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遠く星につらなるもの

谷川俊太郎の詩で、「(私たちの身体は)遠く星に連なるもの」という一節があった。確か、NHKスペシャル「驚異の小宇宙 人体」で読み上げられていたもの。
私たちは、私たちの生きる時間のうちにある事柄にしか目を向けようとしないけれど、その前にも、そしてその後にも時の流れは連綿と続いている。

近代以前の部族社会では、今を生きる人間以前の創世神話や、死後の魂がどこを訪れるのかについての説話を持っていた。
それが物語としては稚拙なものであったとしても、人はどこから来てどこへ行くのか、私たちは何者なのかという問いに答えを与えようとする、その眼差しの真摯さは疑うべくもない。

FF14では6.0「暁月のフィナーレ」で創世神話が開示されたわけだ。
そして、死後の世界である「星海」についての知見も増した。
エオルゼア世界に住まう者たちは、既に自分たちが何者であるかを知っており、それを知ることが、各々の人生に対する信頼を与えてくれる。
現実の世界の話ではないのだけれど。
(2023.2.22)

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