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メイドとは

英国ヴィクトリア朝時代のメイド業について知りたくなってきた。
それは住み込みで家事労働を行い対価を得る人たちだったというが、彼女たち自身の家の家事労働はどうしていたのか?メイド達に家事労働を任せたお屋敷の奥様は何をしていたのか?等々。

日本語版Wikiにある「家事使用人」の記事が詳しいので、読み込んでみる。

産業革命の到来までの様相については、「生家を離れ、自分と同じか、より上位の階層に属する『家族』に入り、独立し世帯を構えることが可能となるまでの期間を過ごすという習慣は、当時のイギリス社会における広範な階層において見られた奉公制度の一環であった。」という一文に集約されそうだ。

それが18世紀に入り、家庭が生産の主体から消費の場に変化していったことで、「家族の延長であった奉公人も、共同体から切り離された労働者である使用人としての性質を強めていく」という。

ヴィクトリア朝時代には女性を主体とした家事使用人の数が最盛となり、さして裕福ではない者までが雇用し、妻たちを労働から引き離すことがステータスになっていたと。

この後、欧州全体を巻き込んだ第一次大戦の影響で、それまでの家事労働者が工員や店員、事務員として働くようになり、社会が大きく変わっていったというあたりは以前どこかで聞いていたとおりだ。

この記事とは違った見方も当然あるだろうけれど、家事労働を巡る議論に参加する際には、基礎知識として押さえておきたい記述だとみた。

家事労働者として雇われていた娘たちが結婚して自分の家族を持ったら、雇い主からは必ず暇を出されていたのだろうか。このへんが、先の記事からはわからないな。

お屋敷の別棟に使用人居住場所があって、そこから主人の家に通い続けて‥‥いや、それは難しいか。自分の家族のために働いて、さらに勤め先のために働いてというのは‥‥あれ?;今私たちがやっていることじゃないか;
(2023.3.4)

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