになる。あくまでも心に宿すことを重視し、表には出さないように注意が必要だ。

流行りにすぐに乗れるって、マジで大量のアンテナを張ってないと、なかなかできない。常にチェックしているのとは異なるだろうが、テレビで取り上げられたり、目にする耳にする回数が増えたものを「これ流行ってる!」と感じて取り入れることができるのは、特殊能力だと思う。
しかもそれを全面に出せて、流行りを感じなくなったものは忘れる、そんな真のミーハーは、ハートも強い。どう考えても強メンタル。

そんな強メンタル、見習わない手はない。生活に取り入れたい。
と思い至って十数年。全面的なミーハーを毛嫌いする人も多くいることも承知したうえで、私はミーハー心を飼っている。
先にも述べたが、表には出さない。なぜなら、表面的にでも他人に嫌われたくないから。このタイプの嫌われは、ほぼ拒絶なので注意が必要。

ミーハーを嫌う人たちって、おおむねオタク気質で、自分が真剣に長く好きでいるものに対して、ぽっと出がキャーキャーしてるのが気に食わないのと、好きなものが知名度得て、違うものに変わってしまいそうなことに動揺してるのと、その動揺してるのを認めたくないっていう、いろんな狭間にいたりする。思春期みたい。

ミーハー心を忘れずに大事に飼っていると、周囲へのアンテナは張りっぱなしになるが、それはすなわち、周囲の会話をずっと聞けているということ。
会話をキャッチできてると、自分は参加していなくとも、これから起こる事象が想像できる。仕事であれば、必要な動きを想定できる。

ミーハーさは、エンタメやスポーツにばかり向けられるものではない。言い方、使い方でいくらでも有効になる。武器になる。
すべてをポジティブに捉える術になり得る考え方だと思ってる。
情報の取捨選択がスピーディーになるとも感じてる。
それが自分にとって必要か否か。つまり、情報精査の精度に繋がる。

私が、まるで博識のように扱われるのは、このミーハー心とオタク気質の両方を内に秘めているからだ。
ミーハー心で周囲の言動を見聞きし、次に疑問に思うであろうことを想定し調べる。そして、調べた結果を使わずとも記憶する。

この繰り返しだ。オタクは総じて記憶力に長けている。
我ながら良いハイブリットである。

そんなミーハー心のおかげで、おそらく私は非常にポジティブでいられて、オタク気質なおかげで、物事を深く考えられる根暗でいられるのだろう。

ミーハー心は、私を豊かにする。最高じゃん。

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