排他的な生活

限界集落と呼ばれるようなところでも、人を限定すれば窮乏することなく暮らせる、という話を聞いて思った。

行き着くところまで行き着くと、限られた土地で血族が排他的に生活する社会になりそう。

例えば昔の台湾では、ひとつの水系ぐらいの単位で部族が割拠しており、互いに言葉が通じない。

知らない言葉を話す人間がやってくると首を狩り、祖霊に捧げる。

他から物品を入手するときは「沈黙交易」をする。

これは、生物社会での種の形成にも通じる話かもしれない。

だとすれば、固定した種が分散し他と混じり合うには、「環境の擾乱」しかない。

あるいはゴールドラッシュのように、従来利用できなかった資源を使える種が侵入してきて地歩を固めるとか。

台湾の場合は、清に代わって統治を始めた日本帝国が、それに該当するのか。
(2024.3.26)

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