終焉を謳うものの夢

夢のなかで私は終焉を謳うものになり、強く逞しく生きると主張する小さな人形のような人々をひと息に揉み潰そうとしていた。
お前達にこの苦しみが判るのか、これだけ辛いのに何故判らないのかと絶叫しながら。
しかし私の黒く湿った呪詛は振り払われ、今すぐ正気に戻れと光の拳が叩きつけられる。

目が覚めて良かった。あのままあの場面から帰って来れなかったら私は。
(2024.5.11)

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