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聖母か仙姫か

19世紀末に中国・四川省を旅したイザベラ・バード Isabella Lucy Bird  は,その著書「The Yangtze Valley and Beyond(邦題:『中国奥地紀行』 金坂清則訳)」で,チベットの土地には写真を撮りたくなるような美人が多いと述べている。
馬塘(現在の四川省アバ・チバット族チャン族自治州の理県・米亜羅鎮あたり?)には「聖母マリアを思わせるとても美しい」人がいたというので写真を撮ろうとしたりしていた。

明治期にチベットへ潜入した川口慧海も著書のなかでそのようなことを言っていたから,これは確かなんだろう。

慧海師は仏教を研究するためチベットに潜入しようとしたとき、ある山村でそのような美人から惚れられたらしいけど,「仏の加護があったから」目的を忘れてしまわずに済んだんだそうで。

また,彼がネパールの都に旅したとき,「御国美人の一人としても,誰にも劣るまじきあでの姿に品ありて,昔のシャクンターラもかくやありけんと思われき」という18才の乙女がいて,日本人の同行者が彼女に惚れられた逸話を語っている(この恋は成就しなかった)。

こういう話を聞くと興味が湧いてくる。洋の東西,男女を問わず見惚れられるような人たちとはどんな容姿なのだろう。

チベット方面に行く元気はないので,画像を検索して眺めることにしよう。(2016.8.21)

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