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撮る理由と撮られたくない理由
大震災から1週間経った南三陸町で、カメラ2台を肩から提げ、巨大なカメラバッグを背負って瓦礫の山を覗きながら歩いていた、小柄な欧米の女性カメラマンを見たのを思い出した。
屍肉を漁るハゲタカか、人の恐怖や怨念を糧にして生きる魔の類いか、と思い、嫌な気分になった4年前のある日。
撮影している当人からすれば,こうして記録し配信しなければ被災地の苦難は他に伝わらない,という信念があったのかもしれない。でも,私の苦い気持ちはどこへ持ち込めば良いというのか。
この件はこれからずっと、海沿いで雪が降っているのを見ると思い出すに違いない。(2015.1.30)
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